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博士論文審査要旨

論文題目:ハンガリー語の動詞接頭辞及びアスペクトに関する研究 −日本語アスペクトとの対照分析−
著者:大島 一 (OSHIMA, Hajime)
論文審査委員:中島由美、久保哲司、糟谷啓介、井川ちとせ

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1 本論文の構成
 本論文の構成は、以下の通りである。

第1章 はじめに
第2章 ハンガリー語の動詞接頭辞
2.1. 動詞接頭辞 (10)
2.2. 動詞接頭辞の関与 (13)
2.3. 不完了相 (20)
2.4. 反復相 (21)
2.5. 動詞接頭辞の位置づけ (21)
2.6. 第2章のまとめ (29)
第3章 アスペクト
3.0. はじめに (31)
3.1. テンスについて (31)
3.2. アスペクトについて (36)
3.3. ハンガリー語のアスペクト表現 (42)
3.4. スラヴ諸語のアスペクト (49)
3.5. 語彙的(意味的)アスペクトと文法的アスペクト (55)
3.6. 第3章のまとめ (59)
第4章 動詞接頭辞以外のアスペクト表現
4.0. 動詞接頭辞以外でのアスペクト表現 (61)
4.1. 副動詞 (62)
4.2. 形動詞 (76)
4.3. テンスとの関係 (81)
4.4. 第4章のまとめ (90)
第5章 文レベルにおけるアスペクト (91)
5.0. はじめに (91)
5.1. 動詞接頭辞の有無から来る文意の異なる現象について (91)
5.2. 進行相 (96)
5.3. 第5章のまとめ (108)
第6章 日本語のアスペクト
6.0. はじめに (110)
6.1. 「テイル形」 (111)
6.2. 完了的意味を表すもの (119)
6.3. 第6章のまとめ (130)
第7章 ハンガリー語と日本語における対照分析
7.0. ハンガリー語テクストに対する日本語「テイル形」との対照 (131)
7.1. 調査1(ハンガリー語作品の日本語訳から) (131)
7.2. 調査2(日本語作品のハンガリー語訳から) (137)
7.3. 対照分析のまとめ (149)
第8章 結語
略号一覧・参考文献



2 本論文の概要

 ハンガリー語の動詞接頭辞は、動詞にさまざまな語彙的意味を付加するものであるが、そのうちのいくつかは、本来副詞として持っていた語彙的意味を離れ、専ら完了的意味を動詞に与える機能を獲得するに至っているとされている。ハンガリー語は、本来アスペクト的意味を表現するための形態論的要素を持たず、文法的カテゴリーとしてのアスペクトが確立しているとはいえないが、著者はこのような動詞接頭辞の特異な機能への関心をきっかけとして、ハンガリー語におけるアスペクト表現全般に焦点を定め、用例の詳細な分析を通して全容を明らかにしようとした。その際ハンガリー語の枠内に議論をとどめず、アスペクト表現が動詞形態論のレベルで明示的に行われるスラヴ諸語との比較や、さらには日本語との対照分析を通してハンガリー語のアスペクト表現の客観的記述を行い、全体的かつ網羅的な解明に迫ろうとしている。

 第1章では、まず本研究の出発点でもあり、ハンガリー語のアスペクト表現にとって中心的な役割を担う要素とみなされる動詞接頭辞について、先行研究に言及しながら解説がなされる。ここでは、さまざまなハンガリー語動詞接頭辞のうち、とくに動詞が表す動作の完了を既定する機能を中心的に担うようになったと一般的にみなされている meg- に注目し、その諸使用例を紹介することによって問題点を整理している。著者の分析において重要な役割を持つことになる、アスペクトとアクツィオンスアルトの関係についても言及され、研究の方向が示されている。

 第2章では、その動詞接頭辞の網羅的な分析が進められる。まず、ハンガリー国内の標準文法の観点や先行研究に配慮しつつ、接頭辞の一般的な機能についての記述が試みられる。ハンガリー語の正書法規則において接頭辞と認められているものは50余を数えるが、その多くは「上へ」「下へ」「中へ」など、場所や方向に関する意味合いを持つものである。これは先行研究においても明らかにされているとおり、接頭辞の多くが、もともと場所・方向などの意味をもつ副詞に由来していることを表している。著者はこれに対して、「動詞との意味的結束性の強化により、動詞に前接する接頭辞の形式をとるようになったもの」との説明を与え、さらに、こうした意味的結束性強化の結果のひとつとして、とくに動作の完了を表すという形で、接頭辞がアスペクト表現に関係するようになったとの推測を加えている。標準文法や先行研究においては、このような動作の完了を表す機能は「アスペクト」表現機能として、接頭辞の他の諸機能とならんで、独立した固有の機能と捉えられている。しかしながら、著者は詳細な用例分析を通して、殆どの接頭辞は本来の副詞の意味との強固な意味的関係を脱していないことを指摘する。
 この主張を裏付けるため、接頭辞の中でもっともアスペクト表現機能が確立しているとみなされている meg- について、新聞等を利用して収集した用例を駆使した分析を行う。さまざまな用例についてインフォーマントに対する聞き取り調査を実施し、詳細な分析を行った結果、一般的にアスペクト対立と見なされているような例においても、純粋に完了性のみによる対立とみなすには限界があると主張する。このような用例の分析結果から得た結論として、そこに生ずる動作の「結果」「や「起動」を強調するニュアンスは、本来の副詞の意味を引きずったものと見るほうが適当であり、それらはアスペクトというよりも、アクツィオンスアルトというべきものであるとの論点が導かれる。
 またここでは、ハンガリー語接頭辞の網羅的な記述を進めているが、その際、「接頭辞はアスペクト表現の確立に向かう過渡的段階にあるものである」との認識に基づき、meg- のような接頭辞を「古い」動詞接頭辞と見なす。それと対極的な位置にあるものとして、現段階ではインフォーマントの認識においても接頭辞とは認められていないような接頭辞類を「若い」接頭辞とする。さらにこれらの間の中間的な接頭辞を「境界的」接頭辞と名づけて分類し、それぞれのグループごとに、詳細な分析を行っている。

 第2章で提示された論点をさらに深めるための前提として、著者は第3章でアスペクトとアクツィオンスアルトに焦点を定める。このふたつの概念は、近年盛んに行われている諸言語のアスペクト表現の研究において、常に問題とされる重要概念であるが、にもかかわらずそれぞれの意味範囲は必ずしも一定しておらず、こうした用語使用の混乱が、アスペクト研究を複雑にしているきらいがある。著者はここで両概念を独自に規定するため、まずテンスとの対比から論を進める。テンスを外的時間構造とまず定め、それに対してアスペクトを、「発話者から見た文の内的時間構造を表すカテゴリー」としている。
 さらにアスペクトをより明確に捉えるため、先行研究をさまざまな角度から再検討し、そこから得た知見として、アスペクトを「文法的アスペクト」と「内在(語彙的)アスペクト(もしくは意味的アスペクト)」のふたつに分類することが、ハンガリー語のアスペクト表現を解明するためにも有効であるとの考えを得る。著者によれば、文法的アスペクトとは、なんらかの文法カテゴリーの付加などによって作られるアスペクト対立であり、内在アスペクトは動詞固有の意味や、付加される要素に残存する語彙的意味から生ずるアスペクト的意味である。この規定に基づいて再検討するならば、ハンガリー語にとって問題となるのは、後者の、内在アスペクトであるとする。
 一方、著者はアクツィオンスアルトを「動詞によって示されたイベントの過程、即ち動作の様態を示すカテゴリー」と捉える。ハンガリー語の動詞接頭辞がアスペクト的対立の形成機能をもつことは確かだが、第2章でみたように、すべての動詞接頭辞について平等にその機能が認められるわけではないという事実から、こうした内在アスペクトに属する要素を、むしろアクツィオンスアルトとして捉え直すべきではないか、との結論に達する。この観点から、第2章でも検討した生産的動詞接頭辞 meg- などについて、アクツィオンスアルトに焦点を当てて分析してみると、「瞬間性」「開始」「結果性」「完成」などに集約できることがわかる、と主張する。
 またここでは、上記の文法的アスペクトの性格を明らかにするために、スラヴ語と日本語を取り上げ、それらにおけるアスペクト表現のあり方に注目して、ハンガリー語の場合との対比を行っている。スラヴ諸語は、一般的に「アスペクト言語」などと言われることからも明らかなように、アスペクト対立は動詞形態論のレベルで「完了体」「不完了体」として明示的に示される。著者は、印欧諸語の中でもアスペクトに関しては特異な存在であるスラヴ諸語からポーランド語を取り上げ、ハンガリー語との対比を明らかにするため、とくに動詞接頭辞に見られるアスペクト対立のあり方に注目し、それによって「文法アスペクト」の性格を明確に描こうとしている。また日本語については、先行研究の取り組みをさまざまな角度から検討しながら、「文法的アスペクト」と「内在アスペクト(意味的アスペクト)」の区別が有効であることを論じている。

 第4章以降では、第3章までの議論のさらなる展開として、動詞接頭辞以外の諸形式がどのようにアスペクト的表現と関係しているかという観点からの分析に進む。ここで取り上げられているのは、まず副動詞構文と形動詞である。ハンガリー語の副動詞構文は、動詞の副動詞形と存在動詞の組み合わせによって形成されるが、すべての動詞からこの副動詞構文を作ることが可能なわけではない。先行研究ではこうした違いの生ずる原因を、対象の「状態変化」の観点から説明しているものが多い。しかし著者はこの構文がしばしばモーダルな意味の表出に関係することに注目し、「完成」や「結果」への到達度に対する話者の評価が、この構文の形成可能性に関係しているのではないかとの推論に達した。そこで、この点を明らかにするために、動詞を「限界性」の観点から「完成(達成)動詞」と「結果(到達)動詞」に分類し、これと副動詞構文形成の関連を洗い出すことにした。動詞が表す状態変化を、「ある動作による一定の局面が限界点を越えて別の局面に変化すること」と捉えるならば、「そのような状態変化を表しうる動詞は『限界的』動詞と規定できる」、というのが著者の主張である。さまざまな動詞の副動詞構文をこの観点から分析した結果、「状態変化」を伴わない動詞では副動詞構文が形成できない、という先行研究の条件のみでは、この構文の形成可能性を説明できないことが検証された。これに対し著者は、「動作主の不特定性」がこの構文の是非を決める要素である可能性が大きいことをつきとめたが、副動詞構文の形成についてはなおインフォーマント個人ごとの判定基準にかなりの差があることが確認され、本論文の段階ではなお決定的な判断を下すには至っていない。
 また、形動詞については、この形式の現在分詞形と過去分詞形による対比が、日本語の連体修飾節における「テイル形」対「タ形」の対比(「その角に建てている家」対「その角にたった家」など)に類似していることを確認している。このような対比に関連して、著者は過去分詞形の持ついわゆる過去時制マーカー(ハンガリー語では –t )にも目を向け、これを完了アスペクトと説明する先行研究に対して、「当該イベントの主節動詞に対する先行性」という説明がより適切であると主張している。

 第5章では、第4章のさらなる展開として、動詞接頭辞以外のアスペクト表現形式の対象を文レベルにまで拡げ、分析を行っている。文レベルでハンガリー語のアスペクト表現を観察するならば、たとえば、目的語の属性(無冠詞の目的語、数詞つき目的語、定冠詞付きの目的語など)に注目すべきであることが示される。ここにおいては、先に活用した「限界性」との関係で状況的意味特性が変化し、動詞接頭辞とは無関係に完了的意味が表出されると説明されている。
 また、統語論上の問題として、「進行相語順」といわれるハンガリー語の特異な語順に注目している。進行相語順とは、通常動詞の前に接頭辞として付加される接頭辞が、動詞から分離し、動詞の後に置かれるもので、動作の継続を表す構文とされている。従って、これも進行相を表現する形式としてアスペクト表現に関わる構文と見なせば、ハンガリー語アスペクト体系の全容解明にとって重要な意味を持つはずであると著者は考える。しかしながら、先の形動詞と同様、この構文の形成についてもインフォーマントの許容度について個人差が大きい。著者は接頭辞の語彙的意味の多少がこの構文の形成条件として関与しているのではないかと推測するが、本論文の範囲内で明確な結論を出すには至っておらず、今後の課題としている。

 第6章では、日本語の「テイル形」に焦点をあて、まず、日本語のアスペクト研究に対する独自の評価を行っている。しかしながら、本章の著者の目的は日本語アスペクト論の再検討にあるのではなく、あくまでも日本語との対比によって、ハンガリー語のアスペクト表現の特性をより明確にすることにある。日本語が「テイル形」によって持続的意味を明示的に表出しうるのに対し、ハンガリー語は同種の要素を持たないことから、日本語に堪能なハンガリー語話者に対する調査によって得られた用例の対照分析を行い、日本語の側から出発してハンガリー語の持続表現にどのような可能性があるのかを確認しようとしている。
 持続表現の対比に続いて、逆に日本語の完了的意味表出が形態的に明確な場合の例として、複合動詞の後半部に注目している。ここではハンガリー語の動詞接頭辞との対比を客観的に進めるため、複合動詞の後項動詞として広く活用される「~あがる・あげる」を取り上げ、上と同様の手法で用例の対照分析を行っている。その結果、「~の上へ」という意味を本来の起源として持つハンガリー語の動詞接頭辞 fel- との対比において、日本語の「~あがる・あげる」で語彙的意味が強い場合はこの接頭辞を用い、完了的意味が強い場合は他の接頭辞を用いるという使い分けの存在が判明したとしている。

 第7章では第6章の論点をテクスト分析によって検証するため、ハンガリー語による文学作品の日本語訳と、日本語による文学作品のハンガリー語訳を取り上げ、両テクスト間相互のアスペクト表現の処理について調査した結果を記述している。その結果、日本語の「テイル形」はハンガリー語では主として接頭辞の付かない基動詞で表されていることが判明したという。この事実から、著者は、ハンガリー語の基動詞が不完了的意味を本来の語彙的意味として持っているのではないか、との推論が裏付けられたと結論付けている。

 結語においては、本論文のまとめとして、ハンガリー語のアスペクト的表現の特性が示されている。ハンガリー語の動詞接頭辞はアスペクト形成における主要な要素とされているにもかかわらず、実際にはもとの副詞として持っていた語彙的な意味を動詞に与えることから完全に脱却していない。従って、接頭辞による「不完了/完了」といったアスペクト対立がひろく動詞全般において確立するには至っておらず、文法化の過渡的段階にあるものと位置づけねばならない。ただし、アスペクト的表現の手段としては、これまでの研究が注目してこなかった他の文法形式や文レベルにおける特異な方法も関与しており、こうした要素も含めて網羅的に分析し、また、対照分析の手法を活用してハンガリー語の特性をより客観的に把握する可能性が検証できたことを本論文の成果としている。


3.本論文の成果と問題点

 近年ますます盛んになった感のあるアスペクト研究によって、諸言語のアスペクト表現の実態はより詳細に知られるようになったが、理論的枠組みについてはまだまだ課題が多く、諸言語のケースを客観的に比較対照するために重要な基本的概念さえ、完全に統一的理解が定着しているとはいい難い。本論文は先行研究の成果と問題点を整理し、その意義を十分に咀嚼した上で独自の基本路線を定め、ハンガリー語という特定言語のアスペクト表現の全容を捉えようとした意欲的な研究の成果であり、記述的研究として高いレベルに到達していると認められる。より具体的な成果として、本審査委員会がとくに認めるのは次の点である。
1) アスペクト研究にとって重要な位置にあるスラヴ諸語の事例との対比や、日本語との対照分析を積極的に導入することによって、より一般言語学的、ユニバーサルな視野を獲得し、それによってハンガリー標準文法の捉え方や、先行研究の弱点を洗い出すことに成功したこと。そうした認識を踏まえて、本国およびそれ以外のハンガリー語研究がこれまで踏み込んでこなかった問題に対しても独自の分析を広げ、新しい可能性を示していること。
2) ハンガリー語アスペクト表現の網羅的解明に成功しているだけでなく、対照分析の過程において、日本語アスペクト表現の特性解明についても、先行研究に対する批判的評価を行いながら、独自の視点の提示に果敢に挑戦していること。その結果、対照分析の利点がよく生かされ、両言語のアスペクト表現の特性の対比に成功していること。
3) 本論文の全体を通じて、一貫して豊富な用例を駆使した詳細な分析を展開しているが、その際インフォーマントへの対面調査によって得た情報を最大限に活用しており、その結果、意味用法や問題点の所在が具体的かつ明確に示されている。データの取り扱いが慎重であり、個別言語の記述研究の基本をよく理解し、理論研究とのバランスが保たれている。

 一方、本論文の問題点、および今後克服すべき課題としては次のような点を指摘したい。
1) 複雑な問題に対して網羅的に取り組もうとする姿勢は評価できるが、その一方で基本的枠組みに関する独自の論の展開においては、なお理論的検証の不徹底な部分も残っている。先行研究の消化については既に充分達成しているので、データ分析の成果を生かして再検討を慎重に行い、理論的枠組みの構築をより強固なものにすることが期待される。とくに、本論文の論点を展開するに当たって最も重要な役割を演ずべき「アスペクト」、「アクツィオンスアルト」、「限界性」などといった概念の導入に際しては、より明確な概念規定とともに、そうした概念導入の妥当性についても、充分な検証を論文のポイントのひとつとして示すことが望ましい。
2) 上述のように、用例を駆使した意味分析はハンガリー語についても、また、日本語についてもともに慎重に進められ、論点も深く掘り下げられているが、動詞によって表される動作と時間との関係や、限界到達性への関わり方を論ずるにあたって、言語内的意味と言語外的意味の区別が曖昧となる傾向が散見される。この傾向については、アスペクト表現の選択が、客観的事実よりも、しばしば話者の主観的判断を規準になされるという事実を考えるとき、著者が目指す理論的枠組みの構築にとって、充分に注意すべき課題であると思われる。アスペクト表現とモーダルな意味あいの関連性については著者も注目しているだけに、そうした厳密な視点が本論文に生かされなかったことは残念というべきである。

 以上のような問題点や課題はあるものの、いずれも今後の著者の取り組みによって充分克服され得るものであることは明白である。従って、審査員一同は、本論文が当該研究に寄与するに充分な成果をあげたものと認め、一橋大学博士(社会学)の学位を授与するに値するものと認定することが適当であると判断する次第である。

最終試験の結果の要旨

2005年11月9日

 2005年10月19日、学位論文提出者大島一氏の論文についての最終試験を行った。試験においては審査委員が、提出論文「ハンガリー語の動詞接頭辞およびアスペクトに関する研究―日本語アスペクトとの対照分析―」に関する疑問点について逐一説明を求めたのに対し、大島一氏はいずれも充分な説明を与えた。
 よって審査委員一同は大島一氏が一橋大学博士(社会学)の学位を授与されるに必要な研究業績および学力を有するものと認定した。

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