若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ セキネ リナコ
名前 関根 里奈子
専攻分野 ジェンダー、戦争社会学
研究概要 第二次世界大戦における敗戦を経験した後、日本は徹底的に脱軍事化され、この「戦争をしない国家」においてミリタリーはタブー視される傾向にあった。しかし「戦争や戦闘の魅力に誘引されるという要素」を有した「ミリタリー・カルチャー(戦争や軍事にかかわる文化)」(高橋三郎 1982)は、「戦争をしない国家」の中でも支持を得てきたし、現代では『機動戦士ガンダム』や『シンゴジラ』、『ガールズ&パンツァー』に至るまで生き延びている。ここで私は、「軍事」や「戦争」が、アニメや漫画、映画の中でそのリアリティを脱色されることで、「自分たちとは関係のない非日常」の出来事かつ、身近な問題ではない「どこか楽しいもの」として大衆文化の中に溶け込んでいると考える。本研究では、現代の「ミリタリー・カルチャー」の「魅力」と「戦争のリアリティ」との関係性を探り、軍事化のプロセスを描き出してゆく。
また、このとき私は、「ミリタリー・カルチャー」の背景に潜むジェンダー関係、ジェンダー構造を明らかにすることを目指す。「女子どもを守る兵士の男性性」や「守られる女子どもの女性性」といったステレオタイプのジェンダー観をはじめ、軍事主義や軍事化はジェンダーと不可分な領域であるがゆえに、現実の「軍事」や「戦争」をもとにした「ミリタリー・カルチャー」もまた、ジェンダーと密接に関わっていると考えられる。それぞれに一枚岩ではない男性間、女性間、そして男女間の権力関係や協力的(共犯的)な関係をていねいにとらえ、ミリタリー・カルチャーの「魅力」と「戦争のリアリティ」の諸相を描き出していく。
現在の研究テーマ 大衆文化における軍事化とジェンダー
―「戦争の魅力」と「戦争のリアリティ」に関する現代的課題―
キーワード ジェンダー,戦争社会学,軍事化,大衆文化
研究業績 *
  修士論文 男性化された「遊び」に見る男女間のジェンダー戦略―「サバイバルゲーム」を通した「快楽的な男性性」の再検討―
Gender Strategy Engaging Men and Women in Masculinized Play: Reconsideration of "Hedonic Masculinity" through the "Survival Game"
博士論文  
 
業績詳細 ◆論文
「偶有性をはらむコミュニケーション ―サバイバルゲーム実践にあらわれる『生きがい』の析出」,三浦耕吉郎・小川博司・樫田美雄・栗田宣義・好井裕明編『新社会学研究』2号(査読付),2017年11月,113-134頁

◆その他の著述
佐藤文香・伊藤るり編『ジェンダー研究を継承する』人文書院,2017年9月,92-113頁,「上野千鶴子」の章
佐藤文香・伊藤るり編『ジェンダー研究を継承する』人文書院,2017年9月,114-135頁,「江原由美子」の章

◆学会報告等
「自分が『何者か』を問うということ ―研究者の社会的責任について」,第17回一橋哲学フォーラム, 2016年4月
「女性研究者が『男性の経験』を語ることの困難」,日本オーラル・ヒストリー学会(JOHA)第14 回大会,2016年9月
「軍事サブカルチャーからみる『男らしさ』『女らしさ』の諸相 ―サバイバルゲーム実践を事例に」,国際ジェンダー学会2016 年大会,2016年9月
「制限される身体の中の快楽」,フィールドネット・ラウンジ「老い」――「問題」として「経験」として,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)フィールドネット・ラウンジ,2016年12月


所属学会 国際ジェンダー学会、日本オーラル・ヒストリー学会
担当可能領域 社会学、ジェンダー研究、社会調査
読解可能言語 英語
職歴
特記事項

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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