Hitotsubashi University
Graduate School of Social Sciences
 
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貴堂研究室のHPへようこそ

専門は、アメリカ合衆国史(ナショナリズム・国民統合論、人種・エスニシティ、優生学の世界史、アジア系移民研究など)です。
研究室は別館2階。オフィスアワーは、火曜日の3時~4時までとします。それ以外を希望する場合は、メールでアポをとってください。

2012年度学部ゼミ希望者でゼミについて質問のある人はメールでお問い合わせください。木曜の4限・5限に3年生・4年生合同で今年もゼミを行います。大統領選の年でもありますし、アメリカに関心のあるみなさんの参加を歓迎します。2012年度の開講科目は、学部向けにアメリカ社会史特論、史料講読Ⅲ、社会研究入門ゼミ、大学院向けにアメリカ研究、アメリカ社会史特論です。今年は、母校、東大教養学部でも客員教授併任として、学部・大学院向けに、アメリカエスニシティ論/エスニシティ文化変容論Iを冬学期に担当します。

2月末に拙著『アメリカ合衆国と中国人移民-歴史のなかの「移民国家」アメリカ-』が名古屋大学出版会から刊行されました。定価は高いのですが、学生さん・院生さんは著者割りの2割引きで購入できますので、希望者はご連絡ください。

今年は5月末の西洋史学会@明治大学のシンポジウム「西洋文明と他者-比較の中の人種意識」と9月末の日本アメリカ史学会のシンポジウムで登壇の予定です。アメリカ史学会の今年の年次大会は、一橋大学が開催校です。

6月にはOAH/JAAH Short Residency Programでカリフォルニア大学バークレー校のCatherine Ceniza Choy先生を二週間、一橋大学に招聘します。昨年は、震災と原発事故でやむなく延期となりましたが、今年は実現できる見込みです。Choy先生の主著、Empire of Care: Nursing and Migration in Philipino American History (Duke University Press, 2003)を院生のみなさんは熟読しておくように。

6月9日には科研共同研究「近代市民規範のポリティクス」で国際シンポジウム「近代市民規範の形成-結婚・市民権・人種を問い直す」を専修大学にて開催します。Making Modern Citizens II: Interrogating Marriage, Citizenship and Raceには、University of North Carolina at Chapel Hillから、Heather A. Williams, Susan D. Pennybacker, Malinda Manor Loweryの三先生をお招きします。詳しくは代表者の樋口映美さんのHPをご覧ください。



<近況・コラム>

・先週木曜に一年生のクラス顧問としてガイダンス初体験。中国語の語学クラスですが、これが4学部混成のクラスなのはいいことなのかも。たしか東大は学部別で語学クラスも編成されてた気がするし。いや~でも、みんなういういしい。充実した一年を送ってほしいもの。同日、学部ゼミの選考もあり、結局、3年生は4名、4年生1名が加入するので全部で5名新メンバーが加わってのスタートとなります。 2012.04.09

・つかのまの春休みもあと少しで、来週にはもう新学期スタートです。院ゼミ生で主ゼミ希望の人は、このHPみてたら事前にメールで連絡ください。今年は、学部のほうでも新一年生のクラス担任というのを仰せつかっているので、フレッシュな学生さんたちと楽しい時間をすごせそうです。学部ゼミ希望者も、まだまだ受け入れ枠ありそうですから、扉を開けて待っています。  2012.03.27

・今日は、学部・大学院ともに学位授与式(卒業式)でした。学部ゼミ生たちが、みんな挨拶に来てくれて再会を誓いあいました。社会人になってもがんばれ~。院生でも、鈴木くんと砂田さんが博士学位記を受け取りました。二人とも、おめでとう!他にも李さんと高橋くんの大学への就職が決まりました。おめでとう! 2012.03.23

・今日は、院ゼミ卒業生・院生たちが、私が着任してからちょうど10年、新しい本が刊行されたこともあって、中野ゼミ・貴堂ゼミ10周年の会を企画してくれて、20名以上の院生、元院生が集まってくれました。吉祥寺のお店を借り切ってのとても楽しいひととき。私も中野さんも幸せものです。2012.03.20

・先日、編集者が東京出張の折に久しぶりにお会いして、この間の刊行までの苦労を回顧しつつ、おいしいランチをご一緒しました。おかげさまで売り上げも好評のようで、アマゾンでも一時的に在庫切れになってました。高い学術書ですのにありがたいことです。献本した先生方からは、「とりあえず序論を、というつもりで読み始めましたが、いつの間にか読了してしまいました」といったメールもあり、編集者と一緒にこれは最高の褒め言葉だね、と二人して喜びました。弘末先生をはじめ、港科研メンバーからも続々と礼状が届いていますが、海域史やグローバル・ヒストリーの観点からも関心を持ってもらえることは本当にうれしいこと。また、表象研究の専門家からも、ようやく歴史家とこのレベルで話しができるようになって感慨にふけっていますとの感想があり、これも本当にうれしかったです。4章は表象研究からナショナリズム論にアプローチする試論ですので、自分としてはちょっとした冒険だったからです。 2012.03.11

・今日で東日本大震災からちょうど一年。震災復興のために何ができるのか自問した一年でしたが、如水会の支援もあり、大学の被災学生たちはなんとか学業を続けることができました。うちの被災ゼミ生も無事、卒業することができます。1月に東北大学の辻村先生がやっているGCOEに視察に行った際、キャンパスでやっていた河北新報が報じた震災のパネル展をみただけでも、自分がこの震災についてまだ何も知らないことに気付かされました。東北大の先生からの本の礼状には、この春、震災の風評被害もあり、院入試で定員割れがあり、二次募集を行うことになったとのことが書かれていました。大学人としてまだまだできることがあるはず、一つ一つみんなが前に向かって歩いて行けるよう、これからも自問していきたいと思います。 2012.03.11

・歴史系の主要なジャーナルから、書評掲載に向けて動いてくださるとの連絡がありました。専門に近い先生方にじっくり読んでいただいて、講評いただければうれしいです。 2012.03.05

・ 今日は、アメリカ科のときの指導教員、新川先生から礼状が届きました。最近、体調があまりよろしくないようで学会でもめっきりお会いする機会が減ってしまったのですが、恩師の礼状はうれしいもの。また、私が移民研究を始めるきっかけを与えてくださった飯野先生(いまは津田塾大学の学長を務められています)からも達筆のうれしい礼状が届きました。ありがたいことです。 2012.02.27 

・同僚の先生からも続々とお礼のメールが届いていますが、アメリカ史以外の分野の先生にも面白く読んでいただけているようでホッとしています。国民の境界の線引きの議論は、ヨーロッパ近代、アジア史、思想史、社会学でも関心の高いテーマですしね。 2012.02.25

・献本させてもらった本が水曜日ぐらいから届き始めたようで、お礼のメールやお葉書をここ数日、たくさんもらってありがたいことです。いま帰宅したら、あとがきに名前を挙げさせてもらった本間長世先生からも葉書が届いていて、じ~んとしているところです。戦後のアメリカ研究を切り拓いてきた先生に喜んでいただけるのは、本当にうれしいかぎりです。 2012.02.24

・ 実物を手にすると感慨もひとしおです。ずっしりと重たく、これまでの苦労が報われた感じがしてやはり達成感があります。いい編集者にめぐり会えたことが本当に幸せでした。あとがきに書いたことですが、今の気持ちはこの言葉につきます。 2012.02.17
「今回の論考は、日本人の歴史研究者として、アジアからアメリカ史を問い直す根本的な問いを発することはいかに可能なのかと考える中で、練り出されたテーマであり、その問いが意義あるものとなったかの判断は読者に委ねるしかない。だが、著者としては、アジア系アメリカ人史やアメリカ移民史の専門家のみならず、中国近代史や日本近代史に関心を持つ方々、奴隷や不自由労働を含む国際労働力移動の歴史や理論、環太平洋/環大西洋史のグローバル・ヒストリー、オリエンタリズムや人種主義、差別の歴史に興味を持つ方々にも広く手にしてもらえることを期待しつつ、記述においても、できる限り広い読者を想定して配慮したつもりである。風刺画を史料として用いた方法論的挑戦もどのように評価されるのか、読者からの反応を待ちたい。」(あとがきより)

・いよいよ刷り上がったとの連絡が編集者からありました。明日には届く予定とのこと!書店の店頭に並ぶのは2月末になると思いますが、お世話になった先生方、研究仲間のみなさんには献本させていただきますので、近日中にはお手元に届くかと思います。いろんな分野の方から、コメント・ご意見をいただければありがたく思います。2012.02.16

・2月教授会で鈴木周太郎くんへの博士号授与が決まりました。おめでとう! 2012.02.08

・卒論発表会がありました。今年は、サブゼミ生を含めて4名が力作の卒論を提出しました。本当にお疲れさまでした。発表会後は、葱やで慰労会。やっぱり冬の鍋はおいしい! 2012.02.01

・ 新年明けましておめでとうございます。年末年始と校正作業を続け、ついに校了。名古屋大学出版会のHPにも、ついに拙著『アメリカ合衆国と中国人移民-歴史のなかの「移民国家」アメリカ-』の出版予告が掲載されました。2月末刊行予定ですが、多くの人に手に取ってもらえるとうれしいです。 2011.01.14

・年内は今週でおしまい。年末年始は、2月末刊行予定の拙著の最終校正&索引づくり。ミスのないようにしないと。それと、締め切りを延ばしてもらった某雑誌、特集号の論文執筆、これはなんとか終わらせなければ。それに、CGraSSの報告書も進めておかないと・・・。まあ、仕事がない休みというのはないわけだから、いつも通りの年末年始になりそう。今年は、年末に組合の委員長に選ばれたり、ほかにも長のつく仕事がいろいろとあり、サバティカル明けというのはこういうものなのでしょうか。来年は、久しぶりに母校東大でアメリカ科の学生さん、院生さん向けに冬学期にゼミをすることになったので、これは楽しみ。また、同じ時期にNHK文化センターの講座もすることになりそう。一橋にきて10年目の節目となる来年は、これまでやってこなかったことにもいろいろ挑戦する一年となりそうです。今年、一年お世話になった方々に、心より感謝申し上げます。来年も、どうぞよろしくお願いします。Merry Christmas and a Happy New Year! 2011.12.24

今日はじめて文科省にて、高校教科書検定というのを経験した。当日に検定意見書が配布され、それをもとに調査官に一時間ほど質問する機会が与えられる(ただし、反論することは認められていない)。細かなことはここでは書けないが、全面改定で、なおかつ、大胆な切り口からの記述が多数あるにもかかわらず、それほど首肯しかねる指摘はなかったので安堵。意外といってはなんだが、とてもスマートなやりとりができ好感。かつては、こんなもんじゃなかったと、何十年もこの仕事に関わってきたベテラン執筆者たちは口を揃えて言うから、随分と改善したのだろう。私は、この執筆者のなかでは一番若いほうなので、これから何年この仕事を続けるかはわからないけれど、今日のことは忘れず記憶に留めておこう。時代は動いている。そう信じたい。2011.11.21

・今回は本の原稿をなんとか書き終え、一橋祭の期間の前後に、「あとがき」を書きながら東海岸でリサーチ。それにしても東海岸は、White October、寒すぎ!NYでは1869年以来の季節はずれの雪だとか。DCは降ってないのでまだいいですが、外出するにも気合いが必要。2011.10.30

・今年はたくさんの博士論文が提出されました。うれしい悲鳴です。 2011.11.01

発売日に店頭に並ぶ元気と時間はなかったけど、オンライン予約でiPhone4Sゲット!アクティベーションの作業も無事完了。ジョブズ様の遺作、大事に使わせてもらいます。2011.10.14

・本年度の科研費研究成果公開促進費(いわゆる出版助成)が採択されたので、原稿に手を入れる毎日。20年来のテーマですから、大事に仕上げていきたいです。2011.10.10

・今年の秋期院入試では、アメリカ史分野にたくさんの受験生があり、4名の合格者がでました。みなそれぞれに面白いテーマ。来年会えるのを楽しみにしています。2011.10.1

・2週間遅れで、授業が始まりました。修士課程や学部ゼミにも、新しいメンバーが加わり、これからが楽しみです。今学期は授業をしながら、原稿も最後の仕上げにかからないといけないので、たいへんです。そうそう、今日の教授会で、高橋くんの博士号取得が決まりました。おめでとう! 2011.05.18

・少し前から、Facebook facebook.com/yoshiyuki.kido を始めて、そちらに書き込みをするようになって、HPの更新が滞っていました。でも、このメディアはなかなか面白い! 2011.05.02

・OAH/JAAH Short Residency Programで、カリフォルニア大学バークレー校のCatherine Ceniza Choy先生を一橋に2週間、招聘する予定でおりましたが、東日本大震災の影響で、プログラムが来年に延期となりました。2011.04.13

・東北関東大震災の影響が各方面にでています。一昨日、アメリカ調査から帰国しましたが、あちらでも福島原発のトラブルなどたいへん高い関心が寄せられていました。被災された方々にあらためてお見舞い申し上げます。自分の学部ゼミ生の両親が被災したこともあり、被災地の学生支援のためになにかできないかと、動いてきました。幸い、大学側や如水会(一橋大学の同窓会)が積極的に動いてくれて、支援の輪が広がっています。如水会でも、義捐金の募集を始めました。詳しくは、如水会のホームページをご覧ください。大学院に4月から進学する予定の方々も、新学期の開始が遅れ、戸惑っている方もおられるかもしれません。ゼミ参加を予定している方で、なにかお手伝いできることがあれば、いつでもメールしてください。 2011.03.29

・ 昨日、卒論発表会を行い、追いコンをしました。卒論はみんな力作揃いでしたし、歴代のTAも参加してくれて締めくくりのゼミにふさわしい回となりました。このゼミで学んだことを活かして、4月からは社会人として活躍してもらいたいと思います。2年間、お疲れさまでした。2011.02.23

・修士春期入試があり、アメリカ史は一人合格者がでました。これで秋入試とあわせて、例年以上の合格者となりました。来年度のゼミは、賑やかになりそうです。 2011.02.19

・ 新年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今年は、元旦深夜に近くの深大寺に初詣に行ってきました。12時すぎの時間なのに、もうすごい参拝客でした。ゲゲゲ人気でしょうか。 2011.01.02

・日曜日に、科研プロジェクトの研究会があり、日本やドイツの報告を聞きました。年内のお仕事はこれで一段落です。年末年始は、執筆活動に専念したいと思います。 2010.12.27

・ 昨日は、辻内鏡人さんが亡くなって10年という節目でもあったので、如水会館に教え子の元学部ゼミ・大学院ゼミ生たちが集って、辻内さんのご家族と一緒に偲ぶ会が催されました。故人を偲ぶとてもいい会になったと思います。また、私たちの同僚で、辻内さんともウォルツァーの翻訳を通して強いつながりがある、古茂田先生が先週の木曜日に急逝され、お別れ会が行われました。現役教員が亡くなるのは、とても悲しいことです。 2010.12.20

・今年、刊行した『ジェンダーと社会』をWebcatで調べてみたら、大学図書館所蔵の冊数が102冊になってました。うれしい限りです! 2010.12.19

・ 先週末は、アメリカ史学会例会「人種・歴史・表象」の二報告へのコメンテーターで、そのあとは少し早いですが忘年会でした。2010.12.06

・ 秋の大学院入試の結果、アメリカ史志望の3名の学生が合格しました。来年の4月までに、自分の専門分野だけでなく、いろいろな分野の研究書を読みあさって、修士課程進学に備えてください。このHPみて、もし院ゼミをのぞいてみたいという学生さんがいたら、いつでも連絡してください。歓迎します。 2010.10.05

・9月は大学院入試の合間をぬって、ベトナムにゼミ合宿にいったりで、大忙しでした。港科研のシンポもありましたし、近代市民規範の科研では、カナダ史の細川先生にご報告いただき、刺激をうけました。興味深いお話をありがとうございました。 2010.09.29

・ 昨日、13日間のスペイン・モロッコ・ポルトガル調査から戻ってきました。大学説明会の授業の翌日、他のメンバーからは1日遅れの合流でしたが、イスラムとヨーロッパとの抗争、世界遺産になっている史跡の数々、大航海時代の歴史、コロンブスやエンリケ航海王子の足跡をたどりながら、充実した調査となりました。毎年恒例のこの夏の調査も、今年が最後になってしまうのが、寂しいところです。ポルトガルのロカ岬まで行ってユーラシア最西端まで到達したわけですが、アフリカはジブラルタル海峡をこえた港町、タンジェだけの調査でしたし、4年間の調査で北南米には結局いけませんでした。ぜひ、続編を期待したいところです。でも、各地域の歴史研究のこの専門家集団ならではの海外調査共同研究で、とても勉強になりました。今後の糧になります。 2010.09.04











 

『アメリカ合衆国と中国人移民-歴史のなかの「移民国家」アメリカ-』定価5985円 総頁368頁

アジアから問い直す —— 。奴隷国家から移民国家へ転換したとされるアメリカ。しかし、そこには 「中国人問題」 が存在した。南北戦争後の国家と社会の再編のなか、アメリカの帝国的拡大と人種やセクシュアリティや労働の問題が交錯する 〈アメリカ人〉 の境界画定の動きを、多角的かつ重層的に読み解き、アメリカ史像の核心をうつ力作。
 

序 論
1 問題設定 —— アジアから問う 「移民国家」 アメリカの生成
2 本書の分析枠組み —— 研究史の批判的考察

   第Ⅰ部 南北戦争・再建期の 「中国人問題」 移民流入~1882年

第1章 移民と 「苦力」
—— 奴隷解放期のグローバル・ヒストリー
はじめに
1 苦力・中国人移民流出のはじまり —— 世界システムと珠江デルタ地域
2 中国人移民の渡航システムと苦力規制の動き
3 清朝政府の移民政策と多様な海外ネットワーク
結び 奴隷国家から移民国家への険しい道

第2章 サンフランシスコの民衆世界と排華運動
はじめに
1 サンフランシスコの都市形成と民衆世界 —— 西部開拓と中国人労働者
2 チャイナタウンの都市生活 —— 中国人擁護派と排斥派の対立
3 中国人売春婦問題とサンフランシスコの性の政治
4 暴動の発生 —— 都市の秩序と暴力
結び 排華運動の構図 —— 「金ぴか時代」 のサンフランシスコ社会

第3章 連邦政府の中国人移民政策
—— 1868年バーリンゲイム条約から1882年排華移民法へ
はじめに
1 自由労働と移民国家 —— バーリンゲイム条約の成立
2 再建期の <アメリカ人> の形成と 「中国人問題」
3 再建政治の挫折と <国民> の選定
4 排華法の制定過程
結び 1882年排華移民法成立の歴史的意義

第4章 <アメリカ人> の境界と中国人移民
—— 風刺画のなかのネーション・セクシュアリティ・人種
はじめに
1 カリフォルニアの黒人化する中国人
2 南北戦争と再建政治 —— トマス・ナストの問いかけ
3 人種混交の物語 —— セクシュアリティのポリティクス
4 「人種」 の分類と再建政治の変質
結び 歴史のなかの想像力 —— 南北戦争の戦後論

   第Ⅱ部 排華移民法成立以後の 「中国人問題」 1882~1906年

第5章 労働騎士団の結社の文化と「中国人問題」
—— 1885年ロックスプリングズ暴動
はじめに
1 労働騎士団の労働文化再考 —— 金ぴか時代における儀礼の社会的機能
2 ロックスプリングズ暴動と労働騎士団
結び 「中国人問題」 と自由労働イデオロギーの終焉

第6章 世紀転換期の中国人移民政策の変容
—— <アメリカ人> の境界の帝国的再編
はじめに
1 在米中国人社会の変貌
2 1882年排華移民法成立の余波
3 門戸開放政策と排華運動の沈静化
結び 排華運動の鎮静化と帝国意識の効能

結 語 アメリカ合衆国における 「中国人問題」 の歴史的意義
1 「中国人問題」 をつくりだしたもの
2 「中国人問題」 がつくりだした <アメリカ人> の境界
3 アジアから問う移民国家アメリカの行方 —— ポスト9・11とアジア系移民の歴史経験