"human/non-human interface" とは、現代社会の様々なシーンで日常化している、ヒトと非ヒト(ロボッ トやAI、動物、アバタ、機械、玩具、コンピュータ、イメージ、モノ、等々)とを配置したインタフェイスのことである。これまでもそれは、その人間論的・文明論的意味を繰り返し問われてきたが、生活諸領域におけるその広範かつ急速な構築・活用と高度化の進展は常に、再帰的・批判的考察に先んじ続けてきた。本研究は、"human/non-human interface" をめぐるこのような状況を課題として受けとめ、その社会・文化的 日常をモチーフにして、人類学、社会学、情報・ロボット工学、感情心理学、ディジタルゲーム学、メディア・表象論、身体論、エソロジー、倫理学、生活デザイン論、等々を含む領域複合的営みとして、また、学外の関連研究者との連携を含む文理共鳴・文理融合の姿勢をもって、実践的かつ批判的な経験的研究として展開される。
一橋大学大学院社会学研究科 久保明教・安川 一