2022年度大学院ゼミナール


【研究分野・領域等】

政治学、政治理論、比較政治経済学

【ゼミの概要】

1. 概要


 この授業の目的は、修士課程・博士課程の大学院生が、政治学、比較政治学、政治理論の研究に必要となる理論と方法の基礎を身につけ、自律的に研究を進められるようになることです。

2. 進め方

 毎学期を四つのセクションに区分します。およそ1セッション=1か月(3〜4回分)とします。

(1)方法論セクション
 近年、社会科学の方法に関する議論が蓄積されています。キング、コヘイン、ヴァーバ『社会科学のリサーチ・デザイン』という古典をはじめ、重要なテクストも翻訳されています。近年までの方法論を扱った日本語、英語のテクストを輪読し、いくつかの専門論文を事例として検討することで、理論仮説の設定、仮説の検証、データの扱い方、リサーチ・デザインの設定について、基礎的な考え方を共有します。

(2)輪読セッション
 注目すべき学術書を数冊選び、全員で輪読・討議します。

(3)研究報告セッション
 個人指導(チュートリアル)を踏まえ、毎学期1回フルペーパーを用意し、各自の研究を報告していただいた後、全員で討議します。

(4)研究会セッション
 学外の研究者・大学院生に開かれた「比較福祉国家研究会」を開催し、活躍中の研究者を招聘して研究会を開催します。それに合わせて1〜2回の準備回を置き、関連する文献を全員で輪読します。

【授業外の学習】

指定された文献を読み、コメントペーパーを用意してくること。毎学期1回自分の研究テーマに関して、教員の個人指導を踏まえ、フルペーパーを作成すること。

【成績評価】

毎回の輪読と討議への参加、毎学期最低1回のフルペーパーの提出。