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博士課程 松永 伸太朗さんが「第13回日本修士論文賞」を受賞しました

2015/12/08

2015年3月に本研究科修士課程を修了した松永 伸太朗さん(現在、本研究科博士後期課程在籍)が、修士論文「アニメーターの労働問題と職業規範 -「職人」的規範と「クリエーター」的規範がもたらす仕事の論理と労働条件の受容-」により、第13回日本修士論文賞(主催:三重大学出版会)を受賞しました。

この論文は、日本の重要な文化産業であるアニメーション産業において作品制作を支えるアニメーターという労働者が、低労働条件であるにも関わらず働き続けようとするのはなぜなのかについて、インタビューデータをエスノメソドロジーの手法を用いて明らかにしたものです。彼らが用いている規範の複雑な関係を記述することで、低賃金が正当化/問題化される論理がいかにして成り立っているのか、アニメーターの視点から見えている労働問題は何なのかついて分析されています。

日本修士論文賞は、修士課程(博士前期課程を含む)に在籍する大学院学生の研究意欲を継続的に刺激し、幅広い視野からインセンティブを与え、研究成果の到達目標を示すことを目的に、三重大学出版会により開始されました。