連続市民講座

一橋大学社会学部連続市民講座2011

「常識」を問う - 社会科学の多様な視点

一橋大学社会学部における社会科学の多様な領域の研究者が、社会連携の一環で広く市民の方々に講義を行います。今回は「常識」に関わる多様な問題を、多様な視点から、多様なアプローチに基づいて吟味し、常識とは異なる見方を提供できたらと思っています。
 「常識」という用語には、通常の人であれば持っている「一般的知識」という意味と、社会的に適切な思慮分別を行う「理解力や判断力」という「社会的能力」の意味が込められています。
常識は、それを共有する人が仲間であり、そうでない人を排除するために働く、という側面もあります。
また、ある判断や行動に向かわせる影響力を及ぼすために、しばしば「常識」は利用されるとも考えられます。しかしそれでも、何らかの常識の存在が、他者との社会的関係を調整して、日常生活を円滑に営むことができるようにしていると考えられるでしょう。
このようなことを幅広い市民の方(たとえば、再び学ぶ意欲を持たれたシニアの方、高校生など好奇心にあふれた方)と一緒に講座を通して考えていきたいと思います。
 この市民講座は平成18年度から開始して3年間行い、平成21年度は休講、再び昨年の平成22年度から行っています。

開催期間(平成23年4月から12月まで)及び講師 

※下の表の各担当者名をクリックすると、研究科サイト内の教員紹介ページへ飛びます。

日程担当者タイトル
4月23日(土) 町村敬志 常識はなぜ常識なのか―常識の「非―常識」な基盤を考える
5月21日(土) 坂上康博 スポーツにみる“常識”をめぐって―昭和、女性、2006ワールドカップ
6月18日(土) 若尾政希 社会通念・常識から時代と社会を読み解く
7月16日(土) 高田一夫 高齢化の常識と非常識
9月10日(土) 坂元ひろ子 中国の纏足とモダンガール
10月15日(土) 安川一 この目で見るまでは信じられない?―視覚社会学への招待
11月12日(土) 大杉高司 キューバの宗教儀礼から、私たちの「価値」を顧みる
12月17日(土) 村田光二 「常識」が働く心理過程―社会的ステレオタイプを例として

講座担当教員詳細(リーフレット裏面)

■会場

兼松講堂(一橋大学国立西キャンパス)

■時間

13:30~15:00

■参加方法

参加は無料。どなたでも入場できます。当日、直接会場までお越しください。

■その他

講座は8回実施し、6回以上参加された者に修了証書を発行します。

■問い合わせ先

一橋大学社会学部事務室
TEL:042-580-8212
E-mail:info@soc.hit-u.ac.jp

■後援(予定)

国立市・国立市教育委員会・立川市教育委員会・小平市教育委員会・府中市教育委員会・武蔵村山市教育委員会・国分寺市教育委員会

■協力

一橋新聞

会場近辺の地図や講座担当教員の紹介が記載されたリーフレットが下記からダウンロードできます。

リーフレット [PDFファイル:1.02MB]