『貧困と共和国―社会的連帯の誕生』目次
序 章
第一章 社会問題
第一節 導入
第二節 革命期 ― 〈市民的公共性〉と〈政治化された公共性〉
一 「公論」
二 「友愛」
三 「貧困」への視座
第三節 世紀転換期のイデオローグ ― 〈社会科学の公共性〉
一 「王立科学アカデミー」から「フランス学士院」へ
二 「社会数学」と「社会生理学」
第四節 一八三〇年代 ― 「社会問題」の登場
一 七月王政期支配層の秩序像
二 大衆的貧困
三 社会問題 (1)統計 (2)モラル (3)危険
第二章 社会経済学 ― 「新しい慈善」
第一節 導入
一 先行研究と視角
二 言説の場―道徳政治科学アカデミー
第二節 政治経済学
一 十九世紀初頭までの政治経済学
二 七月王政期の政治経済学
第三節 社会経済学
一 社会経済学用法史
二 社会経済学の秩序像 (1)富と幸福 (2)新しい慈善 (3)参与観察 (4)博愛主義批判 (5)平等と階層化
三 社会経済学の統治像 (1)アソシアシオン (2)国家
第四節 社会経済学の展開
第三章 社会的共和主義 ― 「友愛」
第一節 導入
一 先行研究と視角
二 言説の場
第二節 社会問題と共和主義
一 未完の革命
二 人類という宗教
第三節 「友愛」の共和国
一 アソシアシオンからナシオンへ
二 普通選挙と労働の権利
第四節 「友愛」の隘路
一 「法」と「モラル」
二 「人民」の「代表=表象(représentation)」
第五節 第二帝政期 ― 「友愛」から「連帯」へ
一 第二帝政の成立
二 共和主義の再構成 (1)「友愛」批判 (2)「デモクラシー」
第四章 連帯主義 ― 「連帯」
第一節 導入
一 先行研究と視角
二 言説の場―大学と「知識人」
第二節 「連帯」の哲学
一 「科学」と「実証主義」 (1)コント (2)ルヌーヴィエ
二 自由と決定論
三 契約・権利・連帯
第三節 「連帯」イデオロギーの成立
一 連帯主義
二 デュルケーム社会学 (1)社会的連帯 (2)アノミー (3)同業組合と国家
第四節 「連帯」の制度化
一 フランス福祉国家形成研究史 (1)保守主義的解釈 (2)自由主義的解釈 (3)急進主義的解釈
二 言説の場の複数性
三 社会的なものの拮抗 (1)労働災害補償法 (2)退職年金法
終章
あとがき
文献
索引(人名・事項)