伊藤るり学部・ゼミナールへようこそ


以下のページは、過去の活動記録です。伊藤るり教授は、2018年度4月に津田塾大学総合政策学部に転任されました。

Welcome to Ruri Ito's Seminar (Undergraduate) at Hitotsubashi!


2017年度は、「エスニシティ/人種/民族と交差性(インターセクショナリティ)――沖縄と日本との関係で考える」をテーマとし、①沖縄フィールドワークのための準備学習と実施、そして②卒論作成の2つを柱として、活動を進めました。

【教員談】 例年、沖縄現代史の新書などから講読を始めることが多かったのですが、今年は趣向を変えて、伊波普猷の伝記を扱った新書を取り上げることから始めました。近代沖縄を代表し、「沖縄学の父」とされる男性知識人がどのように自己形成し、「沖縄」という集合的アイデンティティを近代日本の帝国主義的拡張との関係において構想したのか、その歴史的条件・文脈・過程を知ることで、学生たちに沖縄の歴史的独自性に関する理解を深めてもらおうと考えました。エスニシティの社会学といえば、アメリカ合衆国やカナダなど北米の事例が多いなかで、現代日本におけるエスニシティのあり方を問う(あくまで、ひとつの)手がかりを得たのではないかと思います。
 また、10月にわずか5日間とはいえ、本島に赴き、各方面でさまざまな社会問題と取り組む方々の貴重な講義やお話に耳を傾け(「講師が豪華すぎる!」と同僚から羨望されました)、いろいろな体験を積んでもらいました。お世話になったみなさまのご厚情に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 4月に授業を開始してそろそろ8ヵ月が過ぎたところですが、沖縄と本土の関係を考えるなかで、ふだんは無徴化され、パスポート以上には自覚されない、それぞれの「日本人であること」について、学生たちの意識にも一定の変化が起きているのではないかと思います。本で得る知識以上の経験をフィールドワークで積むことが、卒業後、学生たちの大きな財産となるものと思います。
 とはいえ、卒業するには、残りの時間で卒業論文も完成させてもらわねばなりません。各自の成果を期待しています。

 *担当教員の研究領域・関心、経歴については、
 こちら→ http://www.soc.hit-u.ac.jp/faculty/ito.html

  【2018年度について】
  2017年度で一橋大学を定年により退任、
  津田塾大学総合政策学部に転任します。




ゼミ生紹介

★4年生
*濱野沙耶
 猫をこよなく愛するまのちゃん。ゼミ中、特にジェンダーの問題に関して鋭いコメントを放ち、しっかりと自分の芯を持っている彼女。今回のFWが初飛行機、初沖縄と、初めて尽くしだったが、食事では慣れ親しんだトンカツを2度食べるという、ちょっぴり保守的な一面も(でも沖縄のトンカツは本土のものと少し違うらしい)。ゼミ論では介護の外国人実習生について書いていて、卒論はそれをグレードアップさせるのか、と思いきや大好きな猫に関連する動物愛護について執筆中。 (加藤)

*加藤諒子
 伊藤ゼミが誇る「おしとやか」系女子。高校がアメリカだったり、ピアノが趣味なのはイメージ通りだが、そのイメージとは裏腹に、普段は体育会のマネージャーとして多くの男と後輩女子を従えている。実は双子の妹がおり、「あっ、諒子ちゃんだ!」と言って話しかけても、相手が妹で話が通じなかったというのはいい思い出。ゼミでは帰国生徒に関する卒論を執筆しているらしい。(中島)

*中島涼輔
 ゼミで唯一の男。人呼んで、シマチュー。臆することなくどこでも誰にでも意見を言う能力を持ち、さらに用意周到でもある。その特徴を生かし、今回のフィールドワークでも大活躍してくれた。ちゃっかりサングラス持参の徹底ぶりには、ゼミ全員が脱帽であった。卒論は、生まれ育った多摩地域の外国人をテーマに、この2年腰を据えてじっくり執筆中。深い地元愛を持つ熱い男の側面も見せてくれている。(濱野)