大学院

  全般

 

 大学院社会学研究科総合社会科学専攻の歴史社会分野・社会史ヨーロッパを担当しています(今年度の担当科目は下記参照)。社会史ヨーロッパは、森村敏己教授、阪西紀子教授と私の3人で担当しており、ゼミのかけもちなど院生間の相互交流も活発です。また、修士課程2年次の必修科目リサーチワークショップでは、日本史・アジア史・アメリカ史をふくむ歴史社会分野全体の教員・院生の前で研究発表を行います。
 私の大学院ゼミには、主ゼミとしてはおもに東ヨーロッパ史、中央ヨーロッパ史を専攻する学生が所属しますが、副ゼミとしてはヨーロッパ史全般を対象とする学生たちが参加し、対象とする時代は中世から現代まで及びます。
 ぜミは、院生による研究報告を中心に進め、それぞれの修士論文、投稿論文、博士論文の執筆に向けて切磋琢磨します。講読形式の授業では、院生の研究テーマに関する研究文献や史料を読みます。
 修士課程所属の院生には、歴史学研究の方法的基礎を習得しながら、各自の研究テーマにしたがって修士論文を執筆してもらいます。また、博士後期課程進学希望の有無にかかわらず、在籍中に、日本語・英語文献の読解能力を高めることはもちろんのこと、研究テーマに必須の外国語文献を読む能力と一次史料の分析方法を身につけることを目標とします。博士後期課程所属の院生には、研究者としての自覚をもって研究に取り組むこと、積極的に学会報告、論文投稿を行うことを求めます。

 

  ゼミ所属大学院生の研究テーマ(主ゼミ*および副ゼミ)   

  イギリス近代史(18世紀イギリスの民衆文化)  
  チェコ近代史(18世紀末ボヘミアの貧民行政)*  
  イタリア近世史(16世紀ヴェネツィアの外交政策)  
  フランドル近世史(17世紀の再カトリック化)  
  オーストリア近代史(18世紀オーストリアの教育)*  
  アメリカ現代文学・ジェンダー理論*  
  ポーランド現代史  
  フランス近世史  
  コーカサス現代史  
  オーストリア近代史*  
  クロアチア近世史*  
  フランス近世史  

  修士論文タイトル(主ゼミのみ)

  ウィーン体制下グダニスク商業とプロイセン―広域権力と都市商業の関係に関する考察―」
2018年度
  「И. Я. ビリービンの浮遊する祖国愛―おとぎ話になった芸術家―」
2018年度
  「第二次世界大戦後のマケドニアにおける国民形成―アイデンティティの模索とイリンデン年金政策―」
2017年度
  「18世紀ハンガリーにおける周縁集団の受容と排除―君主の「ツィガーニ問題」とシクローシュ市場町の「ツィガーニ問題」― 」
2016年度
  「フェルディナンド一世の家領管理における宮廷戦略―1520-30年代の宮廷再編を手掛かりに」
2015年度
  「『歴史学研究』で議論された歴史教育―歴史学と歴史教育の関係性」
2015年度
  「1970、80年代チェコ社会の余暇―「正常化」期におけるクリスマスの祝祭―」
2014年度
  「カール5世の帝国における摂政とその統治上の機能―1539-1548年のスペインの摂政を中心に―」
2014年度
  「1910年から1920年代イタリアにおける「イタリア南部の利益のための国民協会」の民衆教育実践とアソシエーション」
2013年度
  「18世紀ボヘミア南部ビュクワ伯所領における社会事業―「貧民施策」を事例として―」
2012年度

  大学院進学を希望の方へ

    私を主指導教員として大学院への進学をお考えの方は、事前にメール等でコンタクトをとり、相談することが望ましいです(出願後不可)。また、研究科が開催する進学説明会に参加することもお勧めします。研究科全体や歴史社会分野の教育システムについては、研究科ウェブサイトの履修ガイドをご覧ください。  

  2019年度担当科目

  大学院ゼミ  
  ヨーロッパ社会史II(近代)  
  リサーチワークショップ  
  EUリサーチワークショップ  
  ヨーロッパ社会史特論a  

 


 

学部

2019年度担当科目 

  ヨーロッパ社会史特論  
  社会史資料講読III  
  学部ゼミ(3年・4年)  
     

卒業論文タイトル

  「『兵士シュヴェイクの冒険』に見るハシェクの軍隊と戦争へのまなざし」
2018年度
  19世紀ロンドンにおける労働者階級の住宅問題―衛生・過密に関する取り組みから―」
2018年度
  「ローレンス・アルマ=タデマの作品を通した19世紀の分析―」
2018年度
  「死刑廃止に関する諸要素―18-19世紀フランスの場合―」
2017年度
  「バレエ史におけるフランス=ロシア関係に関する一考察―マリウス・プティパの功績を中心に―」
2017年度
  「19世紀デンマーク・プロイセンにおけるナショナルな政治文化―国民自由主義と保守ナショナリズムに着目して―」
2017年度
  「19世紀の軍事的革新と第一次世界大戦までにおける「攻撃至上主義の残存」について―歩兵火力の発展と動員に着目して―」
2017年度
  「「帝権移転論」における教皇インノケンティウス4世のインノケンティウス3世との連続性―」
2016年度
  「戦後ドイツにおける「大戦の記憶」の変遷―Frankfurter Allgemeine Zeitungを追って―」
2016年度
  「ロシア民話絵本の社会的使命―И. Я. ビリービンの社会思想を中心に―」
2015年度
  「19世紀イングランド諸階級の社会文化―競馬史における動向を中心に―」
2014年度
  「宇宙ビジネス時代の宇宙法秩序―ソフトローを活用した国際法形成に関する考察―」
2014年度
  「「ピータールーの虐殺」という表象―19世紀初頭のイギリス政治社会と急進派の政治文化―」
2014年度
  「歴史を考える視点―ミステリー小説から見る19~20世紀のヨーロッパ社会―」
2013年度
  「“ヨーロピアン・シティズンシップとは何か”~ヨーロッパにおけるロマ問題を通して~」
2012年度

他大学

  2019年度担当非常勤授業

  なし