若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ ショウジ リョウ
名前 庄子 諒
専攻分野 社会学、社会調査
研究概要 東日本大震災および福島第一原発事故後の福島の生活構造は、多様な生活者によって構成されており、その間に分断が生じていることが指摘されている。本研究の目的は、そうした生活者の対立構造があるなかで、なぜ人びとは福島で生活し続けることができるのかを明らかにすることである。
このとき、立場の異なる他者との横断的なコミュニケーションによって、福島の生活者としての自らの立場が明確なものになり、福島での日常生活が動態的に維持されていることに着目する。すなわち、コミュニケーションという視座から、震災経験がいかに解釈され、日常的な知識に転化され、コミュニケーション行為に影響を与えているか、といった過程を明らかにし、震災による生活構造の変容を動態的に把握することを目指す。
上記のような理論枠組みにもとづく本研究では、とくに、横断的なコミュニケーションの可能性をもつものとして、原発事故や放射能汚染といった福島が抱える問題にまつわる「ユーモア」や「笑い」をめぐるコミュニケーションの実践を、事例として中心的に取り上げる。そして、震災後の福島におけるユーモアや笑いの表現やバリエーション、それらを可能/不可能にする状況や条件、それらの実践が人間関係・地域生活規範・社会意識にもたらす影響などについて、その変遷を経験的データから通時的に分析していく。研究方法としては、福島県中通り地方の都市部を中心としたフィールドワークやインタビューなどの質的調査を、2012年から継続して行っている。
こうした本研究の取り組みを通して、震災後の福島におけるコミュニケーションの課題を明らかにし、その解決の方途を探るとともに、災害研究というアプローチから笑いに関する新たな理論的研究へと展開することを試みている。あわせて、人びとの経験や地域生活をとらえようとする質的調査研究の方法論について考察を深めている。
現在の研究テーマ 福島における震災経験と生活構造に関するコミュニケーション社会学的研究
キーワード 原子力災害、コミュニケーション、笑い、ユーモア、福島第一原発事故、質的調査
研究業績 *
  修士論文 笑う福島/笑わない福島――原発事故後のユーモアに関するコミュニケーション社会学的研究
A Sociological Study of Humorous Communication after the Fukushima Nuclear Power Plant Disaster
博士論文  
 
業績詳細 ◆論文
① 「笑う福島/笑わない福島――原発事故後のユーモアに関するコミュニケーション社会学的研究」(2016年度立教大学大学院社会学研究科修士論文)、2017
② 「〈出会い〉としての『震災経験』を活かす/生きる」、『震災経験のライフストーリーⅡ 2015年度プロジェクト研究C報告書』、立教大学大学院社会学研究科、2016
③ 「“〈フクシマ〉の若者”であること――『当事者性』をめぐる人々の意識とコミュニケーション」、『震災後の人の移動における「他者」との出会い・葛藤・受容にかんするコミュニケーション社会学的研究』、2011年度日本経済研究センター研究奨励金報告書(研究代表者:奥村隆)、2014
④ 「〈フクシマ〉に横たわる『断絶』――『当事者』になった人々の意識とコミュニケーション」、『震災後の人の移動における「他者」との出会い・葛藤・受容にかんするコミュニケーション社会学的研究』、2011年度日本経済研究センター研究奨励金報告書(研究代表者:奥村隆)、2014

◆その他の著述
① 「【学位論文要旨】笑う福島/笑わない福島――原発事故後のユーモアに関するコミュニケーション社会学的研究」、『立教大学大学院社会学研究科年報』、立教大学大学院社会学研究科、(24)、pp.103-104、2017
② 田仲桂・庄子諒・栁瀬智晴・橋本裕之、「復興への道5 Ⅰ章 話したいこと、訴えたいこと」『季刊民族学』、千里文化財団、(156)、pp.83-94、2016
③ 「【書評】橋本裕之『震災と芸能――地域再生の原動力』」、『立教大学大学院社会学研究科年報』、立教大学大学院社会学研究科、(23)、pp.53-54、2016

◆学会報告等
① 「笑う福島/笑わない福島――原発事故後のユーモアに関するコミュニケーション社会学的研究」、『第90回(2017年度)日本社会学会』、環境(原発問題)部会No.5、東京大学本郷キャンパス、2017年11月(査読付)
② 「笑う福島/笑わない福島――原発事故後のユーモアに関するコミュニケーション社会学的研究」、『環境社会学会 2016年度研究特別例会 修士論文発表会』、No.3、追手門学院大学大阪梅田サテライト、2017年3月


所属学会 日本社会学会、関東社会学会、環境社会学会
担当可能領域 社会学、社会調査、コミュニケーション論、災害、地域社会
読解可能言語 英語
職歴 2018年9月~現在 一橋大学ティーチング・アシスタント 「社会調査論(社会調査士カリキュラムA科目)」「質的調査研究(社会調査士カリキュラムF科目)」
2018年4月~現在 一橋大学ティーチング・アシスタント 「ゼミナール3年(社会調査士カリキュラムG科目)」
2017年10月~現在 一橋大学科学研究費アシスタント 基盤研究(C)一般「社会学者の自伝とリサーチドキュメントから再構成する質的調査展開の知識社会学的研究」(研究代表者:小林多寿子)
2017年4月~現在 日本学術振興会 特別研究員(DC1)
2016年4月~2017年3月 立教大学ティーチング・アシスタント 「専門演習2」
2015年10月~2016年3月 立教大学ティーチング・アシスタント 「社会学原論2」「基礎演習」
2015年4月~2015年9月 立教大学ティーチング・アシスタント 「自己と他者の社会学」「政治とマスコミ」
特記事項 ◆資格
「専門社会調査士」「社会調査士」(一般社団法人社会調査協会)
◆競争的資金の採択
2017~2019年度 科学研究費(特別研究員奨励費)「福島における震災経験と生活構造に関するコミュニケーション社会学的研究」(研究代表者:庄子諒)
2016年度 立教大学学術推進特別重点資金 大学院学生研究
◆給与奨学金
2016年度 立教大学大学院給与奨学金
2015年度 立教大学大学院給与奨学金
2015年度 立教大学社会学部50周年記念進学奨励奨学金

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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