加藤 圭木 (かとう・けいき)

准教授  1983年生
総合社会科学専攻
歴史社会文化研究分野(アジア史、朝鮮近現代史、日本の戦争・植民地支配)

研究室:磯野研究館4階410
オフィスアワー:水曜2限 (事前にメールで予約してください。)


主要研究領域

朝鮮近現代史、日朝関係史、日本の戦争責任・植民地支配責任、歴史教育

現在の研究テーマと今後の抱負

【研究テーマ】
 現在のわたしの一番の研究課題は、朝鮮近代史、そして日本の朝鮮侵略・植民地支配の歴史を、当時を生きた人びとの「足下」から考えていくことです。たとえば、日本軍が占領して軍事基地がつくられた漁村、日本の企業が工場を設立した村、「日の丸」の掲揚が強制された街、日本の経済政策によって疲弊させられた農村——。それらに焦点をあわせて、植民地支配とはなんだったのか、人びとにとってどのような経験だったのかを具体的に明らかにすることを目指しています。
 もう一つの課題は、上記の課題とも関係しますが、朝鮮社会の変容過程を長期的な視座から考察することです。対象地域は、朝鮮東北部です。朝鮮東北部は、ロシアや中国と国境を接し、朝鮮王朝期には政治的に中央から排除されていました。また、自然環境の条件から農業は朝鮮南部と比べると困難でしたが、商業や漁業が盛んといった点で経済的にユニークな特質を持つ地域です。その変容過程を、日本の植民地支配に加え、朝鮮社会の内在的要因、国際環境・自然環境の変化などを踏まえて、多面的・立体的に考察することを目指しています。これまでは近代が主たる対象でしたが、近世についても対象としていきます。また、朝鮮東北部の社会変容の議論とも関連付けながら、この地域で展開された民族解放運動史を考察していくつもりです。
 さらに、日本軍「慰安婦」問題(日本軍性奴隷制)や朝鮮人強制連行・強制労働などの戦争犯罪・植民地犯罪の問題についても、関心を持つ学生・大学院生とともに検討を進めます。実態の解明にくわえて、現代日本におけるこれらの問題に対する認識や教育についても考察していきます。
 なお、現代日本では、朝鮮史や植民地支配について、非学問的な認識が強い影響力を持っています。これと密接な関係がありますが、性差別や民族差別も非常に深刻です。このような状況を変えていくうえで、朝鮮史や日朝関係史を学び、語り合う場を増やしていくことが大切です。

【大学院ゼミについて】
 大学院では、修士課程・博士後期課程ともに受け持っており、修士論文・博士論文の主査を担当できます。
 朝鮮近現代史(在日朝鮮人史などの在外朝鮮人史を含む)、近代日本の戦争・植民地支配の歴史、そして現代日本の歴史認識問題、歴史教育論、戦後日韓関係など、さまざまなテーマの院生で構成されています。主・副ゼミをあわせて20名ほどのメンバーで、活発に議論が展開されています。
 なお、他大学からの進学者の場合、学部時代から朝鮮史ゼミ所属だったという人は必ずしも多くありません。朝鮮史の専任教員が在籍している大学が少ないためですが、日本史や中国史、あるいは全く別分野のゼミに所属していたというケースもあります。また、歴史というよりも、現在の日韓関係や歴史認識問題という関心から進学を希望する人もいます。
 以下の、URLもご覧ください。
http://www.soc.hit-u.ac.jp/educations/gs/seminar/?choice=details&gs_seminarID=103

担当科目

社会学研究科・社会学部の講義情報・ゼミ情報詳細は本学学務情報システム(CELS)を参照してください。

大学院:

専攻 分野/科目群 科目名 学期
総合社会科学専攻歴史社会研究分野アジア社会史 II (近現代)春・夏
総合社会科学専攻歴史社会研究分野リサーチワークショップ通年
大学院ゼミナール [ 2022年度版案内2021年度版案内 ]

学部:

科目区分 科目名 学期
歴史社会研究分野社会史史料講読(アジア)A秋・冬
歴史社会研究分野アジア社会史総論A
学部後期ゼミナール [ |2022年度版案内(3年), 2022年度版案内(4年) ]

学歴

2008年3月 東京学芸大学教育学部卒業
2008年4月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻修士課程入学
2010年3月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻修士課程修了
2010年4月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程進学
2014年3月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程修了

学位

2010年3月 修士(社会学)一橋大学
2014年3月 博士(社会学)一橋大学

職歴

【本務】
2012年4月 日本学術振興会特別研究員(DC2) (2014年3月まで)
2014年4月 一橋大学大学院社会学研究科特任講師(ジュニアフェロー) (2015年3月まで)
2015年4月 一橋大学大学院社会学研究科専任講師
2018年4月 一橋大学大学院社会学研究科准教授

【兼務】
2018年9月 早稲田大学文化構想学部非常勤講師(2019年3月まで)
2019年9月 早稲田大学文化構想学部非常勤講師(2020年3月まで)

業績一覧(researchmap のページへ移動します)

https://researchmap.jp/keiki

研究室所属の大学院生

博士後期課程:11 名
修士課程:7 名




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