専任教員  Faculty

竹中歩

教授

4月に着任しました竹中歩(たけなかあゆみ)と申します。昨年までは、立命館大学に数年おりましたが、それ以前はアメリカやイギリスなど、長期にわたって海外の大学で教鞭を執っていました。専門は「国際社会学」で、ヒトやモノが国境を超える現象に関心を持っています。ペルーを中心にフィールド調査を行ってきましたが、さまざまな国々を行き来するペルー人を追い求めて、アメリカ、スペイン、日本などにも調査を広げています。これまで長く「移民」として暮らしてきた個人的な経験をも活かして、みなさまと共に一橋大学の国際社会学の発展に貢献できたら、と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

主な研究関心
都市社会学、国際社会学

主要な調査フィールド
アメリカ合衆国、ペルー、スペイン

飯尾真貴子

講師

米国オレゴン州ポートランドの4年制大学(Lewis &Clark College)で国際関係学を専攻し第3言語としてスペイン語を習得。米国でのメキシコや中南米出身移民との出会いが原点となり、日本に帰国後、一橋大学大学院社会学研究科の国際社会学プログラムに進学。修士および博士課程を通じて、米国移民規制の厳格化が、メキシコ出身移民やその家族、そして移民コミュニティにどのような影響を及ぼしているのか、調査研究を続けてきた。主に、メキシコ・シティ周辺の大衆居住区(2011年~2013年)、メキシコ南部の農村地域(2014年~2018年)、米国カリフォルニア州農業地帯(2018年~2019年)において断続的にフィールド調査を繰り返すことで、計200人以上におよぶ移民やその家族の移住や規制を巡る経験、そして米国からメキシコ出身地域へと戻った帰還者の経験を聞き取ってきた。
 こうしたフィールド調査の成果にもとづいて、2020年6月に博士論文『米国移民管理レジーム下でのトランスナショナルな社会空間の再編――メキシコ村落出身移民の包摂と排除をめぐる『道徳的秩序』に着目して』を提出し、学位(博士号)を取得。主要論文は、「非正規移民1150万人の排除と包摂――強制送還レジームとDACAプログラム」小井土彰宏編(2017年)『移民受入の国際社会学――選別メカニズムの比較分析』、名古屋大学出版会、48頁~69頁、や「米国移民規制の厳格化がもたらす越境的な規律装置としてのトランスナショナル・コミュニティ」『ソシオロジ』(2021年3月掲載予定)などがある。

主な研究関心
国際社会学、国際移民論、強制送還研究(デポーテーション・スタディズ)、マルチサイテッド(多地点)・エスノグラフィー、移民の社会階層論

主要な調査フィールド
アメリカ合衆国、メキシコ

連携教員

  • 研究員

過去の専任教員

小井土彰宏 (Koido Akihiro) 2001-2022在籍

森千香子 (MORI Chikako) 2018-2019在籍

伊藤るり (ITO Ruri) 2007-2017在籍

梶田孝道 (KAJITA Takamichi) 1993-2006在籍