学位論文(修士論文、博士論文)の審査基準について

修士課程

修士論文の審査は、論文提出者が学術研究や高度な専門的職業を担う優れた能力を有していることが示されているかどうかを基準として行います。
修士論文は、以下の要件を満たしていることが求められます。

  • 研究テーマの意義が説得的に説明されていること。
  • 当該研究分野の関連する先行研究を踏まえた上で議論が展開されていること。
  • 叙述や論証が、論理的に首尾一貫したかたちで行われていること。

博士後期課程

博士論文の審査は、論文提出者が研究者としての自立した能力を有していることが示されているかどうかを主な基準として行います。
博士論文は、以下の要件を満たしていることが求められます。

  • 問題意識が明確であり、かつテーマ設定が説得的であること。
  • 当該テーマのための方法が形成されており、かつ全体の叙述の中に貫かれていること。
  • 内外の研究文献と研究状況が必要な限りで把握されており、それを前提として展開されていること。
  • 叙述の過程の中で適切な仕方で論証および実証がなされていること。
  • 結論がそれまでの展開を踏まえて説得的に提示されていること。
  • 全体として、当該テーマに関する従来の研究状況に対して、意識的にオリジナリティーをつけ加えていること。
    ※なお、以上の項目は研究分野によってその必要度が異なるので、それを考慮して柔軟に適用するものとする 。