プログラムとしての特徴は大きく2つ挙げることができます。
第一に、地域という点から見れば、1.ヨーロッパ特にフランスの移民問題2.南北アメリカの越境移動と移民政策3.日本を中 心としたアジアの国際移動の3つをカバーすること。
第二に、テーマということからすれば、1.国際移民現象と移民政策・市民権2.国際移動とジェンダー・再生産領域の再編成、そして3.国際的な産業再編成と発展途上国地域開発が重点領域といえるでしょう。

専任はわずか2名ですが、地理的にも領域的にも相対的に広範な視野をもつプログラム を提供しているといえるでしょう。また学部科目を担当する非常勤教員として、本プログラムは学外からも多 彩な研究者の支援を受けています。
このほか国内外から研究者の受け入れを積極的に行い、大学院生の研究交流機会の拡大にも努めています。


専任教員

伊藤るり (ITO Ruri)社会学研究科教授

伊藤るり

フランスの地域主義運動、反原子力闘争の研究から出発し、パリ・社会科学高等学院で1981年に学位取 得。帰国後、沖縄の地域言語問題や1920年代、30年代の沖縄の「モダンガール」現象に関心をもつ一方 で、他方では80年代半ばの日本における女性移住者の急増を受けて、国際移動のジェンダー分析に取り 組むようになりました。2000年には、当時勤めていたお茶の水女子大学ジェンダー研究センターで「国 際移動とジェンダー」研究会という、大学横断的な研究グループを仲間と結成し、以来、この分野の研 究と教育に力を入れています。2007年4月に本学に転任。アジアでの女性の国際移動にかんする調査経験 を踏まえて、新しい問題意識でフランスを中心としたヨーロッパでの状況に目を向けようとしているところです。

【2017年度について】
2017年度で一橋大学を定年により退任、津田塾大学総合政策学部に転任します。

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小井土彰宏 (KOIDO Akihiro)社会学研究科教授

小井土彰宏

東京大学大学院社会学研究科で社会変動論を専攻し、世界システム視角に関する理論的な研究と多国籍企業の展開について分析。The Johns Hopkins Universityの社会学部に留学し、国際開発・国際移民研究を専攻する。アメリカ・メキシコ国境でフィールドワークを繰り返し、日米多国籍企業の相互競争の中でのメキシコ・マキラドーラ(輸出加工工業)の転換と地域発展に関する博士論文で1992年学位取得。帰国後、北海道大学文学部・上智大学国際関係研究所で国際社会学を担当。国境を越える企業が途上国の労働者と地域社会に与える影響と越境する労働者がつくりだす社会的なネットワークと両側社会に与える影響を、統合的に理解することを機軸として研究を継続。実証的には、北米については90年代のアメリカにおける移民排斥運動とNAFTAを中心とした国際統合の矛盾を分析した。日本に関しては、90年代後半の製造業の空洞化傾向と外国人労働者の増大の同時進行を、茨城県を中心とした北関東での実証研究で考察し、日本に残る製造業の労働力戦略の中での外国人の役割について考察した。
2001年一橋大学に国際社会学の二人目の教員として赴任。移民政策の国際比較に研究をすすめ、現在は、9.11事件以降のアメリカでの移民規制の強化の矛盾と移民運動の高まりについて実証研究を持続的に行い、日本の移民政策を検討するための比較の視点を提供することを目指している。

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*大学院生もこれらの講師の講義を受講可能です。

小ヶ谷千穂(フェリス女学院大学教授)
2015年度-2016年度「国際社会と文化」担当
研究テーマ国際社会学、ジェンダー論、フィリピン研究
小倉充夫(津田塾女子大学名誉教授)
2014年度「国際政治社会学」担当
研究テーマ国際社会学、開発と発展の社会学、アフリカ地域研究
鄭暎惠(大妻女子大学教授)
2012-2014年度「国際社会と文化」担当
研究テーマアイデンティティ論、ジェンダー論、国民国家とエスニシティ論、韓国朝鮮文化他
佐藤裕(一橋大学学生支援センター特任講師)
2010年度-2013年度「国際政治社会学」担当
研究テーマグローバル化のもとでのインドの都市再編、貧困女性の生存維持
塩原良和(慶應義塾大学准教授)
2009年度「国際政治社会学」担当
研究テーマネオリベラリズムと多文化主義の転換
 
定松文(恵泉女学園大学准教授)
2008年度「国際社会と文化」担当
研究テーマコルシカ島を中心とするフランスの地域主義、EU統合と移民問題
若松邦弘(東京外国語大学准教授)
2008年度「国際政治社会学」担当
研究テーマEU内の比較政治学、ヨーロッパ統合と共通移民政策
墓田桂(成蹊大学文学部准教授)
2007年度「国際政治社会学」担当
研究テーマ国内避難民を中心とした強制移動に関する研究
 
吉野耕作(上智大学教授)
2006年度「国際政治社会学」担当
研究テーマ文化ナショナリズムの社会学的研究

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助手

吉年誠 (政治学・国際社会学共同研究室助手)

政治学分野も担当し、本プログラムウェブサイトの管理補助者を含め、主に研究補助業務に専念しています。本プログラム修士課程修了。

主要な研究関心パレスチナ/イスラエルにおけるナショナリズム、 特に市民権、住宅・土地、戦争をめぐる当社会での社会集団関係の中で発現し、作用するナショナリズ ムの再生産・再編 過程。

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