TFコースQ&A:回答(I 全体について)

Ⅰ  全体について

Q:TFコースは、どのような経緯で設けられたのでしょうか。
A: もともとは、文部科学省の「魅力ある大学院教育イニシアティヴ」にもとづき社会学研究科が設けた「社会科学の先端的研究者養成プログラム」の一部門として始まったものです。同プログラムが終了後も、社会学研究科独自の大学院教育の一環として維持され、今日に至っています。近年、大学教員の教育能力の向上ということが盛んに言われ、また大学教員の職への応募にあたっても、そうした資質が問われるようになっています。こうした動向を背景に、このトレーニングコースは設置されました。

Q:全体の流れを教えて下さい。
A: 参加希望者は、毎年度参加申込書を提出します。そのうえで、自分の計画に従い、講習会A、授業観察、授業実習、講習会Bという一連のプログラムに参加します。このコースは、最短ですと一年で修了できますが、複数の年度にまたがって参加しても構いません。ただし参加申し込み書は、各年度のはじめに出して下さ い。これらのプログラムを無事終了すると、社会学研究科よりディプロマが授与されます。なお、このTFコースは、社会学研究科「高度職業人養成科目」の「教育技法の実践」ともなっています。博士課程在学中の学生は、履修登録をすれば、TFコースへの参加によって、この授業の単位を取得できます。履修する場合でもしない場合でも、取得するディプロマ自体は、同一のものです。

Q:定員はありますか?
A: ありません。同一年度内で行なわれる授業実習には実質的に制約がありますが、授業実習を引き受けてもらえる限りはこのコースに参加することができます。全員の授業実習が不可能なほど申し込みが殺到した場合には、高学年を優先することが考えられますが、授業実習を引き受けるかどうかは基本的に個々の授業担当教員に委ねられています。ただしコース管理の都合上、申し込み期限は守るようにしてください。

Q:留学で一時的に中断することは可能ですか?
A:可能です。留学後に残りのプログラムを修了してください。留学前の実績は復学後にそのままひきつがれます。

Q:修士課程在籍者ですが、参加できますか?
A:TFトレーニングコースは博士後期課程在籍者を対象としていますが、講習会A及び講習会Bの一部は、収容人員に余裕がある場合に限り、修士課程在籍者の出席も認めています。もっとも修士課程在籍時に講習会に出席してもディプロマ取得の要件を満たしたことにはなりません。博士後期課程進学後に再度講習会を受講してください。

Q:修士課程在籍者は講習会A以外に何かできるのですか?
A:ディプロマ取得要件と関係なく、授業観察や講習会Bに任意参加することは可能です(要事前連絡)。授業実習は頼めばすぐに受け入れられるというものではありません。他のTF登録者の希望や教員の講義計画の都合もあります。博士後期課程進学後すぐに授業実習をできるか、すべきなのかは一概にいえませんが、早めに実習受け入れ先を探し、打診しておくとよいでしょう。

Q:休学者は、参加できますか?
A:できます。休学中の院生や本学で博士号を取得した方(ポストドクター)でも授業実習や講習会への参加はできます。ただし、休学者がこのコースに参加して取得できるものはディプロマのみであって、単位(「教育実践の技法」)は取得できません。