教員紹介

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井頭 昌彦 (いがしら・まさひこ)

准教授 、1975年生
総合社会科学専攻:社会文化研究分野(分析哲学)

研究室:第2研究館4階412
オフィスアワー:特に指定しません。 (事前にメールで予約してください。)


主要研究領域

大枠としては分析哲学。
科学哲学(社会科学/人文学)、認識論、言語哲学(推論主義的意味論)、分析形而上学(メタ存在論)、メタ哲学(哲学的自然主義/プラグマティズム)、ロボット工学の哲学などに関心があります。

現在の研究テーマと今後の抱負

 研究のメインフィールドは分析哲学で、「哲学と科学の連続性」をスローガンとして掲げる哲学的自然主義をベースに、認識論・存在論・科学哲学の諸問題に取り組んできました(ただし、私自身の立場としては、「哲学と科学の連続性」自体は受け入れつつも、科学主義や物理主義といった狭隘な立場とは一線を画した「多元論的自然主義」という立場を採用しています)。この取り組みは、今後の研究の軸の一つとして継続していきたいと考えています。

 学位取得後、ロボット工学・社会心理学・認知神経科学といった異分野の研究者と密接な交流を持つ機会があり、学際融合研究の面白さと発展性に改めて気づかされました。最近では、異分野の研究者と問題意識を共有した上で相互に知見を提供しあいながら研究を行う「応用哲学」的な取り組みも進めていますが、これまでにない新しい哲学研究の可能性が開けているように感じます。こういった取組みについても、純粋哲学的な研究と平行して力を入れていきたいと考えています。

担当科目

大学院:

専攻 分野/科目群 番号 科目名 学期 曜日 時限
総合社会科学専攻社会文化研究分野4201社会哲学通年3
総合社会科学専攻社会文化研究分野4202哲学特論A2
総合社会科学専攻社会文化研究分野4220リサーチワークショップ通年集中 
大学院ゼミナール

学部:

科目区分 番号 科目名 学期 曜日 時限
社会学科導入科目40107哲学概論2
社会文化研究分野42302哲学特論A2
学部後期ゼミナール

学歴

1998年3月 東北大学理学部物理学科(生物物理学研究室) 卒業
2001年3月 東北大学文学部人文社会学科 卒業
2003年3月 東北大学大学院文学研究科(哲学) 博士課程前期二年の課程 修了
2008年9月 東北大学大学院文学研究科(哲学) 博士課程後期三年の課程 修了

学位

2008年9月 博士(文学/東北大学)

職歴

2005年4月–2007年3月 日本学術振興会・特別研究員(DC2)
2008年7月-2010年3月 大阪大学大学院生命機能研究科 特任研究員
            (文部科学省科学技術振興調整費・
             先端融合領域イノベーション創出拠点の形成
            「生体ゆらぎに学ぶ知的人工物と情報システム」)
2010年4月-2011年3月 大阪大学大学院人間科学研究科 特任助教
            (GCOEプログラム「認知脳理解に基づく未来工学創成」)
2011年4月-2014年3月 一橋大学大学院社会学研究科 専任講師
2011年4月–       大阪大学大学院基礎工学研究科・招聘准教授(継続中)
2014年4月より現職

主要業績
A.著書・共著等

・『The Possibility of Pluralistic Naturalism: Understanding the Continuity Between Philosophy and Science』, YOUKOODOO Co., Ltd, 2016.2.29
・成瀬尚志編『学生を思考にいざなうレポート課題』(共著), ひつじ書房, 2016.12.7
・『科学哲学ーー人文科学ブックガイド基本の30冊ーー』(共著), 人文書院, 2010.10.20
・『多元論的自然主義の可能性』, 新曜社, 2010.9.15

B.論文(94年以降)

・「物語り論的アプローチによる自由意思擁護論の再検討ーー諸コンテクストはそもそも/どの程度統合されねばならないのか?ーー」『一橋社会科学(第7巻別冊:脱/文脈化を思考する)』, 2015.3
・「《プラグマティックな自然主義》と3つの課題」『思索(座小田豊先生 御退職記念号)』 通巻47号, p.221−248, 東北大学哲学研究会, 2014.10
・「プラグマティズム・体系内在主義・物理主義ーー植原氏、佐藤氏、成瀬氏への回答ーー」『MORALIA』 通巻19号, p.101-125, 東北大学倫理学研究会, 2012.10
・「「心を持ったロボットをつくる」というプロジェクトはどのようなものでありうるか?」『思索(野家啓一先生 御退職記念号)』 第45巻第2号, p.389-418, 東北大学出版会, 2012.10
・「スーパーヴィーニエンス・テーゼと存在論的コミットメント――物理主義の存在論的含意の把握に向けて――」『科学哲学』 通巻42-2号, p.59-73
・「分析性は理解不可能な概念なのか?――記述か規範的提案か――」『哲學』 通巻58号, p.131-145

C.翻訳

・『実験科学における再現と非局所性』(原著:Hans Radder In and About the World: Philosophical Studies of Science and Technology(Chapter 2: Reproduction and Nonlocality in Experimental Science), State University of New York, 1996年, 英語)『MORALIA』 通巻14号, 東北大学倫理学研究会, 2007.1018

D.その他(94年以降)

〔口頭発表〕

・「「心を持ったロボット」は(どうやれば)つくれるか?」, 一橋フォーラム, 2016.12, 如水会館
・「外部問題はすでに自然化されている──メタ存在論的デフレ主義と自然主義の関係」, KNSネットワーク研究会(東北大学大学院文学研究科 哲学・倫理学研究室 主催), 2016.12, 東北大学
・「多元論的で頑強な実在論には(どの程度)見込みがあるのか?」, 日本現象学会・公募ワークショップ「媒介論的描像を抜け出して多元的実在論へーードレイファスとテイラーの現象学」, 2016.11, 高千穂大学
・「哲学的自然主義は何を排除するのか?」, 日本科学哲学会・ワークショップ「哲学的主義のメタ哲学的評価」, 2016.11, 信州大学
・「レポート課題タキソノミー―剽窃が困難となる論題分析(発表者:成瀬尚志, 笠木雅史, 児島功和, 崎山直樹, 高橋亮介, 片山悠樹, 井頭昌彦)」, 大学教育学会第38回大会, 立命館大学, 2016.6, 立命館大学
・「レポート課題において何を問うべきか――レポート論題に関するアンケート調査から――(発表者:成瀬尚志、井頭昌彦、笠木雅史、片山悠樹、児島功和、崎山直樹、高橋亮介)」, 第22回大学教育研究フォーラム, 2016.3, 京都大学吉田キャンパス
・「哲学的ロボティクス」, 物質分子系専攻談話会, 2014.10, 大阪市立大学理学部
・「Pragmatic Naturalism / Sydney Plan とその課題」, 一橋哲学・社会思想学会, 2014.6, 一橋大学
・「プラグマティズム概論」, 一橋哲学・社会思想学会, 2014.6, 一橋大学
・「「痛みを感じられるロボット」はどうやればつくれるか?」, 日本社会心理学会第54回大会ワークショップ「構成論的人間理解論ーーロボット工学・社会心理学・科学哲学ーー」, 2013.11, 沖縄国際大学
・「《可変性を伴う主観的リスク認知》としての安心感」, 日本ロボット学会・安心ロボティクス研究専門委員会(第7回), 2013.11, KEEPFRONT会議室A(沖縄県那覇市)
・「第三アンチノミーに対する物語り論的アプローチと〈可能性〉の問題」, 第一回野家哲学研究会, 2013.3, ホテルニュー水戸屋
・「あるエスノメソドロジー研究についての論理分析」, 社会学研究会互助会, 2012.9, 成城大学
・「哲学的ロボティクスとロボット工学経由の哲学」, 第12回Kフォーラム(公益財団法人・栢森情報科学振興財団 主催), 2012.8, ホテルアソシア高山リゾート
・「コミュニケーションに『正しい日本語』は必要か?——分析哲学からみた『できる』とは——」, 2012年度日本語教育学会春季大会・日本語教育学会創立50周年記念パネルセッション「『できる』とはどういうことなのか?——他領域との協働による課題解決にむけて」, 2012.5, 拓殖大学文京キャンパス
・「多元論的自然主義は怠惰な形而上学なのか?」, 第一回自然主義研究会, 2012.1, 東北大学文学部(http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/26034/1/0501300901.pdf
・「ロボット工学に対して哲学は何ができるか(小山虎氏と共同発表)」, 応用哲学会2011年度臨時研究大会, 2011.9, 京都大学文学部
・「エスノメソドロジーと哲学の連携に向けて」, 社会学研究互助会, 2011.8, 成城大学
・「我々は「痛み」という語で何を意味しているか?」, 第33回疼痛学会・日本ペインクリニック学会第45回大会合同大会(愛媛ペイン2011) サテライトシンポジウム「痛みのありか〜異分野から見た痛みに関する考え方」, 2011.7, 愛媛県県民文化会館
・「『多元論的自然主義』のその後の展開」, 科学研究費基盤B「哲学的思考と哲学教育」研究集会, 2011.3, 東北大学文学部
・「概念図式の多元性と架橋可能性」, 情報処理学会関西支部 社会知能研究会, 2011.3, 大阪大学中之島センター
・「痛みとは何か?——「痛みを感じられるロボット」の実現に向けて——」, 大阪大学GCOEセミナー, 2011.3, 大阪大学大学院工学研究科
・「学際融合研究と哲学——ロボティクス・心理学・哲学の互恵関係——」, 認知脳GCOE若手ワークショップ「若手研究者が拓く学際融合研究の未来」, 2010.11, 大阪大学大学院工学研究科
・“Cognitive Neuroscience Robotics and Philosophy”, The 2nd GCOE International Symposium — Center of Human-friendly Robotics Based on Cognitive Neuroscience —, 2010.3, 10F Hall of Osaka University Nakanoshima Center
・“An Approach to Experimental Philosophy of Mind”, The 2nd GCOE International Symposium on “Weaving Science Web beyond Particle-Matter Hierarchy”, 2010.2, Main Lecture Hall of Faculty of Science / Tohoku University
・「物理主義の存在論的含意」, 北日本哲学研究会, 2009.1, 北海道大学大学院文学研究科
・「プラグマティック・コンヴェンショナリズムの擁護」, 哲学若手研究者フォーラム, 2006.7, 国立オリンピック記念青少年総合センター
・「〈最小限の自然主義〉と多元論的自然主義の可能性」, 日本哲学会, 2006.6, 東北大学大学院文学研究科
・「分析性は理解不可能な概念なのか?――記述か規範的提案か――」, 北日本哲学研究会, 2005.1, 北海道大学大学院文学研究科

〔一般雑誌等への論文・記事等の掲載〕

・「「心をもったロボットは作れるか?」」『如水会会報』, 一般社団法人如水会, 2017.3.1

研究プロジェクト等(94年以降)

〔外部資金〕

・科学研究費補助金・基盤(B), 「哲学的知識の本性と哲学方法論に関するメタ哲学研究」(研究分担者), 日本学術振興会, 2016.4.1-2021.3.31
・科学研究費補助金・基盤(C), 「隣接分野との比較照合を通したメタ形而上学的構図の再編成」(研究代表者), 日本学術振興会, 2015.4.1-2019.3.31
・科学研究費補助金・研究成果公開促進費, 「『多元論的自然主義の可能性』の翻訳・校閲・出版」(研究代表者), 独立行政法人日本学術振興会, 2014.4.1-2016.3.31
・科学研究費補助金・若手(B), 「メタ存在論における反実在論的アプローチの擁護可能性についての研究」(研究代表者), 独立行政法人日本学術振興会,, 2012.4.1-2015.3.31
・科学研究費補助金・若手(B), 「規範や心を正当に扱うための多元論的自然主義モデルの構築」(研究代表者), 独立行政法人日本学術振興会,, 2010.4.1-2012.3.31
・日本科学哲学会・石本基金出版助成, 「著書『多元論的自然主義の可能性』の出版について」(研究代表者), 独立行政法人日本学術振興会,
・日本学術振興会・特別研究員奨励費(DC2), 「一元論的自然主義と多元論的自然主義の現代的意義と可能性についての研究」(研究代表者), 独立行政法人日本学術振興会,, 2005.4.1-2007.3.31

受賞等

・日本科学哲学会石本基金・第二回出版助成を取得(著書『多元論的自然主義の可能性』に対して), 日本科学哲学会, 2010

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