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社会学研究科講義科目

※ 2020年度の授業は5月7日(木)から、全てオンラインにより実施いたします。
下記の情報は最新のものではない可能性がありますので、各講義(ゼミナール)の最新情報は必ず 本学学務情報システム・学生ポータル CELS で確認してください。

総合社会科学専攻 人間行動研究分野 4315 A 冬 集中  2単位

周辺状況の諸問題A

担当教員:久保 明教
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

 

【授業科目の目的と概要】

グローバル化が進む現代において遍在する「中心と周縁の反転的相互作用」のプロセスに焦点をあて、具体的な関連事例の分析を行うと同時に「対称性人類学」や「ポストプルーラル人類学」と呼ばれる近年の議論を理論的/倫理的な側面から検討することを通じて、こうしたプロセスを記述・分析する方法論を探究することを目的とします。ハンドアウトを用いた講義。毎回、授業に関する疑問や質問等を質問票に記載してもらい、その中のいくつかを次回講義冒頭で取り上げ、回答します。

【授業の内容・計画】

グローバル化が進む現代において、「私たちの視界を規定する単一の中心とそれを相対化し脱構築する契機となる周辺部」といった図式はもはや妥当性を失いつつあります。ある領域Aにおいて領域Bは周辺部に位置づけられると同時に、領域Bにおいて領域Aは周辺部に位置づけられ、互いに互いを周辺に置く両者が相互に作用する。本授業では、こうしたプロセスを「中心/周辺の反転的相互作用」と呼び、いくつかのテーマ(日本と欧米、科学と文化、信仰と世俗主義、民主主義とカースト、ゾーエとビオス等)に沿って具体的な事例分析を検討すると同時に、関連する理論的研究(アクターネットワーク論、多自然主義、ポストプルーラリズム、思弁的実在論等)を精査することを通じて、中心/周辺の反転的相互作用を記述・分析する方法論の構築を目指します。最初の数回で、人類学的思考における中心/周縁図式の基本的な有様について考察すると同時に、その発生と変質の軌跡を概説します。次に、日本と欧米、科学と文化、信仰と世俗主義、民主主義とカースト、ゾーエとビオスといったテーマの下に、複数の領域が中心/周辺図式を反転させながら相互に作用していると見なすことのできる事例を検討します(6、7回)。さらに、関連する理論的研究(アクターネットワーク論、多自然主義、ポストプルーラリズム、思弁的実在論等)を事例分析とつきあわせながら再考し(2、3回)、最後に中心/周辺の反転的相互作用を記述・分析しうる方法論がいかなるものでありうるかについて考察します(2、3回)。

【テキスト・文献】

全般的なテキストはありません。授業の際に配布するレジュメで参考文献を伝えます。

授業選択にあたっては、以下に挙げる担当教員の著作を参考にしてください。


「電王戦」5年間で人類は何を目撃した? 気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史。そしてAI以降の“人間”とは?『電ファミニコゲーマー』(http://awseb-e-f-awsebloa-1hbssqd7w03z1-1306462294.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com/interview/kubo_ai
「計算する知性といかにつきあうか――将棋電王戦からみる人間とコンピュータの近未来」(http://synodos.jp/science/7549
「家庭料理の臨界(1)~(3)」ウェブマガジン『E!』vol9-11(https://www.eureka-project.jp/projects
『機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ』講談社選書メチエ(2018年、単著)
『ロボットの人類学 二〇世紀日本の機械と人間』世界思想社(2015年、単著)
『現実批判の人類学―新世代のエスノグラフィへ』世界思想社(2011年、分担執筆)。
『人類学で世界をみる』ミネルヴァ書房(2008年、分担執筆)。
『時間の人類学――情動・自然・社会空間』世界思想社(2011年、分担執筆)。
『生権力論の現在――フーコーから現代を読む』勁草書房(2011年、分担執筆)。

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