社会学部紹介

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スポーツ社会学

1.一橋大学におけるスポーツ社会学
 イギリスを中心として成立したスポーツは、同じルールの下に、国境や民族を超えて誰もが勝敗を競え合えるユニバーサルな文化として、20 世紀を通して地球的規模で普及し、発展を遂げました。そして現在、世界最大級のメガイベントとして人々を熱狂させているオリンピックやサッカー・ワールドカップに示されているように、スポーツは経済、政治、文化、メディア、教育等との結びつきをますます深めています。また、近代社会がもたらした運動不足やストレスの増大、あるいは自己実現や人間らしい生き方の追求などを背景にして、人々のスポーツをする・観る・読む・聞く等の要求もかつてなく高まりつつあります。
 こうしてスポーツは、現代社会を読み解くひとつの重要な領域として、また、持続可能な人間と社会経済開発を促し、さらに恒久平和の構築のためのアイテムとしても脚光を浴びるようになってきました。そして、それらを総合的にとらえるスポーツの社会科学的研究が切望されるようになってきています。
 一橋大学におけるスポーツ社会学は、こうしたニーズに応えるべく設置された、全国的にも他に類をみないユニークな研究ユニットなのです。スポーツ社会学という名称を使っていますが、世にいうスポーツ社会学= Sociology of Sport ではありません。「スポーツと社会の関連を問う」を基本理念としつつ、その内容は、社会学はもとより歴史学、教育学、文化研究、政策研究、開発研究、地域研究、福祉研究 などを含み込んだスポーツの社会科学= Social Sciences of Sport を意味しています。また、対象とする地域を広く世界に求め、「スポーツとグローバリゼーション」研究にもいち早く取り組んできました。

2.履修モデル
 スポーツ社会学関係の授業は、大別すると以下の3種類に分かれます。
①全学共通教育科目(講義・教養演習)
②学部専門科目(基礎科目・発展科目)
③ゼミナール
これらのうち、①の全学共通教育科目は、1年次から履修でき、計7つの講義と教養ゼミナールが開講されます。
②の学部専門科目のうち、2年次から履修できる学部基礎科目は「スポーツ社会学の基礎」だけです。

(左)アイルランド人の魂(民族意識)が投影されているともいわれるゲーリックゲームスのひとつ「ハーリング」。 オリンピック種目ではないし、これからもならないであろうこの競技に人々は熱狂する。グローバルな時代のローカルなスポーツは何を意味するのだろうか。

 この授業は、4名の教員がオムニバス形式で行い、担当教員がそれぞれ、社会政策 / 開発学、社会学、歴史学などの理論やモデル、分析視角、手法などを用いて、スポーツとそれにまつわる社会現象を読み 解いていきます。この授業でスポーツ社会学の大まかなイメージがつかめると思います。
 3年次から履修できる学部発展科目としては、計4つの講義があり、さまざまなテーマについてのより深い追究がなされます。
 ③のゼミナールでは、個人やグループでテーマを設定して本格的に研究を深めるとともに、卒業論文を仕上げていきます。スポーツを社会科学の対象として認識し、分析していくには、スポーツ社会学関係の授業だけでなく、そのために必要な隣接分野、たとえば歴史学、社会思想、政治学、教育社会学、人類学、社会調査、地域研究、都市論等々に関する知識や思考方法を身につけることが必要です。社会学部の恵まれた学問環境をフル活用しながら、研究を進めていってほしいと思います。



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