河村 裕樹 (かわむら・ゆうき)

特任講師
ジュニア・フェロー: 

https://researchmap.jp/yukikawamura/
研究室:第1研究棟1118
オフィスアワー:メールにてご連絡ください。


主要研究領域

医療社会学、エスノメソドロジー、社会調査法

現在の研究テーマと今後の抱負

精神医療の下で行われている人びと(医師や看護師、患者や家族)の営みを、その志向に即して記述していくことで、精神医療という実践に見通しの良い記述を与えることを研究の目的として取り組んでいます。この目的を達成するために、エスノメソドロジーという方法論的態度のもと、精神科単科病院(2015年~2016年)と精神科単科クリニック(2013年~2018年)においてフィールドワークを行いました。これらは博士論文としてまとめ上げました。

2019年からは、精神科医の専門性についての研究を行っています。具体的には、精神科で行われているケースカンファレンス(症例検討会)に着目し、多職種による協働が目指される精神医療において、異なる専門職同士が自身の専門性をどのように説得的に示しているのかという点や、医局の文化的側面(その医局らしい治療)がどのように理解可能なのかといった点を調査しています。あわせて、生物医学モデルが中心である精神医療において行われている「音楽療法」の調査も共同で行っています。

また2021年以降、希少難治性疾患のELSI(倫理的・法的・社会的課題)について、特に医療資源の配分という点に着目して共同研究を行っています。

担当科目

社会学研究科・社会学部の講義情報・ゼミ情報詳細は本学学務情報システム(CELS)を参照してください。

学歴

2003年4月 東京学芸大学教育学部人間福祉課程総合社会システム専攻入学
2007年3月 東京学芸大学教育学部人間福祉課程総合社会システム専攻卒業
2013年4月 一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻博士前期課程入学
2015年3月 一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻博士前期課程修了
2015年4月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程入学
2019年3月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程修了

学位

修士(社会学)(2015年3月 一橋大学)
博士(社会学)(2019年3月 一橋大学)

職歴

2021年9月 - 現在 早稲田大学, 社会科学部, 非常勤講師
2021年9月 - 現在 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 非常勤講師
2021年4月 - 2021年9月 千葉大学, 文学部, 非常勤講師
2021年4月 - 現在 一橋大学, 社会学研究科, 特任講師(ジュニアフェロー)
2021年2月 - 現在 独立行政法人国立国際医療研究センター, 臨床研究センター生命倫理研究室, 特任研究員
2020年9月 - 現在 星薬科大学, 薬学部, 非常勤講師
2020年4月 - 現在 一橋大学, 社会学研究科, 非常勤講師
2019年9月 - 現在 大東文化大学, 社会学部, 非常勤講師
2019年4月 - 2020年9月 法政大学, キャリアデザイン学部, 兼任講師
2015年4月 - 2018年3月 日本学術振興会DC1

主要業績
A.著書・共著等

・『心の臨床実践――精神医療の社会学』, ナカニシヤ出版, 2022.2.28
・『系譜から学ぶ社会調査―20世紀の「社会へのまなざし」とリサーチ・ヘリテージ』(分担執筆), 嵯峨野書院, 2018.7

B.論文(94年以降)

・「精神科デイケアのワークの研究 ――「円環的時間」という理解を可能にする実践」『社会学評論』 第72巻第2号, p.84-99, 日本社会学会, 2021.9
・「精神医学的診断と病いの語り――専門的概念と日常的概念の連関に着目して」『年報社会学論集』 通巻34号, p.143-154, 関東社会学会, 2021.7
・「『摂食障害者』であることの説明実践 ――相互行為としてのインタビューにおける自己呈示」『保健医療社会学論集』 第30巻第2号, p.74-84, 日本保健医療社会学会, 2020.1
・「患者の要望と医師の説得技法――精神科外来診療場面における非対称性の達成」『保健医療社会学論集』 第30巻第1号, p.43-53, 日本保健医療社会学会, 2019.7
・「精神医療の社会学的記述にむけて――参与者の志向に即した記述」『現代社会学理論研究』 通巻13号, p.83-95, 日本社会学理論学会, 2019.3
・「『普通であること』の呈示実践としてのパッシング ――ガーフィンケルのパッシング論理を再考する」『現代社会学理論研究』 通巻11号, p.42-54, 日本社会学理論学会, 2017.3

C.翻訳

D.その他(94年以降)

〔口頭発表〕

・“Challenges for the ELSI in rare disease research: a qualitative study of Japanese stakeholders”, ESHG (European Society of Human Genetics)European Human Genetics Conference 2022, 2022.6, Vienna
・「精神医学的知識や専門性はどのようにして理解可能か」, 第118回日本精神神経学会学術総会, 2022.6, 福岡国際会議場
・「精神科におけるケースカンファレンスの意義と実際についての試論」, 第118回日本精神神経学会学術総会, 2022.6, 福岡国際会議場
・「希少難治性疾患ELSI研究の論点」, 日本生命倫理学会第33回大会, 2021.11, オンライン
・「精神医療における専門性――症例検討会に着目して」, 第94回日本社会学会大会, 2021.11, オンライン
・「記述のチュートリアル性――精神科症例検討会におけるワークに着目して」, 日本質的心理学会第18回大会, 2021.10
・「音楽療法を記述する実践的方法の研究——セラピストたちへのインタビューを中心に」, 第46回日本保健医療社会学会大会, 2020.9, オンライン
・「音楽療法の効果はどのように説明されるのか——精神医療における音楽療法に着目して」, 第46回日本保健医療社会学会大会, 2020.9
・「精神医療のなかの音楽療法——専門性を支える論理を跡付けるーー」, 日本社会学会第92回大会, 2019.10
・「音楽療法のエスノメソドロジーにむけて——質的研究の分析を中心に」, 日本質的心理学会第16回大会, 2019.9, 明治学院大学
・“Negotiated approach to patient dissatisfaction: Work in a psychiatric outpatient setting”, The International Institute for Ethnomethodology and Conversation Analysis, 2019.7
・「医学的記述の理解可能性ー精神医療の実践に着目してー」, 第45回日本保健医療社会学会大会, 2019.5
・「施設の仕組みのうちに宿る自己:精神科デイケアにおけるカテゴリー化実践を可能にする仕組みに着目して」, 環境とインタラクション研究会, 2018.11
・“How Do Patients Compromise Diagnosis?: Practices of Making a Diagnosis”, ISA World Congress of Sociology, International Sociological Association RC49, 2018.7
・「診断の変化と経験の再記述――うつ病から双極性障害へ――」, 日本社会学会第90回大会, 2017.11
・「精神科診療場面における知識の非対称性の調停――知識配分についての会話分析――」, 第43回日本保健医療社会学会大会, 2017.5
・「精神科診察場面の会話分析 ——投薬はいかに達成されるか——」, 日本社会学会第89回大会, 2016.10
・「精神科デイケアにおける相互行為――初期エスノメソドロジーの観点から見る、日常生活世界としてのデイケア」, 第42回日本保健医療社会学会大会, 2016.5
・「ある精神科通院患者の語り――摂食障害者の問題経験と意味世界に着目して」, 日本社会学会第88回大会, 2015.9
・「〈精神疾患者〉のパッシング戦略――精神科通院患者の語りから」, 関東社会学会第63回大会, 2015.6
・「〈精神疾患者〉のセルフスティグマ――ライフストーリー論の視座から見る、今日的なスティグマの様相――」, 第41回日本保健医療社会学会大会, 2015.5
・「〈当事者研究〉/〈当事者による研究〉と専門知――「研究」の方法的問題についての一考察――」, 第40回日本保健医療社会学会大会, 2014.5

〔書評・新刊紹介〕

・(書評) 高木俊介著『ACT-Kの挑戦 : ACTがひらく精神医療・福祉の未来』 (批評社, 2008.6.1), 『社会臨床雑誌』 第22巻第3号, 2015.2

研究プロジェクト等(94年以降)

〔外部資金〕

・科学研究費助成金(研究活動スタート支援), 「精神医療従事者の専門性に関する医療社会学的研究」(研究代表者), 日本学術振興会, 2021.9.1-2023.3.31
・武山基金出版奨励事業, 「令和3年度武山基金による出版奨励事業費助成(『心の臨床実践――精神医療の社会学』に対して)」, 公益財団法人一橋大学後援会
・平成30年度 Hitotsubashi International Fellow Program(研究代表者), 一橋大学, 2018.7-2018.7
・科学研究費補助金(特別研究員奨励費), 「〈精神疾患者〉の問題経験――ライフストーリー論の視座から」(研究代表者), 日本学術振興会, 2015.4.1-2018.3.31

受賞等

・早稲田大学ティーチングアワード(2021年度秋学期)(社会調査法2に対して), 早稲田大学, 2022.7
・第14回学会奨励賞(園田賞)(「『摂食障害者』であることの説明実践――相互行為としてのインタビューにおける自己呈示――」に対して), 日本保健医療社会学会, 2020.9

研究室所属の大学院生

博士後期課程:0 名
修士課程:0名




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