寺尾 智史 (てらお・さとし)

教授
総合社会科学専攻:社会文化研究分野(スペイン語圏社会・文化論 / 言語社会学)
研究室:第1研究館4階1414
オフィスアワー:木曜13:30~14:30 (事前にメールで予約してください。)


主要研究領域

言語社会学 スペイン語・ポルトガル語が使用される地域の地域研究 知識社会学 マイノリティ論 多様性継承論

現在の研究テーマと今後の抱負

これまで、スペイン語・ポルトガル語が使用される地域(主に欧州、中南米、南部アフリカ)における言語マイノリティの保全運動史と今後の動向について調査・研究してきました。研究の全体観については単著『言語多様性の継承は可能か――新版・欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』(2017年)にまとめました。現在は、調査しているフィールド個々のモノグラフを充実していきたいと考えています。その皮切りに、単著『ミランダ語が生まれたとき――ポルトガル・スペイン辺境における言語復興史』(2021年)を刊行しました。今後とも、フィールドの経年変化を追いつつ、人の流れがますます流動化している中で、マイノリティのコミュニティがそのことばや文化を継承していくための隘路を探っていきたいと思います。

担当科目

社会学研究科・社会学部の講義情報・ゼミ情報詳細は本学学務情報システム(CELS)を参照してください。

大学院:

専攻 分野/科目群 科目名 学期
総合社会科学専攻社会文化研究分野言語と人権春・夏
総合社会科学専攻社会文化研究分野音声学概論春・夏
総合社会科学専攻社会文化研究分野リサーチワークショップ通年

学部:

科目区分 科目名 学期
社会文化研究分野ことばと社会秋・冬
科目群外講義音声学概論春・夏

学歴

1991年 セアラ連邦大学文学部地理学科に聴講生として留学
1993年3月 東京外国語大学外国語学部ポルトガル・ブラジル語学科卒業
2006年3月 神戸大学大学院総合人間科学研究科博士前期課程修了
2013年3月 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、博士号取得

学位

博士(人間・環境学)、京都大学

職歴

1994~2001年 ポルトガル三菱商事
2001~02年 スペイン三菱商事
2007~11年 神戸大学大学院国際文化学研究科助教
2011~15年 東京大学、京都大学、東京外国語大学、神戸大学、神戸市外国語大学、立命館大学、京都精華大学、共立女子大学等で兼任講師/非常勤講師
2015~21年 宮崎大学大学院教育学研究科/多言語多文化教育研究センター准教授
(主所属:15~16年教育文化学部、16~19年語学教育センター、20~21年多言語多文化教育研究センター)
2021年~ 一橋大学社会学研究科教授

主要業績
A.著書・共著等

・Keiko TAKEMURA, Francis B NYAMNJOH (ed.) Dynamism in African Languages and Literature: Towards Conceptualisation of African Potentials, Langaa RPCID, Cameroon, 2021.4.13
・『ミランダ語が生まれたとき――ポルトガル・スペイン辺境における言語復興史』, 三重大学出版会, 2021.2
・柿原武史・仲潔・布尾勝一郎・山下仁編『対抗する言語』, 三元社, 2021.1
・坂井一成・八十田博人編『よくわかるEU政治』, ミネルヴァ書房, 2020.4
・Motoki NOMACHI, Bojan BELIC, Dieter STERN (ed.) Linguistic Regionalism in Eastern Europe and Beyond: Minority, Regional and Literary Microlanguages, Peter Lang, 2018.10
・『言語多様性の継承は可能か――新版・欧州周縁の言語マイノリティと東アジア』, 彩流社, 2017.8
・国本伊代編『カリブ海世界を知るための70章』, 明石書店, 2017.6
・『欧州周縁の言語マイノリティと東アジア――言語多様性の継承は可能か』, 彩流社, 2014.7

B.論文(94年以降)

・「言語多様性継承の隘路を探るーー自動翻訳、手話、漢字の可能性から」包聯群編『現代中国における言語政策と言語継承』 第6巻第-号, p.69-83, 三元社, 2022.3
・「拡張タンデムラーニングの実践と展開――ファシリテーターの役割を中心に」『九州地区国立大学教育系・文系研究論文集』 第8巻第1号, p.1-15, 九州地区国立大学間の連携事業に係る企画委員会リポジトリ部会, 2021.10
・「サン・トメ島――ポリフォニック・クレオールの輪郭」『立命館言語文化研究』 第27巻第2・3号合併号, p.217-231, 2016.2
・“Human genetic research, race, ethnicity and the labeling of populations: Recommendations based on an interdisciplinary workshop in Japan” (co-author) BMC Medical Ethics 15(1), 2014.3
・「文化的多様性を担保する新たな領域性(テリトリアリティ)としての流域圏 ー加古川流域に探る可能性」『人間・環境学』 通巻22号, p.137-150, 2013.12
・「社会学者小松堅太郎(1894-1959年)と“民族”―“民族”概念肥大化の潮流の中で」『京都精華大学紀要』 通巻43号, p.2-25, 2013.9
・「地方都市における多言語表示――美濃加茂市における南米出身者向け表示を事例として」『神戸大学留学生センター紀要』 通巻15号, p.25-49, 2009.3
・「弱小の少数言語・アラゴン語が問いかけるもの――生き残りの可能性とその意味をめぐって」『社会言語学』 通巻8号, p.89-107, 「社会言語学」刊行会, 2008.11

C.翻訳

D.その他(94年以降)

〔口頭発表〕

・「言語多様性継承の隘路を探る――自動翻訳、手話、漢字漢文の可能性から」, 第10回 日中国際ワークショップ「現代中国における言語政策と言語継承ー多言語の視点から」, 2021.12, 大分大学(対面とオンラインのハイブリッド開催)
・「播州ことばから見つめる言語的マイノリティの周縁意識と多様性保持のストラテジー」, 第33回ひと・ことばフォーラム研究会「移動とメディアの言語的コンプレックス」, 2021.6, Zoomによるオンライン開催
・「ヨーロッパ文学の中でのロマンス諸語言語多様性の語られ方」, 日本ロマンス語学会 第59回大会, 2021.5, Zoomによるオンライン開催
・「列強による分断の果てに ―― 赤道ギニアのビオコ島、アンゴラ飛地のカビンダの現代史」, 科研シンポジウム「第二次世界大戦直後の体制の再構築」(科研・基盤研究(C) 文学と医学の狭間に見えるアングロ・サクソン侵略の系譜ーアフロアメリカとアフリカ), 2021.2, Zoomによるオンライン開催
・「モバイル・ライブスが作る弱小言語のグローカルな世界――検索エンジン系自動翻訳のマルチ言語化を中心に」, 第27回ひと・ことばフォーラム特別公開研究会, 2019.3, 東洋大学白山キャンパス
・「非アングロ・サクソン系植民地におけるアングロ・サクソンの陰影――ギニア湾岸アフリカを中心に」, 科研シンポジウム「アングロ・サクソン侵略の系譜」(科研・基盤研究(C) 文学と医学の狭間に見えるアングロ・サクソン侵略の系譜ーアフロアメリカとアフリカ), 2018.11, 宮崎大学創立330記念交流会館
・「携帯多言語双方向翻訳機における「多言語状況」の分析」, 第16回国際都市言語学会年次大会, 2018.9, ホルトホール大分(大分市)
・「赤道ギニアの言語状況――ガバス『ヤシの木に降る雪』(2012)をたなごころに」, 関西スペイン語学研究会第415回例会, 2018.6, 関西学院大学梅田キャンパス
・「アラゴン言語法(2009年成立、2013年改変)の再改変についての考察――その見通しと社会言語学的背景」, 関西スペイン語学研究会第399回例会, 2016.12, 関西学院大学梅田キャンパス
・“Intra-globalism of Wenzhou People by the Wenzhounese: Present, Future and the Lessons for East Asia People”, The 6th Global Wenzhouese International Symposium, 2016.11, 温州大学(中国浙江省温州市)
・「アラゴン語から見るスペイン語の多様性――言語におけるpluricentralism(複中心主義)再考の手がかりとして」, 関西スペイン語学研究会第386回例会, 2015.7, 西宮市大学交流センター
・“The Possibility of the Mirandese Language as a Model for the Establishment and Promotion of Lesser-used Minority Languages”, International Symposium Slavic Minorities and their (Literary) Languages in the European Context and Beyond: the Current Situation and Critical Challenges, 2015.1, Waseda University
・「中南米における諸言語の規範化」, 内モンゴル大学シンポジウム「書記伝統の中の標準書記に関する歴史的東西比較研究, 2014.9, 内蒙古大学(中国内蒙古自治区ホホフト市)

〔書評・新刊紹介〕

・(書評) 中嶋茂雄著『少数言語の視点から――カタルーニャ語を軸に』 (大修館書店, 2009.3), 『月刊 言語』 2009年3月号, 2009.3

〔辞書・辞典等の項目執筆〕

・現代地政学事典編集委員会編『現代地政学事典』, 丸善出版, 2020.1 (執筆項目:地域言語(地方語)とナショナリズム, 112-113頁)
・華僑・華人の事典編集委員会編『華僑・華人の事典』, 丸善出版, 2017.11 (執筆項目:ヨーロッパの温州人, 392-393頁)
・川成洋・坂東省次編『スペイン文化事典』, 丸善出版, 2011.1 (執筆項目:アラゴン語とアラゴン文化, 574-575頁)

〔一般雑誌等への論文・記事等の掲載〕

・「リレーエッセイ ことば紀行 第47回 ミランダ語」『白水社の本棚 第197号(2021 夏)』, 白水社, 2021.7.20
・「奄美にとっての明治150年④ 言語多様性の継承、その可能性」『南海日日新聞』, 南海日日新聞社, 2018.11.30朝刊
・「私たちは生まれた時から多数派(マジョリティ)だったのか?」『神戸YWCA(10・11月号)』, 公益財団法人神戸YWCA(The Young Women’s Christian Association), 2017.10

研究プロジェクト等(94年以降)

〔外部資金〕

・科学研究費補助金・研究成果公開促進費・学術図書, 「ミランダ語が生まれたとき――ポルトガル・スペイン辺境における言語復興史」(研究代表者), 日本学術振興会, 2020.4-2021.3
・科学研究費補助金・若手研究, 「カタルーニャ独立問題に伴う言語多様性継承政策のパラダイムシフトに関する研究」(研究代表者), 日本学術振興会, 2018.4-2022.3
・科学研究費補助金・基盤研究(C), 「南部アフリカ・アンゴラ共和国における言語政策の動向」(研究代表者), 日本学術振興会, 2014.4-2018.3
・科学研究費補助金・基盤研究(B), 「体罰の比較文化史研究―暴力なきスポーツ界の思想的基盤構築に向けて」(研究分担者), 日本学術振興会, 2014.4.1-2017.3.31
・科学研究費補助金・基盤研究(B), 「書記伝統における標準規範の歴史的東西比較研究」(研究分担者), 日本学術振興会, 2013.4-2016.3
・科学研究費補助金・挑戦的萌芽研究, 「エスノレクトからみる日本の多言語社会化」(研究分担者), 日本学術振興会, 2011.4-2015.3

受賞等

・第5回日本修士論文賞受賞(修士論文「ポルトガルにおけるミランダ語の成立――辺境言語マイノリティと南欧近現代史」に対して), 三重大学出版会, 2007.12

研究室所属の大学院生

博士後期課程:0 名
修士課程:0名




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