2026年度学部導入科目「社会研究入門ゼミ」



【授業科目の概要】

「新書を読み、AIを活用して社会課題の解決策を考える」

現代の政治・社会・文化に関する幅広い新書を輪読し、レジュメの作成、報告、討議など、社会科学を学ぶための学術的技法の基礎を身につけることを目指します。

実験的に、急速に発展するAIを社会科学のために活用することを試みます。社会課題の調査、政策分析、解決策の立案にAIをどのように活用できるかを実践します。

【到達目標】

(1)レジュメの作成、報告、討議など学術的な技法の基礎を身につけること。

(2)入門的な新書の読解を通じて、現代社会の幅広い論点について知見を得ること。

(3)社会科学研究、社会課題の解決のために、AIを能動的に活用する経験を積むこと。

【他の授業科目との関連】

社会研究入門ゼミの目的は、導入科目と発展科目をつなぎ、3年次から始まる学部ゼミナールの準備をすることです。

【授業の内容】

テクストの輪読、質疑および討議。

1 オリエンテーション
2 新書@
3 新書@
4 新書A
5 新書A
6 AIを活用した報告@
7 新書B
8 新書B
9 新書C
10 新書C
11 AIを活用した報告A
12 新書D
13 AIを活用した報告B、総括討論

【文献】

現時点(2026年2月)では以下のような候補を考えていますが、秋学期までに変化する可能性があります。政治学に限らず、できるだけ社会科学の幅広いジャンルを扱います。初回の授業で参加者の関心や希望を聞き、学生同士の話し合いによって最終決定します。

人口戦略会議編『地方消滅2―加速する少子化と新たな人口ビジョン』中公新書、2024年
白井俊『世界の教育はどこへ向かうか―能力・探究・ウェルビーイング』中公新書、2025年
本多真隆『「家庭」の誕生―理想と現実の歴史を追う』ちくま新書、2023年
松谷満『「右派市民」と日本政治―愛国・排外・反リベラルの論理』朝日新書、2026年
中井遼『ナショナリズムとは何か』中公新書、2025年
川北省吾『新書 世界現代史―なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』講談社現代新書、2025年

【授業時間外の学習】

(1)毎回決められた範囲を読解する。
(2)発表者は簡単なレジュメを用意し、20分程度で内容を発表し、それ以外の参加者は疑問点、論点を考えてくる。
(3)学期中最低1回は、AIを決められた手順で活用しつつ、社会科学的な研究または社会課題の解決策に関する個人報告を行う(具体的な活用手順はゼミの中で示す)。

【成績評価の方法と基準】

毎回の予習、授業での報告と討論への参加により総合的に評価(絶対評価)。

A+: きわめて積極的な報告と討議への参加、卓越した論点や意見の提示
A: 積極的な報告と討議への参加、優れた論点や意見の提示
B: 積極的な報告と討議への参加
C: 2/3以上のゼミへの参加、1回以上の報告
F: 2/3未満のゼミへの参加、1回未満の報告

【受講生へのメッセージ】

・急速に発展するAIは、今後の社会にとって不可欠のツールとなります。一方、人間自身が課題を発見し、AIを補助的に活用しつつ、社会的に有用な解決策を導くことがますます重要となります。社会科学研究にとっても、AIの発展は利益と危険性の両方があります。これらをゼミの中で議論し、よりよい活用法を模索したいと思います。