若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ マスナガ ナオ
名前 増永 菜生
専攻分野 西洋史学
研究概要  本研究では、イタリア戦争初期(1490年代 1510年代)の政治・外交の場において、政治を行う者の素養として人文知を備えた人々を「人文主義者」として、その役割・影響に焦点を当てる。15世紀後半以降都市間の争いが繰り返され1494年にイタリア戦争が勃発すると、「国家」の枠組みを越えた彼らの活動がさらに盛んとなっていった。「書く」という文化と政治・外交は、どのようにリンクしていたのか。本研究は、15世紀後半から16世紀前半にかけて展開される「政治文化」や「柔軟な外交実践」を連続的にとらえることを大きな枠組みでの目的とする。分析を進めるにあたり、特に人文主義者の書簡や叙述史料を使用する。彼らが交わした書簡は、新聞などのメディアがない時代において、当時の状況を豊かに語ると同時に、「公的な」文書の役割を果たしていた。この書簡の特性に留意して史料を読み込むことで、公文書だけからは見えないイタリア半島情勢をより多角的に検証することができると考える。
 特に本年度は、教皇アレクサンデル6世の娘ルクレツィア・ボルジアのスポレート統治官就任(1499年)の事例に焦点を絞る。そのネポティズモ的と言える人事が、教皇の地方都市政策と外交戦略においてどのような意義・影響を持ったのか、また地方党派とどのような関係があったかという問題を軸に据え、「教皇の娘」について分析を進める。
現在の研究テーマ イタリア戦争期における政治と外交
キーワード イタリア戦争、外交、書簡、アレクサンデル6世、ルクレツィア・ボルジア
研究業績 *
  修士論文 フィレンツェの領域統治におけるres publica理念
The Florentine territorial state and the ideology of ‘res publica’
博士論文  
 
業績詳細 [1]共訳 藤崎衛(監修)「第一リヨン公会議(1245年)決議文翻訳」『クリオ』30号、2016年、100-127頁。
[2] 増永菜生「書評 松本典昭著『メディチ宮廷のプロパガンダ美術』」『史林』99号、4巻、2016年。
[3] 増永菜生「紹介 Isabella Lazzarini, Communication and Conflict:Italian Diplomacy in the Early Renaissance, 1350-1520」『史林』99号、6巻、2016年。
[4] 共訳 藤崎衛(監修)「第二リヨン公会議(1245年)決議文翻訳」『クリオ』31号、2017年、123-147頁。
[5]共著 笈川侑也、纓田宗紀、藤田風香、増永菜生「書評 服部良久編著『コミュニケーションから読む中近世ヨーロッパ史―紛争と秩序のタペストリー―』」『史林』100号、2巻、2017年。

所属学会 歴史学研究会、西洋中世学会、イタリア学会、関西イタリア史研究会、関西中世史研究会
担当可能領域 中近世イタリア史
読解可能言語 イタリア語、ラテン語、英語
職歴
特記事項

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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