Hitotsubashi University
Graduate School of Social Sciences
 
line decor
  
line decor
 
 
 
 

 
 
貴堂研究室のHPへようこそ

専門は、アメリカ合衆国史(ナショナリズム・国民統合論、人種・エスニシティ、優生学の世界史、アジア系移民研究など)です。研究室は別館2階。
オフィスアワーは、木曜日の11時~12時までとします。それ以外を希望する場合は、メールでアポをとってください。



<近況・コラム>

・W杯はスペイン優勝で終わりました。今年は、たまたま夏休みにスペイン・ポルトガルに共同調査をしにいくことになっているので、楽しみです。科研基盤A「近代移行期の港市における奴隷・移住者・混血者―広域社会秩序と地域秩序」もいよいよ最終年。港市研究にとって、大航海時代(最近では世界史ではこの言葉を使わないのですが・・・)を牽引したスペイン・ポルトガルの史跡の調査は欠かすことができません。あと一月、残りの授業・新潟大での集中講義、がんばらねば。2010.07.12

・今年も東進ハイスクール主催の大学学部研究会(8月23日)で講義をします。高校生を対象に授業する機会はめったにないので、楽しみです。高校生のみなさんがこのHPをみることはあまりないでしょうが、アメリカや歴史に関心のある人はぜひ参加してみてください。2010.07.10

W杯南アフリカ大会で眠れない日が続いている。一昨日、94年開催のアメリカ大会に一緒にいった友人二人と久しぶりにあったのだが、いまでもサッカー談義にあつくなる自分がいる。昨日のパラグアイ戦も、内容では日本が上だった。PKは運もあるから仕方ない。負けてはじめて、学べることもある。4年後目指して、若い世代のさらなる進化を期待したい。息子も、先週末の中学最後の公式戦で、逆転サヨナラで負けを喫し、涙した。あと一歩で都大会進出がみえていたのに、さぞかし無念だろう。でも、この真剣勝負のスポーツで、教科書では学べないどれだけのことを学べたことか。厳しい練習を重ね、精一杯戦った敗者を、私は誇りに思う。スポーツはやっぱりすばらしい。 2010.06.30

ついに、三年間の先端研共同研究の成果『ジェンダーと社会-男性史・軍隊・セクシュアリティ』(一橋大学大学院社会学研究科先端課題研究叢書5)が刊行されました。第一部の男性史、第二部の軍隊、第三部のセクシュアリティ、第四部の政策・思想・教育、それぞれに充実した論文が収められています。ぜひとも、手にとってご一読いただければと思います。目次は以下のとおり。

はじめに (木本・貴堂)

 <第一部 男性史>
第1章 加藤千香子 「男性史」と歴史学
第2章 海妻径子 <フェミニスト男性史>は可能か ―男性性権力の理論と歴史、そして運動
第3章 兼子 歩 <男性の歴史>から<ジェンダー化された歴史学>へ ―アメリカ史研究における男性性の位置
第4章 井川ちとせ 二〇世紀転換期イギリス事務職員と<男らしさ>

 <第二部  軍隊>
第5章 シンシア・コウバーン 軍事化と戦争の根源的要因としてのジェンダー
第6章 佐藤文香 ジェンダー化される「ポストモダンの軍隊」 ―「新しさ」をめぐり動員される女性性/男性性―
第7章 中村江里 日本陸軍における男性性の構築―男性と「恐怖心」をめぐる解釈を軸に―

 <第三部 セクシュアリティ>
第8章 ダイアン・リチャードソン セクシュアリティの変容?-エイリアン的他者から善良なゲイ市民へ―
第9章 中野聡 ゲイ権利運動とアメリカ政治─クロゼット、カミングアウト、アウティング─
第10章 嶽本新奈 分断される「女/性」─愛国婦人会芸娼妓入会をめぐって─
第11章 森田麻美 二〇世紀転換期アメリカにおける「白人奴隷制」

 <第四部 政策・思想・教育>
第12章 権慈玉 韓国における朴正煕政権の開発主義と家族計画事業― 一九六〇―七〇年代を中心に
第13章 鈴木周太郎 アメリカ建国期における女性教育の思想 -「共和国の母」論再考-
第14章 赤石憲昭 ヘーゲルのジェンダー論をどう読むか? -ヘーゲルの男女観に関する一考察
第15章 坂なつこ スポーツにおけるジェンダー関係の変化―アイルランド・ゲーリックゲームズ

・ 6月10日、二度目のプロセミナーが開催されました。運営を支えてくれた院生のみなさん、またお集まりいただいた学外の院生のみなさん、どうもありがとうございました! 2010.06.10.

・今年度のアメリカ学会の斎藤眞賞に、南修平さんの論文が選ばれました!その年度の『アメリカ研究』と英文ジャーナルに掲載された論文のなかで、最優秀論文を選ぶ賞です。2010.06.05.

・ 科研の採択結果の通知があり、個人で申請していた基盤C「アメリカ優生学運動の世界史的考察」(平成22年~25年)があたり、また樋口さんや日暮さんらと一緒に申請していた基盤Bの共同研究も採択が決定しました。こちらも、各分野のスペシャリストのメンバーがそろっているので、研究の進展が楽しみです。 2010.04.09

・フィラデルフィアでの調査はとても充実したものになりました。Davenportの筆まめなのにはまいりましたが、おかげでMadison GrantやHarry Laughlin, Margaret Sangerらとの個人的な関係がよくわかりました。うれしい限りです。さて、帰国してすぐに、研究室と自宅の引越があり、なんとも慌ただしい新年度となりましたが、なんとか早く荷物を片付けて、新学期にのぞみたいと思います。今年は、研修年なので、ゼミは若干名募集だったのですが、3名の新しい学生が加わることになり、修士課程にもサブゼミをいれて3名の院生がはいることになりました。みんな、自分の課題をかかげて、がんばってもらいたいものです。 2010.04.08

・ あさってからアメリカ出張です。優生学研究の科研は今年が最終年ですが、アメリカ哲学協会American Philosophical Societyの優生学者個人ペーパーを調べてこようと思います。それと、「優生学」のコラムを書いた、『アメリカ・ジェンダー史研究入門』(有賀夏紀・小檜山ルイ編、青木書店、3500円)が今日届きました。まだ書店に並ぶまでには時間がかかるかもしれませんが、たくさんのひとに読んでもらいたいです。 2010.03.12

・今年度の大学院入試関連の業務、すべて終了しました。秋入試を含め、合格した人たち、4月にあえるのを楽しみにしています。今年は、南修平さんが、博士論文「第2次世界大戦後のニューヨーク建設労働者に関する労働民衆史的考察-生活世界から捉えた絆と境界」を書き上げ、見事、博士号を取得しました。指導教員としては、一番うれしいことです!野村達朗さんらが切り拓いてきたアメリカ労働民衆史の分野に入る研究ですが、NYの建設労働者の日常世界での人々の結びあうかたちを丹念に読み解いたこの南さんの論文で、この分野は方法論的にも実証のレベルでも新たな地平が切り拓かれたと思います。他の博士課程の院生のみなさんも、ぜひあとに続いてもらいたいです。 2010.03.05

・今日は、今年卒業する学部生の卒論発表会第二弾をやって、追いコンでした。今年の卒論はみな力作揃いで、すばらしい出来でした。このゼミで養った知識とコミュニケーション能力で、社会人になっても大いに能力を発揮して、活躍してもらいたいものです。本当に、卒業おめでとう!また、同期で留学している山本さんがカナダから帰ってきたら、声をかけますから来年の今頃、会いましょう。2002年に着任して最初にゼミの卒業生をだしたのが2004年ですから、あなたたちは第7期生です。 2010.03.04

・修士春期入試と修士論文最終試験がおわり、ようやく一段落。残るは、博士入試と前期・後期の学部入試となりました。来年の学部ゼミ希望の問い合わせも、いくつか来ています。研修年とはいえ、意外に人数が集まるのかも・・・。2010.02.22 

・ 新年、あけましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いします。2010.01.01

・ようやく授業もおわり冬休み突入。久しぶりの更新です。12月教授会で昇進人事も無事おわりました。来年は研修年(サバティカル)ですし、じっくり腰を据えて、自分の研究に取り組めそうです。今日はアメリカ史学会の例会後、忘年会がありました。帰宅したら、『アメリカ史研究入門』が届いていました。ようやくできたんですね!めでたし、めでだし! 2009.12.19

・今年の修士秋入試では、3人合格者がでました。来年も賑やかになりそうです。テーマもいろいろ・・・。2009.10.13

・8月末から昨日まで、トルコのイスタンブールとギリシアのアテネ、クレタ島、ミコノス島、デロス島などをまわる調査にでていました。ギリシアから、ビザンチン、オスマン・トルコの遺跡・建造物をめぐりながら、いつの間にか何事においてもアメリカを基準に思考するようになっていた自分を大いに反省しました。文明の起源、東西文明の十字路の歴史にふれ、世界史的に思考する大切さがあらためて身にしみた12日間の行程でした。港、人の移動、混血、奴隷・・・。実に面白い世界史的テーマです。 2009.09.07

・ようやく夏休みに入りました。大学ではこの時期にオープンキャンパスがあって一橋を目指している受験生向けに説明会が開かれますが、私もこれとは別に、つい先日、某予備校主催の大学説明会で高校生向けにアメリカ史の面白さを講演する機会を持ちました。目を輝かせた高校生とともに、熱心に耳を傾ける父母の姿も多く目にしました。今日の夏の甲子園大会決勝もすばらしい試合でしたが、授業に参加してくれた高校生のみんなも、最後の最後まで粘って、どうぞ栄冠を勝ち得てください。 2009.8.24

・歴史系の学会とアメリカ学会は5月末から6月初旬に集中するので、いつもこの時期は大忙しです。今年はインフルエンザの影響で主催校はその対応に追われ、たいへんだったようです。学会での院生の報告は持ち味を発揮してうまくいきましたし、ほかにも興味深い報告をいくつか聞くことができて刺激を受けました。アメリカ学会後は、一橋でアメリカ学会会長や韓国アメリカ学会会長らをお招きして、院生向けのプロセミナーも開かれ、院生たちにはいい腕試しの機会になったようです。たまには英語を使って第一線の研究者に直球の質問を投げてみるのも楽しいなと思ってくれるといいのですが・・・。 2009.6.15

・5月最後の日曜日は、息子の体育祭でした。今年は青組が優勝、去年の雪辱を果たすことができました。みんなよく頑張りました。 2009.6.01

・昨日、学部ゼミ一期生たちと会ってきました。ゼミ合宿で無謀にもハワイ行きを決め実行した5名ですが、その一人が結婚、ロンドン赴任が決まったからです。この期のメンバーは、卒業後、ロースクールに通い司法試験に合格した者など、なかなか私を驚かせてくれる面子が揃っていて、これからも楽しみです。 2009.5.03

・今年は、ある原稿/仕事のために、広くヨーロッパ近現代史や中南米史の概説を読む必要があります。GWは少し時間があるので、チャベスがオバマに薦めてたガレアーノの『収奪された大地』でも読んでみようかと思います。今週末は久しぶりの京都出張。いよいよ人種と表象の共同研究もおしまいで、岩波書店から共同研究の成果『人種の表象と社会的リアリティ』が5月には刊行されます。2009.4.20

・新学期の今年のキャンパスは、いつもだともう散ってしまうはずなのですが、桜がとてもきれいです。ようやく新しい学部ゼミ生が決まり、大学院の参加者とも顔合わせがすみ、授業が始まります。2009.4.10

・いよいよ新学期がはじまります。大学院には、新しい修士の学生が入ってきますし、今年は学部のゼミ希望者も例年よりも多そうです。オバマ政権の成立が追い風になっているのかもしれません。
昨年度は、学内の委員会等で多忙な一年となりましたので、今年は、少しずつ自分の研究のペースを取り戻しつつ、お待たせしている編集者のみなさんに顔向けできるように、自分の研究をまとめることに時間を使いたいと思います。2009.4.1.

<学部ゼミ>
2010年度の学部ゼミは、3名の新3年生を加えスタートです。
夏学期は、昨年の冬学期に引き続いて、RoedigerのHow Race survived U.S. History(2008)を読んで読了させるつもり。これとともに、『ナショナリズム論・入門』を輪読しながら、アメリカの愛国主義、ナショナリズム、国民意識、シティズンシップのことなど考えてみたいと思います。


<大学院ゼミ・授業>
今年は、夏学期は院生たちの個別報告を中心にゼミは進めていきます。博士論文、修士論文を仕上げる人たちは、頑張ってください。

  • 今年の関連学会の年次大会・例会
    4月17日 アメリカ史学会修士論文報告会 (終了)
    5月22日・23日 歴史学研究会(専修大学)(終了)
    6月5・6日 アメリカ学会(大阪大学)(終了)
    9月18・19日 アメリカ史学会(東京女子大学)







 


 

 

 

<本書から>
女性学や男性学、ジェンダー研究のテリトリーに閉じるのではなく、社会科学のなかにジェンダー視点を導入し、定着させ、その融合的な研究視座から、日常空間で作動するジェンダーに関わる諸問題(労働、家族、身体/生命、アイデンティティ、権力、政治秩序、市民社会、公共性、国際関係など)を可視化し、いかに対象化し研究として立ち上げることができるのか、それを徹底して追究する。・・・

本書のオリジナルなポイントは、これまでの類書ではありえないほど激しく、人文・社会科学のメインストリームとジェンダー研究を対話させることを試み、その根底にあるズレが何であり、克服すべき課題は何なのか、融合の可能性はあるのかを問い詰めた点にある。実証とは何か、オーラル・ヒストリーを含む史料の問題、構築主義、主体、ポジショナリティの問題など、この論争的な男性史研究論は、ジェンダー史学とは何かを問うものでもあり、今後の研究に一石を投じることになるのではないだろうか。

1974年刊行の旧版から35年たって、ついに新しい『アメリカ史研究入門』が刊行されました。ソフトカバーで2500円ですから、学生にもどしどし購入してもらって、読み進めてもらいたいです。私は、第二部の第1章「歴史のなかの人種・エスニシティ・階級」という章を担当して、アメリカ社会史の方法論的な枠組みについて書きました。ご笑覧ください。