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I. 紀行文への旅たち
- このテーマにこだわる理由
- なぜ非ロシア人に注目するのか?
- ステレオタイプを生きる
- 民族性そのもののあいまいさ
- 人間形成に寄り添う
- どのように、何を観察するのか
- 方法の雑種性
- アイデンティティの形成と比較の基準
- 比較の単位――どの地域を考察するのか――
II. 非ロシア人のモスクワ物語
- 多民族都市モスクワを生きる──民族の歴史散策──
- 多民族化の小史
- 集団的記憶──人々の生活史を語りかける通りの名──
- ソ連邦崩壊の前後にみる民族間葛藤のありよう
- モスクワでの民族間の緊張
- 民族間の葛藤をめぐる市民の声
- 非ロシア人の独り立ち戦略
- アルメニア人物語
- モスクワのタタール人
- モスクワに暮らすアゼルバイジャン人
- モスクワ市の取り組み
- ユダヤ人物語
- ユダヤ人の独り立ち戦略
- ユダヤ人のロシア史
- ユダヤ人シャガール
III. 民族自立への強い要求――タタルスタンとバシコルトスタン――
- 民族教育の新しいうねり――タタルスタンの民族自立を支える人間模様――
- タタルスタンの概要
- ロシアとの確執
- タタール人の心性を維持させたものは何か
- ロシア化の波を潜り抜けて
- タタルスタンの教育改革――意識的に伝達されるもの――
- 景観の人間形成作用
- 相互の民族意識
- 民族的アイデンティティ構築を促すもの――民族エリートの戦略とディアスポラ――
- 新しいタイプの青年と出会う
- 民族間のバランス-――遊牧民バシキール人の選択――
- バシコルトスタンの概要
- ロシアとの微妙な関係
- 民族間の関係を学歴と専門性にみる
- 教育にみる民族主義――その実態――
- 学びの機会と質
- 景観
- カオスにもとづく安定と創造性
IV. 東シベリアと極東にみる中央と地方
- 極東シベリアの玄関――ハバロフスク――
- ハバロフスク地方の概要
- 人材養成とカリキュラム
- 地域の人間形成作用
- 都市の景観とイメージ
- 地域の活性化の課題と展望――カリキュラム改革とアイデンティティ形成――
- 東西文化の交錯と民族の共生
- イルクーツク
- イルクーツク州の概要
- カリキュラム改革――民族意識の育成をはかる――
- 異文化間教育と民族学校
- 宗教教育を行うギムナジア
- 統合的に学習する――環境教育――
- 景観が語りかけるもの
- 混沌としたアイデンティティ形成
V. ウズベキスタンにおける民族・宗教・教育
- エリートや知識人たちの民族へのこだわり
- 独立国家ウズベキスタンの概要――ティムールとウズベキスタン小史――
- 民族へのこだわり
- 民族と科学と宗教
- 民族統合の鍵としての宗教
- 教育改革に民族重視策の真意を読む
- 民族主義の中和剤としての進歩の証(科学)
- イスラーム大学の創設
- 生きられた文化
- 国家建設と教育
- メッセージ体系の変化の有無
- 一二年制義務教育
- 文化の伝達と習得の場
- 文化の伝達と習得の場―その多様性と関係性―
- 多様なアイデンティティ形成
VI. 結び
- マイノリティの可能性――独り立ちの共通点――
- 境界を生きる
- 複数言語の習得
- 多様な学びの場
- 学びの場の相互の関係は自分で決める
- 癒しの風景とやすらぎの場
- 多様な学びを統合する学び
- 彷徨するアイデンティティこそ、マイノリティのゆたかさ
- 旧ソ連邦の遺産
- 人間形成の差異はどのようにつくりだされるか
- 生き方と独り立ちに及ぼすロシア人との関係の差異
- 非ロシア人の間(各ブロック内)にみられる独り立ちの差異
- マイノリティになったロシア人――ウズベキスタンの場合を中心に――
- 人間形成の豊かさ
あとがき
注
本文イラストより『III・5 1998年のバシコルトスタンの民族人口比』