• グローバル文化戦略としての「食」: 「ニッケイ料理」をめぐる階層の力学

    科学研究費補助金・基盤研究C
    研究代表者:竹中歩(一橋大学大学院社会学研究科・教授)
    リサーチ・アシスタント:

    目的 : 食が形成される過程は、社会階層の生産・再生産にどう関与するのか。本研究では、世界のグルメ界で脚光を浴びるようになった「ニッケイ料理」を切り口に、食が新たに創出される過程とその背後にある力学をローカル・ナショナル・グローバルの三つのレベルで分析する。なぜ、いつ、どこで、どのようにして、ある種の食が生まれるのか。この問いを探るため、「ニッケイ料理」が形成・推進され、消費される場である世界の食の祭典や各国に広がるニッケイレストラン、官庁・食文化団体の活動などを中心に、そこに関わる多様なアクターの相互作用と利害関係を解明する。

    現在までの研究成果 :

  • 米国移民若者層の社会移動:DACAプログラムによる階層分化に着目して

    科学研究費補助金・研究活動スタート支援
    研究代表者:飯尾真貴子(一橋大学大学院社会学研究科・講師)
    リサーチ・アシスタント:

    目的 :
     アメリカ合衆国では、特に2000年代より非正規移民を主とする非市民に対する大規模な強制送還政策が進行する一方で、特定の条件を満たす移民層に暫定的な権利を付与し社会に統合しようとする動きが顕著となってきた。本研究は、このような選別的移民政策の下で、非正規移民の若者たちが、どのような社会的地位の移動を経験しているのか、暫定的な権利付与のもつ限定的な効果とともに、人種・エスニシティやジェンダーといった交差性に着目し検討することで、移民の社会階層移動を巡る経験の差異を規定する複合的なメカニズムを明らかにする。 現在までの研究成果

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