2024年度学部導入科目「社会研究入門ゼミ」




【担当教員の専門分野】

政治学、比較政治、政治理論

【授業科目の概要】

「新書を読む」

現代の政治・社会・文化・思想に関する幅広い新書を輪読し、レジュメの作成、報告、討議など、社会科学を学ぶための学術的技法の基礎を身につけることを目指します。

【到達目標】

(1)レジュメの作成、報告、討議など学術的な技法の基礎を身につけること。

(2)他の参加者との輪読を通じて、学術的な本の読解を経験すること。

(3)幅広い新書の読解を通じて、現代社会の幅広い論点について知見を得ること。

【他の授業科目との関連】

社会研究入門ゼミの目的は、導入科目と発展科目をつなぎ、3年次から始まる学部ゼミナールの準備をすることです。

【授業の内容】

テクストの輪読、質疑および討議。

1 オリエンテーション
2 新書@
3 新書@
4 新書A
5 新書A
6 新書B
7 新書B
8 新書C
9 新書C
10 新書D
11 新書D
12 新書E
13 新書E、総括討議

【文献】

現時点(2024年2月)では以下のような候補を考えています。できるだけ社会科学の幅広いジャンルを扱います。初回の授業で参加者の関心や希望を聞いたうえで、話し合いによって決定します。

佐藤俊樹『社会学の新地平―ウェーバーからルーマンへ』岩波新書、2023年
牧野百恵『ジェンダー格差―実証経済学は何を語るか』中公新書、2023年
本多真隆『「家庭」の誕生―理想と現実の歴史を追う』ちくま新書、2023年
野矢茂樹『言語哲学がはじまる』岩波新書、2023年
柄谷行人『世界史の構造』岩波現代文庫、2015年
マックス・ウェーバー『支配についてT―官僚制・家産制・封建制』岩波文庫、2023年
菊池馨実『社会保障再考―〈地域〉で支える』岩波新書、2019年

【授業時間外の学習】

(1)毎回決められた範囲の文献を読解する。
(2)発表者は簡単なレジュメを用意し、20分程度で内容を発表する。
(3)それ以外の参加者は疑問点、論点を考えてくる。

【成績評価の方法と基準】

毎回の予習、授業での報告と討論への参加により総合的に評価(絶対評価)。

A+: きわめて積極的な報告と討議への参加、卓越した論点や意見の提示
A: 積極的な報告と討議への参加、優れた論点や意見の提示
B: 積極的な報告と討議への参加
C: 2/3以上のゼミへの参加、1回以上の報告
F: 2/3未満のゼミへの参加、1回未満の報告