教授
、1973年生
総合社会科学専攻:歴史社会研究分野(社会史日本)
研究室:第1研究館1階1101
オフィスアワー:金曜12:40~13:10 (不在のこともあります。適宜日時を設定しますので、まずはE-mailにてご連絡ください。)
日本近代史
近代の日本社会を、前近代からの展開および現代との往還を意識しながら研究しています。研究テーマの柱は、①生・病・死をめぐる人と社会の歴史研究(老を視野に入れつつ)、②都市と郊外の地域社会史です。①では、近代日本を生きた人びとが、その傍らにある病や死、病者や死者とどのように向きあってきたのか、あるいは向きあわずにきたのかを、それぞれの時代や社会の文脈のなかで把握する作業をとおして、近代の日本社会のありようについて考えることを目指しています。②では、東京・多摩をおもなフィールドとして、地域社会に生きた人びとの経験や思いをみつめる作業をとおして、かれらをとりまく社会的な規範・価値・意識のありようと、それが地域社会においてどのように現象するのかを追究しています。①と②はもちろん、個別に成り立っているわけではありません。ふたつのアプローチを柱に、近代の日本社会の姿をとらえるとともに、現代の日本社会を相対的にとらえなおしたいと考えています。
大学院:
専攻 | 分野/科目群 | 番号 | 科目名 | 学期 | 曜日 | 時限 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
総合社会科学専攻 | 歴史社会研究分野 | 4603 | 日本社会史 III (現代) | 春・夏 | 金 | 2 | |
総合社会科学専攻 | 歴史社会研究分野 | 4631 | リサーチワークショップ | 通年 | 集中 | ||
研究科共通科目 | 高度職業人養成科目 | 4724 | アーカイブズ総論 | 冬 | 集中 | ||
研究科共通科目 | 高度職業人養成科目 | 4725 | アーカイブズ資源研究 | 冬 | 集中 | ||
研究科共通科目 | 高度職業人養成科目 | 4730 | インターンシップ(アーカイブズ実習) | 冬 | 集中 | ||
研究科共通科目 | 先端社会科学 | 4735 | 先端課題研究20 | 通年 | 水 | 4 | |
大学院ゼミナール [ 2020年度版案内|2019年度版案内 ] |
学部:
科目区分 | 番号 | 科目名 | 学期 | 曜日 | 時限 | ||
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社会学科導入科目 | 40112 | 社会研究入門ゼミナール(石居 人也) | 秋・冬 | 木 | 5 | ||
歴史社会研究分野 | 46201 | 社会史史料講読(日本)A | 秋・冬 | 木 | 3 | ||
歴史社会研究分野 | 46210 | 日本社会史総論A | 冬 | 火 金 | 2 | ||
学部後期ゼミナール [ |2020年度版案内(3年), 2020年度版案内(4年) ] |
1992年 3月 神奈川県立生田高等学校卒業
1993年 4月 中央大学文学部史学科入学
1997年 3月 中央大学文学部史学科卒業
1997年 4月 中央大学大学院文学研究科博士前期課程入学
1999年 3月 中央大学大学院文学研究科博士前期課程修了
1999年 4月 中央大学大学院文学研究科博士後期課程入学
2011年 3月 中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了
修士号 (修士(史学)、1999年、中央大学)
博士号 (博士(史学)、2011年、中央大学)
【本務】
1999年 4月 町田市立自由民権資料館学芸員 (~2012年3月)
2012年 4月 一橋大学大学院社会学研究科准教授 (~2016年3月)
2016年 4月 一橋大学大学院社会学研究科教授 (現在に至る)
【兼務】
2006年 4月 東京外国語大学大学院地域文化研究科非常勤講師 (~2009年3月)
2009年 4月 首都大学東京都市教養学部非常勤講師 (~2009年9月)
2009年10月 東京外国語大学外国語学部非常勤講師 (~2010年3月)
2010年 4月 首都大学東京都市教養学部非常勤講師 (~2012年9月)
2010年10月 東京外国語大学大学院総合国際学研究科非常勤講師 (~2011年3月)
2011年10月 東京外国語大学外国語学部非常勤講師 (~2012年3月)
2011年10月 東京外国語大学大学院総合国際学研究科非常勤講師 (~2012年9月)
2012年 4月 中央大学人文科学研究所客員研究員 (現在に至る)
2012年 4月 中央大学文学部兼任講師 (現在に至る)
2012年10月 東京外国語大学国際社会学部非常勤講師 (~2013年3月)
2013年 4月 首都大学東京都市教養学部非常勤講師 (~2013年9月)
2013年 8月 滋賀大学経済学部非常勤講師 (集中講義)
2013年10月 東京外国語大学国際社会学部非常勤講師 (現在に至る)
・町田市立自由民権資料館編『明治の学び舎―地域における学びと教えの足跡をたずねて―』(共著), 町田市教育委員会, 2011.3.31
・町田市立自由民権資料館編『民権期武相の新聞・雑誌―地域からの発信/地域への発信―』(共著), 町田市教育委員会, 2008.3.31
・町田市立自由民研資料館編『武相自由民権史料集 全六巻』(共著), 町田市教育委員会, 2007.12.25
・町田市立自由民権資料館編『山上卓樹・カクと武相のキリスト教―響きあう信仰と運動―』(共著), 町田市教育委員会, 2006.3.31
・町田市立自由民権資料館編『多摩/TAMA―住民意識と地域イメージの物語―』(共著), 町田市教育委員会, 2004.3.31
・武蔵村山市史編さん委員会編『武蔵村山市史 通史編 下巻』(共著), 武蔵村山市, 2003.3
・武蔵村山市史編さん委員会編『武蔵村山市史 資料編 近代・現代』(共著), 武蔵村山市, 2001.3
・町田市立自由民権資料館編『大阪事件―民権と国権のはざまで―』(共著), 町田市教育委員会, 2000.3.31
・「香川県大島の療養所に展開した自治の痕跡―療養所空間における〈生環境〉をめぐる実証研究―」(共著) 『滋賀大学環境総合研究センター研究年報』 第10巻第1号, p.49-68, 滋賀大学環境総合研究センター, 2013.8
・「「死」をめぐる都市装置―近代東京における墓地と地域社会―」鈴木勇一郎・高嶋修一・松本洋幸編『近代都市の装置と統治―1910~30年代―』, p.163-188, 日本経済評論社, 2013.2
・「授業をとおして「日本」と向きあう―わたしの授業実践ノート―」『東京外国語大学 日本研究教育年報』 通巻16号, p.69-76, 東京外国語大学 日本課程, 2012.3
・「コンクリート塊の牽引―瀬戸内国際芸術祭2010の解剖台展示とハンセン病療養所での死をめぐる生活環境―」(共著) 『滋賀大学環境総合研究センター研究年報』 第8巻第1号, p.89-102, 滋賀大学環境総合研究センター, 2011.10
・「ハンセン病表象としての映画「小島の春」―1940年における隔離の描かれ方とその観られ方―」黒川みどり編『近代日本の「他者」と向き合う』, p.148-173, 部落解放・人権研究所(解放出版社), 2010.10
・「世紀転換期東京の地域〈衛生〉―「地域私立衛生会」をめぐる語りと論理―」『近代都市の衛生環境 東京編 別冊』, p.33-67, 近現代資料刊行会, 2009.9
・「自由民権運動と部落」黒川みどり編『部落史研究からの発信 第2巻 近代編』, p.31-44, 部落解放・人権研究所(解放出版社), 2009.6
・「「指定管理者制度」を読む―博物館に「制度」は何をもたらすのか―」『歴史学研究』 通巻838号, p.30-38, 歴史学研究会, 2008.3
・「政策的隔離草創期におけるハンセン病「療養」者の声―『癩患者の告白』を聴く―」黒川みどり編『〈眼差される者〉の近代―部落民・都市下層・ハンセン病・エスニシティ―』, p.190-218, 部落解放・人権研究所(解放出版社), 2007.10
・「歴史表象における「私」の語り―大阪人権博物館総合展示「私が向きあう日本社会の差別と人権」によせて―」『人民の歴史学』 通巻172号, p.1-8, 東京歴史科学研究会, 2007.6
・「明治初年の〈衛生〉言説―火葬禁止論争をめぐって―」『歴史学研究』 通巻828号, p.1-16、61, 歴史学研究会, 2007.6
・「明治末期における「隔離医療」と地域社会―ハンセン病療養所全生病院の創設と多摩―」松尾正人編『近代日本の形成と地域社会―多摩の政治と文化―』, p.215-245, 岩田書院, 2006.5
・「「越境」する資料館」『中央評論』 通巻249号, p.24-29, 中央大学, 2004.10
・「死せる彼ら/生きるわれわれ―コレラ流行下における遺体処理をめぐって―」森村敏己・山根徹也編『集いのかたち―歴史における人間関係―』, p.194-213, 柏書房, 2004.5
・「一九一〇~二〇年代における「保健衛生」施策と地域社会―東京市療養所をめぐって―」大西比呂志・梅田定宏編『「大東京」空間の政治史―一九二〇~三〇年代―』, p.43-67, 日本経済評論社, 2002.11
〔口頭発表〕
・「「死」をめぐる都市装置―東京における共葬墓地―」, 首都圏形成史研究会第74回例会シンポジウム「都市装置からみた1920~1930年代」, 2009.5, 日本女子大学
・「明治前期の「衛生」と規範意識―コレラ騒擾の論理にみる―」, 中央史学会第33回大会, 2008.6, 中央大学
・「「都市」という時空/「故郷」という時空―成田龍一『「故郷」という物語』を読む―」, アジア民衆史研究会第4回研究会, 2002.12, 早稲田大学
・「「多摩/地域」の近代史を展望するために―多摩近代史研究の今日的課題―」, 中央史学会第27回大会シンポジウム「歴史における多摩地域」, 2002.6, 中央大学
・「明治前期の都市における埋葬と〈衛生〉」, 明治維新史学会第29回大会, 2000.6, 江戸東京博物館
・「結核と東京の都市衛生―健康相談所と伝染病院を中心に―」, 首都圏形成史研究会第35回研究会シンポジウム「「大東京」の形成―国家・都市・地域―」, 2000.3, 國學院大学
・『自治のオリジン―瀬戸内海の大島における自治活動の手書き日誌―』(共著), 滋賀大学経済学部 Working Paper №172, 2012.9
・『聖書の生―国立療養所大島青松園キリスト教霊交会という交流の場所―』(共著), 滋賀大学経済学部 Working Paper №164, 2012.3
・『無教会と愛汗―大島青松園キリスト教霊交会の2つの精神―』(共著), 滋賀大学経済学部 Working Paper №121, 2009.12
・『後続への意志―国立療養所大島青松園での逐次刊行物のその後―』(共著), 滋賀大学経済学部 Working Paper №116, 2009.9
・(書評) 中嶋久人著『首都東京の近代化と市民社会』 (吉川弘文館, 2010.12.10), 『自由民権』 通巻26号, 2013.3.31
・(書評) 小泉雅弘著『下町の学芸員奮闘記』 (文芸社, 2005.8.15), 『江東区文化財研究紀要』 通巻15号, 2007.3.31
・(書評) 小林丈広編著『都市下層の社会史』 (部落解放・人権研究所(解放出版社), 2003.6.20), 『彦根論叢』 通巻347号, 2004.2.27
・(書評) 大畑哲著『相州自由民権運動の展開』 (有隣堂, 2002.9.25), 『藤沢市史研究』 通巻36号, 2003.3.31
・(書評) 稲田雅洋著『自由民権の文化史―新しい政治文化の誕生―』 (筑摩書房, 2000.4.25), 『人民の歴史学』 通巻149号, 2001.10.18
・宮地正人・佐藤能丸・櫻井良樹編『明治時代史大辞典 第一巻』, 吉川弘文館, 2011.12.20 (執筆項目:大矢正夫、神奈川県のうち明治初年農民一揆・民権結社・私立学校、神奈川県大住郡真土村事件, 375、548-551頁)
・峰岸純夫監修『図説 八王子・日野の歴史』, 郷土出版社, 2007.2.9 (執筆項目:八王子・日野の民権運動―立憲国家への声を地域から―、不況からの脱出をめざして―困民党事件―、神奈川県から東京府へ―三多摩移管―, 182-185、190-191頁)
・宮地正人・佐々木隆・木下直之・鈴木淳監修『ビジュアル・ワイド 明治時代館』, 小学館, 2005.12.10 (執筆項目:共葬墓地の開設、コレラと避病院、衛生の父 長与専斎、陸海軍の脚気論争、衛生を身近に、恐怖の病・結核, 122-123、202-211頁)
・歴史学会編『郷土史大辞典』, 朝倉書店, 2005.6 (執筆項目:共同墓地、結核予防法、済生会、スラム、ドヤ街、避病院、風土病、ホームレス、ルンペン, 467、565、708、962-963、1280、1458、1480、1578、1780頁)
・「山上卓樹の足跡―自由民権・キリスト教・被差別部落―」『解放研究 第21号』, 東日本部落解放研究所, 2008.3.20
・「町田市立自由民権資料館」『人権でめぐる博物館ガイド』, 町田市立自由民権資料館, 2003.12.25
・「2002年第1回企画展(第四回戦争展)《生・死・祈・祀~戦争とゆらぐ生命~》の記録」『自由民権 第16号』, 町田市教育委員会, 2003.3.31
・「座談会 『わたしとわたしたち』を読む」『自由民権 第16号』, 町田市教育委員会, 2003.3.31
・「2001年度第1回企画展《罪と罰の文明開化~示された生活ルール~》の記録」『自由民権 第15号』, 町田市教育委員会, 2002.3.31
・「違式詿違条例の世界 企画展「罪と罰の文明開化」によせて」『毎日新聞』, 毎日新聞社, 2001.8.27夕刊
・「第三回戦争展《軍隊へのまなざし~明治の徴兵と周辺文化~》の記録」『自由民権 第14号』, 町田市教育委員会, 2001.3.31
・「黒船ショック―ゆれうごく村むら―」『わたしとわたしたち―人権と民権を考える―』, 町田市教育委員会, 2001.3.31
・科学研究費補助金・研究活動スタート支援, 「ハンセン病療養所を「開く」知としてのキリスト教」(研究代表者), 独立行政法人日本学術振興会, 2012-2013.3.31
博士後期課程:12 名
修士課程:12 名