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TFトレーニングコース Q&A・2009年度版

最終変更日時 2009年07月14日 13時42分

最終改訂2009. 3. 26

Ⅰ 全体について


Q: 定員はありますか?
A: ありません。同一年度内で行なわれる授業実習には実質的に制約がありますが、授業実習を引き受けてもらえる限りはこのコースに参加することができます。昨年度は6名の登録がありました。全員の授業実習が不可能なほど申し込みが殺到した場合には、高学年を優先することが考えられますが、授業実習を引き受けるかどうかは基本的に個々の授業担当教員に委ねられています。
ただしコース管理の都合上、申し込み期限は守るようにしてください。
 
Q: 一昨年度から参加しているのですが、何が変わったのでしょう?
A: 二点あります。
     一つは、休学中や過去に博士課程に在籍していた方(オーバードクター)でも授業実習や講習会への参加が可能になったことです。ただし、ジュニアフェローや非常勤講師の経験がある方は対象外となります。    
     もう一つは、これまで一括して行われてきた講習会が講習会Aと講習会Bの二つに分かれたことです。これにより、授業実習に入る前に講習会Aを受けておかねばならないようになりました。 

Q: 修了まで1年以上かかってもよいのですか?
A: かまいません。

Q: 留学・休学で一時的に中断することは可能ですか?
A: 可能です。復学後に残りのプログラムを修了してください。留学・休学前の実績は復学後にそのままひきつがれます。

Q:以前の魅力プログラムに登録していたのですが、どうなるのでしょう?
 A: 魅力プログラムとして実施した講習会や授業実習はそのままディプロマ取得要件として引き継がれます。ただしキャリアデザイン・プログラムでは講習会の複数化、授業観察の実施といった新たな要件が加わるので、それらをも消化することが必要となります。
    たとえば「TF講習会は受講済みだが実習が完了していない」場合、授業観察が新たに付け加わります。
    「授業実習は完了しているがTF講習会は完了していない」場合、授業観察に加え、2つに分割された講習会(魅力プログラムでは1回)への出席がディプロマ取得の要件となります。

Q: 修士課程在籍者ですが、参加できますか?
A: キャリアデザイン・プログラムは修士課程在籍者も対象としています。TFトレーニングコースは博士後期課程在籍者を対象としていますが、講習会Aに限り修士課程在籍者も参加可能です。
(講習会Bは、収容人員に余裕がある場合に限り、修士課程在籍者の出席も認めています。もっとも修士課程在籍時に講習会に出席してもディプロマ取得の要件を満たしたことにはなりません。後期博士課程進学後に再度講習会を受講してください)。

Q: 修士課程在籍者は講習会A以外に何かできるのですか?
A: ディプロマ取得要件と関係なく、授業観察や講習会Bに任意参加することは可能です(要事前連絡)。
授業実習は頼めばすぐに受け入れられるというものではありません。他のTF登録者の希望や教員の講義計   
    画の都合もあります。博士後期課程進学後すぐに授業実習をできるか、すべきなのかは一概にいえませんが、早めに実習受け入れ先を探し、打診しておくとよいでしょう。

Q: 休学者は、参加できますか?
A: できます。2008年度から休学者でもTFコースの受講が可能となりました。
ただし、休学者がこのコースに参加して取得できるものはディプロマのみであって、単位(「教育実践の技法Ⅰ[Ⅱ]」)は取得できません。これに対して、在学している受講者は、履修登録をし、要件を満たしさえすれば、①「教育実践の技法Ⅰ[Ⅱ]」に関する単位と、②ディプロマ、を取得することができます。つまり、休学者は、コースに参加はできても、取得するものに制限(ディプロマのみの取得)があるということです。

Ⅱ 授業観察について

       
Q: 授業観察は何のために行うのですか?
A: 授業実習にあたっては講義内容や情報の提示方法だけでなく、授業担当者としてどういう点に配慮すべきなのか、どういう工夫が可能なのか、あらかじめノウハウを知ることが大切です。そのために、実習予定科目以外の授業を見学し、レポートをまとめる中で授業実習のイメージをつくりあげていきます。

Q: どの程度の時間、観察をすればよいのでしょうか?
A: 3時間程度(90分の授業を2コマ分)を推奨しています。授業実習のイメージをつくりあげることを目的としていますので、それ以上の時間を観察に費やすことは可能です。3時間以下の観察については、ディプロマ取得要件として基本的に認めていません。

Q: 誰の授業でもかまわないのですか?
A: 社会学部の専任教員が担当する授業です。

Q: 教員の授業ではなく、TFコース参加者(実習生)の授業実習を観察したいのですが・・・・。
A: 可能です。ただし、授業実習は毎月定期的に実施されているわけではありません。授業実習のスケジュールは日程がわかり次第、Web上でお知らせします。

Q:専任教員の授業に代えてTFコース受講者の授業実習を観察する場合、提出書類はどうすればよいでしょうか?
A: 専任教員の観察報告書と同じフォーマットを使用してください。

Ⅲ 授業実習について


Q: そもそも「授業実習」とは何でしょう?
A: 「授業実習」という表現は、厳密には正しくありません。教員免許を取得するために中学・高校などで行う「教育実習」(根拠規定は教育職員免許法)と違い、法制上の規定が存在しないからです。もちろんこの「魅力ある大学院教育イニシアティブ」は文部科学省の審査を受け、認定された正規のプログラムですが、学校教育法では大学の授業を担当できるのは、あくまでも助教以上の「教員」に限定されています。TFは法制上は「授業補助」にすぎませんが、実質的に教職課程の「教育実習」同様、教壇にたって講義を行うので、イメージとしては「大学教員の卵のための教育実習」と考えてくださっても結構です。この活動の通称とお考えください。

Q: どのような授業で実習を受け入れてもらえるのですか?
 A: 社会学研究科教員が学部で開講している科目です。ただし講義形式のものに限ります。実技科目(スポーツ方法Ⅰ.Ⅱ)や演習(社会研究入門ゼミ、教養ゼミ)は含まれません。
    →2007年度冬学期から、非常勤講師が担当する科目でも、一定の条件を満たせば実習できるものと変えました。ただし以下の条件を満たすことが必要です。
     1)社会学部で開講されている科目であること。
2)非常勤講師に打診する前に、事前に書面で研究科に申告すること。
3)研究科から条件を伝え、受け入れの諾否を個別に判断してもらう。院生と直接話をしたうえで判
    断するという場合には、院生が相談にいくこと。
4)実習を引き受けてもらう場合、院生は当該授業での一定のTA業務などを引き受けること。このTA
業務についての謝金は支払われない。ただし非常勤講師がTA業務は必要としない、と判断した場合は、その限りではない。
5)受け入れを承諾された場合、研究科からの依頼状をもって院生が直接出向き、非常勤講師との合
意内容を研究科に報告すること。

Q: 一つの授業で複数のTFが受け入れられることもあるのですか?
 A: 特に制限はありません。ただし、それぞれの授業はあくまでも教員が担当することになっていますから、TFが代わる代わる授業実習を行い、教員自身が行う授業回数が極端に少ないようだと、受講者から苦情が出てくることが予想されますし、本来の授業のあり方から逸脱するおそれがあります。そのあたりの判断は個々の教員に委ねられていますが、1コマずつ2名を受け入れる、といった程度なら可能でしょう。

Q: 先生にはどのようなことをお願いすればよいのでしょう?
 A: 授業実習にあたり、①一定の授業時間を割いてもらう、②指導案への助言をもらう、③実習に立ち会い、所見を書いてもらう、といった協力をお願いすることになります。教員には教員向けのQ&Aが配布されていますが、すべての教員がこのプログラムを十分理解しているとは限りません。必要に応じ、TFトレーニングコースの趣旨もあわせて簡単に説明するとよいでしょう。

Q: 先生は必ず実習にたちあっていないといけないのでしょうか?
 A: はい。授業実習は指導教員による指導助言を不可欠としている以上、教員が授業実習の場にいないことは原則として認められません。かりに例外があるとすれば、授業担当教員に代わって授業実習を指導することができる教員が講義に立ち会い、適切な指導助言を行う場合でしょう。ただしこうした変則的な運用はできる限り控えたいものです。

Q:担当教員によっては、科目を分散することによってTFを承諾してくれることも想定されますが、そうしたことは認められますか?
A: 認められます。基本的に授業実習は各自2〜3コマを担当します。ただし、コマ数や科目については担当教員と相談してください。というのも、例えば3コマ実習を行う場合を考えるだけでも、冬学期に1コマ・夏学期に2コマあるいは、冬学期2コマ・夏学期に1コマ担当するというように様々バリエーションが想定されます。こうした組み合わせをどのようにしようとも、特に問題はありません。

Q: 授業実習を受けてもらえそうな科目はすべて、「もう予約済みで今年度は受け入れられない」と断られてしまったのですが…。
  A:  研究分野が重なる院生が同時にこのTFトレーニングコースに参加していると、こうした事態もありえます。
   この場合、ウェブシラバスをみながら授業実習ができそうな科目が他にないか探してみてください。それでもだめなようなら、来年度は授業実習を受け入れてもらえるよう、“予約”しておいてはいかがでしょうか。

Q:同一教員の授業の組み合わせでないとだめでしょうか?
A: そんなことはありません。授業実習の趣旨からすれば、同一授業内ですべてすませられるのが理想ですが、教員一人当たりの受け入れキャパシティの問題もあるので、複数の教員に依頼してもかまいません。

Q:1コマというのは90分すべてを担当することを意味するのですか?
A: 授業実習を行う場合に、1コマ(90分)分すべてをTFが担当しなければならないということもありません。実質的に要件を満たす(2〜3コマ担当)に相当すると判断されるかぎりは、同一時間内を担当教員と共同あるいは分担して授業を行うことも認められます。つまり、どの程度の時間を担当するのかについても、担当教員の指示に従ってほしいということです。
   「実質的に要件を満たすに相当すると判断される」かどうか懸念がある場合、事務室もしくはプログラム担当者にご相談ください。

Q: 授業実習を行う時間帯に、院生として別の大学院の授業を履修したいのですが…。
A: あまりお勧めできませんが、制度上不可能ではありません。TFトレーニングコースに参加する場合、水曜5限の「教育実践の技法」に履修登録する必要がありますが、授業実習を行う時間帯については必ずしも履修登録する必要はありません(TFトレーニングコースとしての書類作成の際には、実習を行う年月日・時限を提出していただきます)。
    ですから、実習を行う日だけは履修している大学院の授業を欠席して学部の授業で授業実習を行うことは、制度上は可能です。ただし、大学院の授業を欠席すること、学部の授業には授業実習当日しか参加できないことについて、それぞれの授業の担当教員に了解を得ることが条件となります。
    この場合、学部の授業の受講者の感触を得ることなく授業実習に臨むことになるので、通常以上に入念に担当教員とうちあわせをして準備をしておく必要があるでしょう。

Q: TAを引き受けている授業の中で、授業実習を行うことはできますか?
A: 基本的にはできません。TAは給料が支払われる「勤務」ですから、その時間内はTAとして勤務している必要があります。どうしても重なる場合(=TAを担当している授業でしかTF授業実習ができない場合)は、TA担当科目の教員と事前に相談したうえで授業実習を行うようにしてください。
    その場合、TF授業実習を行った回はTAとして欠勤扱いとなります。その日の分はTAとしての給料が支払われなくなるのでご注意ください。

Q: TFの授業は、いつのタイミングで行えばよいのですか?
A: 講習会Aを受け、授業観察を終えてからです。授業実習の予定を担当教員と相談して決めたら、それ以前に講習会Aと授業観察が終わっているようにしてください。

Ⅳ 書類手続について


Q: 夏学期と冬学期に分けて授業実習を行う場合、履修登録はどうすればよいのですか?
 A: 授業実習が完了する学期に履修登録してください。例えば、講習会Aと講習会Bを参加済みで、冬学期に授業実習を行う場合には、冬学期の「教育実践の技法Ⅱ」に履修登録してください。
     →このプログラムはその性格上、学期や年度をまたがって実施される可能性をもつプログラムです。履修登録はすべての要件がそろう見込みがたつ学期で行ってください。
修士課程在籍者の場合、コース参加申込書を提出する必要がありますが、修士課程在籍中に授業実習をできない以上、「教育実践の技法」(Ⅰ、Ⅱ)の履修登録をする必要はありません。

Q: 現時点では、夏学期と冬学期のいつに授業実習を入れるか決まらないのですが…。
A: 夏学期中に授業実習を終了するみこみがたたない場合、冬学期の「教育実践の技法Ⅱ」で履修登録しておくとよいでしょう。

Q: 提出する書類について教えてください。
A: 事務局に事前に提出していただくのは、以下のとおりです。
年度初め               コースへの参加申込書
授業実習の日程が決まり次第  授業実習申請書
授業実習後              授業観察報告書
担当授業全体のシラバス(Webシラバスのコピーで可)
                     担当時の指導案
                     担当時の配布資料
                     実習日誌A(自身によるふりかえりを記録するものです)
                     実習日誌B(教員に所見を書いてもらい、署名・捺印してもらいます。所見に対する自分自身の意見を述べ、署名・捺印してください)
 
 これらの他に「教育実践の技法」として履修登録する場合、学期初めの履修登録の際に、その旨記載する必
要があります。
 授業観察前に提出するものはありません。授業観察は行うたびに二週間以内に観察報告書を提出してく
ださい。 
授業実習後に提出するものは、各回ごとにまとめて提出してください。同一授業で授業実習全体を終える
場合、「担当授業全体のシラバス」は1つで結構ですが、複数の種類の授業で実習を行う場合、それぞれの授業のシラバスを添付するようにしてください。
 詳細はウェブ上のフローチャートと書式をごらんください。
         
Q: どうしてこんなに多くの書類を提出しなければならないのですか?
A: 授業は90分だけでできあがるのではありません。実際に授業を行うのに必要な手順をふむことを経験してもらいます。また、近年は授業改善のためのFD(Faculty Development)の実施が現職教員に義務づけられるようになりました。授業改善には具体的な目標設定とふりかえりが必要です。そのために指導案と実習日誌Aを作成してもらいます。
    指導教員には所見を書いてもらいますが、これは改善につながるふりかえりを行うためには、自己評価だけでも一方向の他者評価だけでもなく、双方向的な対話による評価が必要だと考えられるからです。そのため、授業実習日誌Bでは指導教員・本人の署名・捺印を求めています。
    提出していただくもの全体が、みなさんが行った授業を表す資料群です。これらを一括して保管し、授業の振り返り・改善に利用するものをティーチング・ポートフォリオといいます。

Q: TFコースの登録は毎年しなければならないのでしょうか?
A: その必要はありません。
キャリアデザイン・プログラムは全体として、途中でやめるということは前提としていません。TFトレーニングコースは複数の学期にまたがって実施されることがありますが、継続的に実施しているものとみなされます。 
ただし修士課程在籍時に登録した方は、後期博士課程進学時に学籍番号が変わるので、再登録してください。
          

Ⅴ TF講習会について


Q:TFコースに参加登録していない者でも、講習会への参加は認められますか?
A: 2009年度から認められることになりました。ただし、TFコースに参加登録していない院生が講習会に参加しても、ディプロマや授業単位履修の要件には組み込まれません。後日TFコースに登録した場合でも、逆上って認定されません。

Q:講習会を、休むことは可能ですか?
A: プログラム全体の趣旨として、講習会を「出たり入ったり」ということは認めていません。ただ、若干の事情については考慮するつもりです。この点についての詳細は、「キャリア」担当事務か、プログラム担当の尾崎までお問い合わせください。ただ、講義全体が3日間程度であるということを想定すると、1日をフルに抜ける(休む)ということまでは想定していないということです。
   過去の講習会では、どうしても都合がつかない時間帯があるという方には、録音・録画で補講してもらうことをディプロマの取得要件として課しました。ただ、講習会は単なる一方向の講義形式ではなく、グループ・ディスカッションを含む参加型プログラムであったことから、録画・録音で自習するのと、当日その場に身をおくのではだいぶ意味合いが異なってきます。日程調整に努めてください。

Q:講習会はいつ頃に行われる予定ですか?
A:  講習会Aは学期内に1日、講習会Bは学期末に2日間を予定しています。
昨年度・夏学期は、<講習会A>を5月21日(1日間)に、<講習会B>を7月28〜29日(2日間)に開催しました。昨年度・冬学期は、<講習会A>は開催せず(参加者不在のため)、<講習会B>を1月29〜30日(2日間)で開催しました。
講習会Aは学期中に行います。
講習会Bは、夏学期・冬学期とも夏季(冬季)休業期間に入る直前か、入ってまもない時期に予定しています。詳細な日程は、決定しだい、本ウェブサイトに掲載するほか、TFトレーニングコース参加登録者にはメールでお知らせします。

Q:講習終了後にレポートや試験などは課せられますか?
A: 課す予定はありません。ただし、講習会前あるいは中に簡単な課題が出されることはあります。これは講師の側の要請によるものです。また、終了時にはアンケートへのご協力をお願いしています。

Q:昨年度はTA経験者でなくとも受講可能となっていましたが、今年度はどうなりますか?
A: TAを経験していることが参加資格の原則です。これは段階的に経験を積むことで最も堅実に教育技能を強化できると考えられるからです。
ただTA経験の機会が一定程度に限られていることから、当分の間、TA経験者でなくとも受講可能とします。
  →2007年10月のキャリアデザイン・プログラムの開始とともに、一部講習会への修士課程在籍者の参加が 可能になりました。講習会AはTAの経験の有無に関わらず、修士課程在籍者でも参加可能です。講習会Aに限り、修士課程在籍時の参加がディプロマ取得要件に組み込まれます(授業観察・講習会Bは事前連絡があれば参加可脳ですが、任意参加扱いとなります。ディプロマ取得要件とするには後期博士課程在席時に再度、授業観察・講習会Bに参加する必要があります)。参加希望者はあらかじめ所定の期間内にコース参加申込書を事務室に提出してください。

Q:TFの講習会の前に、予めレジュメのようなものは配布されるのですか?
A: 簡単なハンドアウトを配布できるよう講師に働きかけます。現時点ではテキストとなるような図書は想定していませんが、必要に応じて事前に連絡します。
   テキストとして使用するわけではありませんが、授業デザインのための秘訣集として名古屋大学が開発した「成長するティップス先生」(玉川大学出版部、2001年、1,400円)は、基本的心構えやノウハウをまとめたものとして読んでみるとよいでしょう。同じ内容が名古屋大学のウェブサイトで公開されています。

Q:講習会の内容はどのようなものですか?
A: 2006年度は2人のアメリカ人講師が担当しました。ティーチング・ポートフォリオの作成を中心的テーマに、講義形式とグループ・ディスカッションの組み合わせで行われました。
   2007、2008年度は、若手教員が就職後に直面する教育実践上の課題と解決法について、比較的若い社会学研究科OB・OGに話をしてもらいました。また、高等教育の日本人専門家にも来ていただき、講義をしていただきました。ただ聞きっぱなしではなく、参加者一人一人にシラバスを実際作成してもらう、といった実践的な内容やビデオによる授業分析も行っています。   
     
Q:講習の時間配分はどのようなものですか?
A: 講習会A・講習会Bとも1日5時間くらいで、学期中の講習会Aは1日、学期末の講習会Bは2日間です。それぞれ夏学期・冬学期に1回ずつ開催されます。
     

Ⅵ ディプロマについて


Q: ディプロマはどのような社会的意味をもつのでしょう?
A: ディプロマ取得者は「ティーチングフェロー」として教歴に記載することができます。 

Q: 就職活動に役立つのでしょうか?
A: 「ティーチングフェロー」という制度自体が日本には珍しいものであるため、どのように評価されるか一概に語ることはできません。ただ皆さんの求めに応じて、研究科からティーチングフェローについての説明を発行します。それを履歴書とあわせて送付して、自らのキャリアを主張してみてください。
    近年は面接をしたり、模擬授業をさせたり、教育に関する抱負を作文させたり、と大学教員の選考において教育面に目配りすることが多くなってきました。「ティーチングフェロー」としての経験は実際に教壇に立つようになってからではなく、教壇に立つためのプロセスでも役立つものと考えています。

Ⅶ その他


Q:コース参加者やディプロマ取得者は、どのくらいいるのですか?
A: プログラムが始まってから、この間、61名の方がこのコースに参加しています。うち、2006年度に9名、2007年度に28名、2008年度に5名が、ディプロマを取得しています。

Q: 魅力プログラムとの関係を教えてください。
A:  魅力プログラムは、2008年度からはキャリアデザイン・プログラムに統合されました。したがいまして、これまで魅力プログラムで登録されていた方で、かつ修了要件を未だ満たされていない方は、キャリアデザイン・プログラムの要件が修了のために必要となります。具体的には…
     TF講習会を受講してこなかった  → 講習会Aと講習会Bに分かれています。 
     授業実習が完了していない     → 実習に入る前に授業観察を実施してください。

Q: 昨年度までに講習会を1度受けている人は、もう講習会に参加しなくてもよいのでしょうか?
A: 2007年度までは、講習会A・講習会Bという区分がなく一括して実施していました。ですから2007年度までに講習会に参加している人は、講習会の受講という要件を満たしているので、あらためて参加する必要はありません。 



・ TFの講習については、随時、授業内容に関するリクエストを募集しています。意見があれば出してください。メールでキャリア担当事務、プログラム担当まで。
・ Q&Aは随時更新する予定です。ここには記されていない内容で、不明点などあれば上記あてに気軽にご連絡ください。
・ TFの講習会の前後に、教員を対象にしたFDシンポジウムが開かれる予定です。これはディプロマを取得する要件ではありませんが、講義内容と幾分重なる論点があるため、参加することをお勧めいたします。