『福祉政治史―格差に抗するデモクラシー』目次


まえがき

序章 福祉国家をどうとらえるか

 1 日本の現状
 2 先進国の現状
 3 本書の目的
 4 福祉国家の理論
 5 本書の流れ


第T部 戦後レジームの形成と分岐


第1章 福祉国家の前史

 1 福祉国家に至る三段階
 2 資本主義の変容――十九世紀から二十世紀前半まで

第2章 自由主義レジームの形成――イギリス、アメリカ

 1 戦後レジームの基礎――ブレトンウッズ体制とフォーディズム
 2 イギリス――普遍主義から選別主義へ
 3 アメリカ――最低所得保障への限定
 4 自由主義レジームの形成要因

第3章 保守主義レジームの形成――フランス、ドイツ

 1 フランス――連帯の制度化
 2 ドイツ――補完性と社会的市場経済
 3 保守主義レジームの形成要因

第4章 半周辺国の戦後レジーム――スウェーデン、日本

 1 スウェーデン――社会民主主義レジーム
 2 日本――比較のなかの戦後レジーム

 小括 第T部のまとめ


第U部 戦後レジームの再編


第5章 福祉国家再編の政治

 1 一九七〇年代の転換
 2 福祉国家へのインパクト
 3 福祉国家再編をとらえる視点

第6章 新自由主義的改革――アメリカ、イギリス

 1 自由主義レジームの改革条件
 2 アメリカ――金融主導型レジームへの道
 3 イギリス――新自由主義から第三の道へ
 4 自由主義レジームの改革と現状

第7章 社会民主主義の刷新――スウェーデン

 1 社会民主主義レジームの改革条件
 2 穏健党の新自由主義
 3 社会民主党の支持層再編
 4 穏健党の新戦略
 5 社会民主主義レジームの改革と現状

第8章 保守主義レジームの分岐――ドイツ、フランス

 1 保守主義レジームの改革条件
 2 ドイツ――ワークフェアと新しい連帯
 3 フランス――自由選択
 4 保守主義レジームの改革と現状

第9章 分断された社会――日本

 1 日本型レジームの改革条件
 2 「日本型福祉社会」の展開
 3 「日本型福祉社会」の破綻
 4 「政治改革」の時代
 5 日本型レジームの改革と現状


第V部 課題と展望


第10章 グローバル化と不平等

 1 グローバル化は格差を拡大させるか
 2 格差への対応の違いをもたらす要因
 3 インサイダー/アウトサイダーの分断

第11章 新しいリスクへの対応

 1 労働社会のゆくえ
 2 少子化への対応

終章 日本の選択肢

 1 本書の概要
 2 福祉国家はどこに向かっているか
 3 日本の選択肢



索引

文献一覧