教員紹介

サイトトップへ戻る

久保 明教 (くぼ・あきのり)

准教授 、1978年生
総合社会科学専攻:人間行動研究分野(社会人類学)

研究室:東本館2階219
オフィスアワー:随時 (事前にメールで予約してください。)


主要研究領域

テクノロジーの人類学、文化人類学、科学技術社会論

現在の研究テーマと今後の抱負

研究のテーマは、「人類にとってテクノロジーとはいかなるものであり、いかなるものでありうるのか」を明らかにすることである。

具体的には、ロボットやAIといった先端技術の産物が日常生活のなかで人々といかに相互作用しているかについて、科学と文化を横断する視点から分析することを試みてきた。これまで、エンターテインメントロボット「AIBO」の開発と受容の過程、ロボットをめぐる工学・計算機科学およびマンガ・アニメ表現の軌跡、将棋電王戦におけるプロ棋士と将棋ソフトの相互作用、家庭料理史における技術と倫理の共生成過程について研究を行っている。単に便利な道具やインフラとして身の周りの技術を捉えるのではなく、技術と人間がともに影響を与えながら変化していく過程に注目し、科学と文化、理系と文系といった区別に閉じることなく、テクノロジーと結びついたこの世界がどのようなものであり・どのようなものでありうるかを探求することを試みている。

最近の主な著作は、『ロボットの人類学―二〇世紀日本の機械と人間』世界思想社(2015)、「記号の離床:将棋電王戦にみる人間と機械のアナロジカルな相互作用」『科学と文化をつなぐ―アナロジーという思考様式』所収、東京大学出版会(2016)、「<機械―人間>というイマージュ――生政治学と計算機科学における自己の編成」『生権力論の現在――フーコー
から現代を読む』、勁草書房(2011)など。

現在の研究内容に関わるインタビュー記事、および一般向けの論考として以下がある。

「電王戦」5年間で人類は何を目撃した? 気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史。そしてAI以降の“人間”とは?『電ファミニコゲーマー』(http://awseb-e-f-awsebloa-1hbssqd7w03z1-1306462294.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/interview/kubo_ai

計算する知性といかにつきあうか――将棋電王戦からみる人間とコンピュータの近未来『SYNODOS』(http://synodos.jp/science/7549

担当科目

大学院:

専攻 分野/科目群 番号 科目名 学期 曜日 時限
総合社会科学専攻人間行動研究分野4307社会人類学 I春・夏金  4
総合社会科学専攻人間行動研究分野4308社会人類学 II秋・冬金  4
総合社会科学専攻人間行動研究分野4322リサーチワークショップ通年集中   
地球社会研究専攻文化4804文明と周辺社会(4308:「社会人類学 II」をもって替える)秋・冬金  4
研究科共通科目先端社会科学4723先端課題研究16通年水  5
大学院ゼミナール [ 2018年度版案内2017年度版案内 ]

学部:

科目区分 番号 科目名 学期 曜日 時限
社会学科導入科目40109人類学概論火 金3
人間行動研究分野43204社会人類学総論A火 金3
学部後期ゼミナール [ 2018年度版案内(3年), 2018年度版案内(4年)2017年度版案内(3年), 2017年度版案内(4年) ]

学歴

2003年3月大阪大学人間科学部卒業
2006年3月大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了
2010年3月大阪大学大学院人間科学研究科後期課程単位取得退学
2010年4月東京大学総合文化研究科所属(学振特別研究員PD)
2013年4月東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(ジュニア・フェロー)
2014年4月一橋大学大学院社会学研究科専任講師
2016年4月一橋大学大学院社会学研究科准教授~

学位

博士(人間科学) 大阪大学大学院人間科学研究科より授与(2013年3月25日)

職歴

龍谷大学社会学部非常勤講師(2013年春期)

【所得フェローシップ】
・日本学術振興会特別研究員DC2(2008年4月1日~2010年3月31日)
(研究課題名「ロボット・テクノロジーの人類学的研究:技術発展に文化的知識が果たす役割について」)
・日本学術振興会特別研究員PD(2010年4月1日~2013年3月31日)
(研究課題名「インドITセクターの人類学的研究:コンピュータ・テクノロジーに伴う文化的動態の解明」)

主要業績
A.著書・共著等

・『ロボットの人類学― 二0世紀日本の機械と人間』, 世界思想社, 2015.3.2
・檜垣立哉編『ロボット・身体・テクノロジー――バイオサイエンスの時代における人間の未来』(共著), 大阪大学出版会
・春日直樹編『現実批判の人類学――新世代のエスノグラフィへ』(共著), 世界思想社
・西井凉子編『時間の人類学――情動・自然・社会空間』(共著), 世界思想社
・檜垣立哉編『生権力論の現在――フーコーから現代を読む』(共著), 勁草書房
・春日直樹編『人類学で世界をみる』(共著), ミネルヴァ書房

B.論文(94年以降)

・「人間と機械の不調和に満ちた未来に向けて――将棋電王戦から考える」『人工知能』 第29巻第5号, p.482-488, 2014.9
・“Plastic Comparison: The Case of Engineering and Living with Pet-Type Robots in Japan” East Asian Science, Technology and Society: an International Journal 7(2), p.205-220
・「人類学機械と民族誌機械――ガタリ記号論からみる現代人類学の展開」『現代思想』 第41巻第8号, p.172-183, 青土社
・「身体の産出、概念の延長――マリリン・ストラザーンにおけるメラネシア、民族誌、新生殖技術をめぐって」(共著) 『思想』 通巻1066号, p.264-282, 岩波書店
・「ロボットの人類学――20世紀日本における機械と人間の可塑的な比較をめぐって(博士論文)」, 大阪大学大学院人間科学研究科提出
・「「文化をのりこなす――インド南部バンガロールにおけるITワーカーの人類学的分析をめぐる試論」(研究ノート)」『文化人類学』 第77巻第3号, p.456-468, 日本文化人類学会
・「機械人間は二度あらわれる――まんが・アニメ的リアリズムにおける『人間』の記号論(研究ノート)」『日本記号学会編『いのちとからだのコミュニケーション――医療と記号学の対話(新記号論叢書[セミオトポス]6)』, p.180-195, 慶応義塾大学出版会
・“Technology as Mediation: On the Process of Engineering and Living with the “AIBO” Robot.” Japanese Review of Cultural Anthropology 11, p.103-123, 日本文化人類学会
・「レヴィ=ストロース×スペルベルの象徴表現論――コード化モデルを超えて」」『年報人間科学』 第29巻第1号, p.39-56
・「媒介としてのテクノロジー――エンターテインメント・ロボット『アイボ』の開発と受容の過程から」『文化人類学』 第71巻第4号, p.518-539, 日本文化人類学会
・「現代ロボティクスについての人類学的考察――エンターテインメント・ロボット『アイボ』の開発と受容の過程からみるテクノロジーの現在(修士論文)」, 大阪大学大学院人間科学研究科
・「John Law, Aircraft Stories: Decentering the Object in Technoscience」(書評論文)」『年報人間科学』 通巻26号, p.325-330, 大阪大学大学院人間科学研究科

C.翻訳

・「ある未開部族における首長制の社会的および心理学的側面 マト・グロッソ北西部ナンビクワラ」(原著:Claude Lévi-Strauss“the social and phychological aspects of chieftainship in primitive tribe”, Transactions of New York Academy of Sciences, 1944年, 英語)『現代思想』 第38巻第1号, 青土社

D.その他(94年以降)

研究プロジェクト等(94年以降)

〔その他〕

・「思考様式および実践としての現代科学とローカルな諸社会との接合の在り方」(研究分担者), 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・共同研究プロジェクト, 2012.4.1-2014.3.31
・「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点プロジェクト研究「『コンフリクト』を再理解する理論的・方法論的な研究」」(研究分担者), 大阪大学グローバルCOEプログラム, 2007.4-2010.3.31
・「社会空間論の再検討――時間的視座から」(研究分担者), 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所, 2007.4.1-2010.3.31

受賞等

・日本文化人類学会奨励賞(論文「媒介としてのテクノロジー」に対して), 日本文化人類学会, 2013.3

このページの一番上へ