若手研究者紹介

サイトトップへ戻る

若手研究者一覧

フリガナ アオノ マコト
名前 青野 誠
専攻分野 日本思想史
研究概要 本研究は、幕末維新期の民衆における主体形成のあり方を考察するものである。特に奥州伊達郡の農民である菅野八郎(1813~1888)の思想形成に着目する。
菅野八郎は自らが農民身分であることを受け入れながらも、「天」との繋がりを自覚することによって、主体形成を行った。このように幕末維新期の民衆の史料からは、封建制を批判せず自明のものとして受け入れながらも、「天」や「神」との結びつきを自覚することによって、自らが唯一の自己であるという意識の萌芽を窺うことが可能である。
このような思想形成の要因は心学や東照宮信仰といった広範に普及していた思想であった。そのため八郎のような主体形成は多くの民衆にも適合される可能性を有したものだったと考えられる。こうした、「イエ」をはじめとした共同体の構成員として規定される存在としてではなく、独立した主体意識を民衆の史料の中から提示する。個別事例の積み重ねを経て、幕末維新期の民衆が外来の思想受容としてではなく、近世の思想の延長線上に主体形成を行うことが可能であったことを明らかにすることを目的とする。
現在の研究テーマ 幕末維新期の民衆における主体形成論の再考
キーワード 民衆思想、主体形成、心学、東照宮信仰、烏伝神道
研究業績 *
  修士論文 菅野八郎における「個人」意識の研究―民衆思想史研究序説―
Study of “Individual “consciousness in case of Kanno Hachiro :Introduction to research intellectual history of the people 
博士論文  
 
業績詳細 (論文・査読なし)
「幕末期民衆における「家」・「個人」意識と超越観念―菅野八郎の士分化運動を事例として―」『日本思想史研究』、日本思想史研究会、第48号、91~113頁、2016年

(口頭発表・査読なし)
「菅野八郎における「個人」意識の研究―民衆思想史研究序説―」、日本思想史研究会2月例会、東北大学、2017年2月4日(『年報日本思想史』、日本思想史研究会、第16号、2017年に要旨掲載)
「幕末期民衆の世界観―菅野八郎における「異国」・「異人」観を中心に―」、日本思想史研究会11月例会、東北大学、2016年11月26日(『年報日本思想史』、日本思想史研究会、第16号、2017年に要旨掲載)
「近代移行期における「共同体」・「個人」意識の形成と民衆宗教―大本教における〈霊性〉と〈平和〉―」、第6回東アジア〈霊性〉・〈平和〉研究会、東北大学、2016年8月31日
「幕末期民間社会における心学受容と転換―菅野八郎と信達地方を事例として―」、日本思想史研究会6月例会、東北大学、2016年6月25日(『年報日本思想史』、日本思想史研究会、第16号、2017年に要旨掲載)

「菅野八郎から考える幕末期民衆思想」、日本思想史研究会11月例会、東北大学、2015年11月20日(『年報日本思想史』、日本思想史研究会、第15号、2016年に要旨掲載)

(ポスター発表・査読なし)
「兵部さんを宗吽院にください」、宗吽院文書調査報告会「宗吽院の史料は語る3」、丸森町舘矢間交流センター、2016年3月6日
「お屋形様はお子様」、宗吽院文書調査報告会「宗吽院の史料は語る3」、丸森町舘矢間交流センター、2016年3月6日


所属学会 日本思想史学会、日本思想史研究会
担当可能領域 日本史、思想史、宗教学
読解可能言語 英語
職歴 平成28(西暦2016)年10月 ~ 平成29(西暦2017)年3月 東北大学TA(Reading Modern Japan in English and Japanese)
平成28(西暦2016)年4月 ~ 平成28(西暦2016)年8月 東北大学TA(「宗教」で考える近代日本史)
平成27(西暦2015)年10月 ~ 平成28(西暦2016)年3月 東北大学TA(Reading Modern Japan in English and Japanese)
特記事項 学芸員資格

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

このページの一番上へ