社会動態研究分野とは

 現代社会の動態(ダイナミクス)を多面的にかつ総合的に研究し、その成果を大学院・学部の教育へと有機的に結びつけ、かつ現代的な新たな課題にも柔軟に対応していける開放的で相互媒介的な研究・教育ユニット、それが「社会動態研究分野」です。

研究分野の構成

 社会動態研究分野は、社会学、社会調査、国際社会学、難民・強制移住学、ジェンダー研究の5つの研究領域をカバーしています。本分野に関わる教員の専門分野は、社会学理論、社会学史・学説、社会調査法、階級・階層、社会移動、ジェンダー、エスニシティ・レイシズム、情報、ネットワーク、社会運動、環境、都市・地域、文化、生活史、政治と政策、歴史社会、移動と移民、難民と強制移動、観光、開発、そしてグローバリゼーションなど多岐にわたります。
 本分野に関わるスタッフを指導教員として選択した院生は、各指導教員のゼミを中心に学修を進め、論文指導を受けることになります。ただし、修士論文執筆のためのリサーチワークショップは分野に関わる全スタッフの密接な協力の下で実施されます。

3つのリンクをめざして

【ミクロとマクロのリンク】
 あらゆる変化は「細部」に宿っています。身近な世界の変化を感じ取ることのできない研究が、大きな変化について語ることはできません。しかし、細部にこだわるばかりで、そこから抜け出す回路を作れない研究は、結局自己満足に終わるだけです。システム・レベルのマクロな動態と日常生活レベルのミクロな動態を理論的・方法論的に接合していく視点を重視します。

【理論と調査のリンク】
 豊かな知的好奇心と柔軟な想像力もまた、しっかりとした理論的裏付けと方法論的基礎なしには十分な成果を生み出すことが出来ません。本分野では、それぞれの専門分野の中で、理論と方法・調査を結びつけていく努力を重視しています。

【批判と創造のリンク】
 本分野に関わるスタッフは、研究・教育の現場において、現代の社会・文化とつねに接点を持つことを心がけています。大学院教育においても、時代の流れに呑み込まれない批判的精神をもちつつ、さまざまな分野で一歩先の社会を見据えた創造的実践に取り組むことの可能な人物の育成を目標としています。

本研究分野科目を担当している専任教員一覧(右に記載されているのは現在の専門領域・研究テーマ)

飯尾 真貴子 国際社会学、国際移民論、移民政策
菊谷 和宏 社会学、社会学史・学説
小井土 彰宏 国際社会学、国際移民論、移民政策、多国籍企業と途上国、産業再編成と労働、国境・境界の社会学
佐藤 圭一 社会学、環境社会学、政治社会学、ネットワーク分析、量的調査法
佐藤 文香 ジェンダー研究、軍事・戦争とジェンダーの社会学
数土 直紀 社会学、数理社会学・計量社会学、社会意識論、階層意識研究
多田 治 社会学、現代社会理論、文化研究、沖縄研究、観光研究
田中 亜以子 ジェンダー研究、性や恋愛の歴史社会学、ジェンダー・アイデンティティの歴史社会学
橋本 直子 強制移住学、難民・移民政策、国際難民法、国際機構論、政策決定過程論