ゼミ活動記録

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2013年度

活動記録

ゼミのテーマ
 国際社会学-エスニシティとトランスナショナリズムの展開

2013年度伊藤るりゼミの大きなテーマは、<エスニシティとトランスナショナリズムの展開>と設定しています。ここでは、構築主義アプローチの視点でエスニック・アイデンティティ(民族的帰属意識)の問題を捉え、グローバリゼーション、とりわけ国境を越える社会関係、過程、帰属意識、構造(トランスナショナリズム)の拡大のもとで、このエスニシティがどのように変化していくかを考察していきます。 主に文献講読とディスカッションの形式で学習を進めています。
また、わたしたちのゼミでは2013年度に沖縄、2014年度に韓国でのフィールドワークを実施/予定しています。ここでは、文献で得た知識を大学の外の現場で吟味し、問題発見能力を培うことを目指しています。

①文献講読(☆―読了 ★―11月以降講読開始)
<国際社会学の理論を学ぶ―エスニシティの社会学>
☆Giddens, Anthony, 2009, Sociology 6th edition, Revised and Updated with Philip W. Sutton, London : Polity Press
-Chapter 14 Sexuality and Gender
-Chapter 16 Race, Ethnicity and Migration
☆Cornell, Stephen and Douglas Hartmann, 2007, Ethnicity and Race : Making Identities in a Changing World, 2nd Edition, Thousand Oaks : Pine Forge Press

<トランスナショナリズムと移民>
★山下靖子、2007、「『沖縄系移民』研究の展開と視座」伊豫谷登士翁編『移動から場所を問う――現代移民研究の課題』有信堂、85-105頁
★長坂格、2009、『国境を越えるフィリピン村人の民族誌――トランスナショナリズムの人類学』明石書店(第I章「トランスナショナリズム研究からの視点」)
★Vertovec, Steven, 2009, Transnationalism, London and New York: Routledge Chapter 2 (pp.27-52)
★Portes, Alejandro, 2001, “Introduction: The Debates and Significance of Immigrant Transnationalism,” Global Networks, Vol1. No.3: 181-193

<トランスナショナリズムと社会運動>
★Tarrow, Sydney, 1998, Power in Movement: Social Movement & Contentious Politics, second ed., Cambridge U. P.(=2006、大畑裕嗣監訳、『社会運動の力――集合行為の社会学』彩流社)(第11章「トランスナショナルなたたかい」)
★金富子、「女性戦犯国際法廷が乗り越えたものと乗り越えなかったもの」

②沖縄フィールドワークの準備・事後学習
A.文献
☆沖縄県編、1996、『沖縄苦難の現代史――代理署名拒否訴訟準備書面より』岩波書店。
☆岸政彦、2013、『同化と他者化――戦後沖縄の本土就職者たち』ナカニシヤ出版。
☆新崎盛暉、2005、『沖縄現代史 新版』岩波新書。
☆宮城晴美、2008、『新版 母の遺したもの―――沖縄・座間味島「集団自決」の新しい事実』高文研。
☆屋嘉比収、2009、『沖縄戦、米軍占領史を学びなおす――記憶をいかに継承するか』世織書房。
☆近藤健一郎編、2008、『方言札――ことばと身体』社会評論社。
☆黒澤亜里子編、2005、『沖国大がアメリカに占領された日――8・13米軍ヘリ墜落事件から見えてきた沖縄/日本の縮図』青土社。
☆野入直美、2009、「『アメラジアン』という視点」『理論と動態』第2号、18~39頁。
☆安藤由美、鈴木規之、野入直美編、2007、『沖縄社会と日系人・外国人・アメラジアン――新たな出会いとつながりをめざして』クバプロ。

B. 映像資料
・「笑う沖縄 百年の物語」(2011年、NHK、60分)
・「昔 父は日本人を殺した――ピュリッツァー賞作家が見た沖縄戦」(2011年、NHK、49分)
・「よみがえる戦場の記憶――新発見 沖縄戦600本のフィルム」(2010年、NHK、60分)
・「軍隊がいた島――慶良間の証言」(謝名元慶福監督、沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会、2009年、38分)
・「沖縄 基地の町 女性たちはいま」(2013年、NHK、35分)
・「スタンディング・アーミー」(2010年、74分、イタリア映画、エンリコ・バレンティ、トーマス・ファツィ監督)
・「We Are All Starsアメラジアン・スクールの挑戦」(アメラジアン・スクール・イン・オキナワ)
・「イザイホウ」(1966年、49分、海燕社)

③沖縄フィールドワークの趣旨と活動内容
【日時】2012年10月14日~19日、5泊6日
 普天間 住宅街に隣接する基地。
【場所】沖縄本島、座間味島
【参加者】ゼミ生6名、大学院生2名、教員1名、
      コーディネータの大学院生1名、合計10名。
【趣旨】沖縄でのフィールドワークは、琉球王国の歴史を有し、近代日本への統合後、沖縄戦、米軍統治、日本復帰、そして復帰後も続く米軍基地集中といった歴史的条件のなかで、独自の文化とアイデンティティを育んできた沖縄を訪れ、エスニシティとトランスナショナリズムに関わる問題群(オキナワン・ディアスポラ、アメラジアンの教育権保障、反基地闘争におけるトランスナショナリズムなど)を考える機会です。
また、現地では沖縄国際大学(澤田佳世ゼミ)の学生との交流を行い、意見交換をします。今回、沖縄国際大学のゼミ生とわたしたちのゼミは、同じ文献、同じ映像資料をもとに学習し、共通の知識基盤のある中で議論を行う、という試みをしました。
※訪問先に関する学生のエッセイはこちら。(→Fieldwork)

日付 曜日 主な活動
10月14日 羽田空港→那覇空港→沖縄国際大学到着後、顔合わせ→沖国大の米軍ヘリ墜落現場 →嘉数高台(青丘の塔、京都の塔、嘉数の塔、トーチカ、陣地壕、弾痕の塀、展望台)
10月15日 アメラジアン・スクール・イン・オキナワ →沖国大に戻り、ウーマンズ・プライド代表のスミス美咲さんのご講演 →河野雅美先生より、生物多様性に関するご講演 →アメリカ系うちなーんちゅ、比嘉バイロンさんのご講演
10月16日 辺野古。基地移設反対運動を行う浦島さんのお話 →高江ヘリパッド。座り込みをする高江住民のみなさんのお話 →珊瑚舎スコーレ
10月17日 恨之碑へ→沖縄市ヒストリートⅠ・Ⅱ。コザの戦後についての展示 →道の駅かでなにて昼食後、嘉手納基地を見渡せる安保の丘へ →佐喜眞美術館へ。「沖縄戦の図」の前で館長の佐喜眞さんのお話 →沖国大に戻り、新垣誠先生による沖縄アイデンティティのご講演
10月18日 ひめゆり平和祈念資料館→アブチラガマ(糸数壕) →韓国人慰霊塔→平和祈念資料館→平和の礎 美しい海を見渡せる平和の礎にて、ゼミ生全員で記念撮影
10月19日
泊港から高速船で座間味島へ。宮城晴美先生による案内のもと、忠魂碑→大和馬壕(防空壕)→高月山展望台(お弁当と休憩)→平和の塔→元慰安所跡を見学 →本島に戻った後、波の上ビーチで最後のBBQ! ゼミ長からの挨拶と、感動のFWの締めくくりとなりました

 沖国大生からオスプレイ問題についての説明を受ける
 フィールドワーク最終日 座間味島にて、ゼミ生全員で














 

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