若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ コモダ レエヤ
名前 菰田 レエ也
専攻分野 社会学 社会調査 サード・セクター(NPO・協同組合)論 社会的企業論
研究概要 日本ではバブル崩壊以降、社会・経済状況は変化してきたと言われます。厚生労働省の平成28年国民生活基礎調査によれば、日本の相対的貧困率は、2015年時点で15.6%となり、約6人に1人が貧困状態にあります。こうした日本社会における貧困問題は、所得の低さという経済的次元ばかりでなく、実は、「つながりの貧困」も関係していると指摘されています。個別的で複雑な事情(家庭の崩壊、引きこもり、独居、病気や障害等)を抱えながら、それを認めてもらえる居場所や社会参加の場が少ないという社会的孤立の問題があります。
このような経済的困窮と社会的孤立の問題に対して、誰もが参加でき、誰しもが役割を得ることができて、生きてゆくために必要な社会的資源が整った社会の創造が必要です。そのために、失われた人々の関係性や地域でのつながりを繕い直し、今まで顧みれなかったニーズを充たすサービスを提供し、当事者の様々な可能性をひきだす職場や参加の場の提供を試みる担い手、すなわち様々な「生きづらさ」を抱えた人々と共に伴走する担い手が必要になっていると考えています。
以上のような課題に取り組む民間非営利組織(NPOや協同組合)について、サード・セクター(社会的企業)論から研究をおこなっています。欧州の社会的企業研究グループであるEMESによれば、社会的企業は、 これまで行政に担われることの多かった介護などの対人社会サービス提供をおこなう組織、 労働市場から排除されてきた人々への雇用・訓練機会を提供する組織(Work Integration Social Enterprise: WISE)の二つのタイプがあると指摘されています。特に、WISEは、欧州において、ワークフェア・アクティベーション政策などの就労支援を中心とする政策課題の中から期待が高まってきた議論です。日本の場合、前者は、高齢化や家族機能の弱体化を背景に、介護保険の導入に伴って発展したNPOの議論がされてきました。他方、後者は、例えばホームレス、若者、障がい者などなど、様々な系譜から浮上してきたNPOや協同組合が「社会的企業」として言及されてきました。
現在、サード・セクター(社会的企業)研究の理論的動向、サード・セクター組織の存立基盤や特徴の説明、日本の協同組合運動(主に生活協同組合と労働者協同組合)から見たサード・セクターの実態に関する動向に基本的な関心があります。社会調査のフィールドとして、協同組合(生活クラブ、ワーカーズ・コレクティブ)の実践現場を主にしつつ、WISE(ホームレス支援団体など)に関連する現場にも参与しています。
現在まで、日本のWISEの実態把握に関する社会調査・研究、サード・セクター組織の存立基盤(資源混合や中間支援機能)に関する研究などをおこなってきました。
現在の研究テーマ 社会的排除問題に取り組む社会的企業についての研究
キーワード 社会的企業 中間支援組織 サード・セクター 伴走支援 社会的・連帯的関係を基盤にした経済
研究業績 *
  修士論文 「ワーカーズ・コレクティブにおけるメンバー同質性のマネジメント―参加型民主主義をいかに組織化するか」
The Homogeneity Management of Workers’ Collective:How to Organize Participatory Democracy
博士論文  
 
業績詳細 ◆著書
(共著)町村敬志・佐藤圭一編『脱原発をめざす市民活動 3.11社会運動の社会学』新曜社、2016年2月、コラム「市民主体を育てる 孵卵器としての社会運動組織」【162-164頁】

◆論文
【英語】
SATOH, Keiichi; OKADA, Atsushi; KIM, Sunmee; KIM, Jiyoung; KOMODA, Reeya; TATSUMI, Tomoyuki; TAN, Uichi; MACHIMURA, Takashi, 2014,“Reshaping the Nuclear Energy Policy Domain: The Japanese Anti-nuclear Movement after the Fukushima Nuclear Power Plant Accident”, Grant-in-Aid for Scientific Research(A) Reconstruction from the disaster project (eds.), Sociology in the Post-Disaster Society: Reconstruction from the Great East Japan Earthquake: The Road to Overcome the Earthquake, Tsunami, and Nuclear Disaster, pp.178-199.(peer reviewed)

【日本語】
菰田レエ也,「NPOと労働者協同組合のクロスロードとしての社会的企業―生活困窮者とワーカーズ・コレクティブのとの協同(連帯)実践を事例に―」,『いのちとくらし研究所所報』第62号, 2018年, 52-58頁. (査読付)

菰田レエ也,「ホームレス問題からの労働統合型社会的企業の展開と中間支援の役割」, 藤井敦史編『中間支援組織調査を通して見た日本の労働統合型社会的企業(WISE)の展開と課題』(全労済協会発行 公募研究シリーズ60), 2016年, 19-59頁.

菰田レエ也,「社会運動によるアプローチからホームレス問題に取り組む社会的企業―アドボカシー活動が果たす役割とは何か―」,『協同組合経営研究誌にじ』No.655, 2016年, 128-143頁. (査読付)

町村敬志・佐藤圭一・辰巳智行・菰田レエ也・金知榮・金善美・陳威志,「3,11以後における「脱原発運動」の多様性と重層性――福島第一原発事故後の全国市民団体調査の結果から」,『一橋社会科学』7, 2015年, 1-32頁.

菰田レエ也,「ワーカーズ・コレクティブにおけるメンバー同質性のマネジメント―参加型民主主義をいかに組織化するか」(修士論文一橋大学社会学研究科), 2015年, 1-187頁.

◆その他の著述
<調査報告書・調査記録 (フィールドワーク先となる団体発行の機関紙・ニュースレターへの寄稿含む)>
菰田レエ也・久保ゆりえ,「鼎立社会構想の基盤となる非営利・協同運動の連帯―富沢賢治氏へのインタビュー記録―」,『いのちとくらし研究所所報』第62号, 2018年3月, 17-23頁.

菰田レエ也, 「コンチェルティーノの活動によせて」, NPO法人コンチェルティーノ 『ニュースレター』 Vol.11, 2018年2月, 1頁.

菰田レエ也, 「これからの連帯を紡ぎ直す担い手として」, 神奈川ワーカーズ・コレクティブ連合会機関情報紙 『うぇい』 Vol.235, 2018年2月, 6頁.

菰田レエ也, 「共有できる社会的課題をワーカーズ・コレクティブ同士で連携して取り組む事業体」, 東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合 『もうひとつの働き方を選ぶための情報誌 せれくと』 No.70, 2017年10月, 4頁.

菰田レエ也・上田秀麿・渡邊綾,『若者はなぜ献血に参加するのか―東京都赤十字血液センター立川出張所を事例に―』(一橋大学大学院社会学研究科「社会組織分析」調査実習授業報告書), 2016年, 1-23頁.

菰田レエ也, 「ボランティアに参加して」, 2016 福島のこども保養inあきる野実行委員会 『REPORT 2016 7/29~8/1 福島のこども保養inあきる野』, 2016年, 4頁.

菰田レエ也,「節電実施状況の継続性に関して」, 町村敬志編『一橋大学教育プロジェクト(平成24年度)社会科学における「資料の収集・保存・活用」教育の展開 活動成果報告書』一橋大学大学院社会学研究科社会学共同研究室(リサーチアウトプット・シリーズ), 2013年, 94-95頁.

KOMODA, Reeya, 2013, “Revival of the deep-rooted Anti-Nuclear Power Social Movement in Kansai Region: Green Action”, Disaster, Infrastructure and Society: Learning from the 2011 Earthquake in Japan, study Group on Infrastructure and Society, No.4, pp.42-44.

菰田レエ也,「商店街の継承問題」, 町村敬志編『街念―12通りの空間浴』(一橋大学社会学部町村ゼミナール発行2011年度砂町銀座商店街・武蔵小山商店街調査報告書), 2011年, 75-87頁.

<書評>
菰田レエ也,「伊勢弘志・飛矢崎雅也著『はじめての日本現代史 学校では時間切れの通史』(2017年 芙蓉書房出版)」(書評),『ロバアト・オウエン協会年報』第42号, 2018年3月, 132-137頁.(依頼有)

菰田レエ也,「西川潤・マルク・アンベール編著『共生主義宣言―経済成長なき時代をどう生きるか』(2017年 コモンズ)」(書評),『生活経済政策』No.246, 2017年7月, 38頁.

<その他>
菰田レエ也,「新会員のページ」,『ロバアト・オウエン協会年報』41号, 2017年, 207-208頁.

菰田レエ也, 『第92回社会的企業研究会News Letter Vol.6』, 2017年 (http://sse.jp.net/s/) .

菰田レエ也, 『第89回社会的企業研究会News Letter Vol.2』, 2016年 (http://sse.jp.net/s/) .

◆学会報告等
【国外】
〇KOMODA, Reeya & Yurie Kumakura & Atsushi Fujii & Kohki Harada, 2017, “Development of social relationships as a basis of mixed monetary resources: a case study of Japanese WISE”, 6th International Research Conference on Social Enterprise (主催団体:EMES), Université Catholique de Louvain, Belgium, on July 4, 2017.(peer reviewed)

〇金知榮 & 〇菰田レエ也, 2015,「岐路にたった脱原発運動:福島原発事故以降の日本の市民運動の変化を中心に」, 韓国社会学会, 慶尚大學校, 韓国, 2015年6月19日.(口頭・査読なし)

〇KOMODA, Reeya, 2014, “Emergent Platform Stage of Japanese Civil Society after the Fukushima Accident: The End of “Winter of Social Movements” in Japan? ” , International Sociological Association(ISA),at Pacifico Yokohama, Kanagawa, Japan, on July 18, 2014.(peer reviewed)

〇SATOH, Keiichi & 〇KOMODA, Reeya, 2013, “Organizational Background of the Explosion of the Social Movement after the Fukushima Accident: a New Phase of Japanese Civil Society?”, Asian Studies Conference Japan(ASCJ), at J.F. Oberlin University, Tokyo, Japan, on June 30, 2013.(peer reviewed)

【国内】
菰田レエ也・田井勝, 2018,「多元的経済の連帯的基盤の可視化に関する実証的検討と考察」,基礎経済科学研究所 第2回 東京支部若手研究者報告会, 慶応大学三田キャンパス, 2018年1月13日.(口頭・査読なし)

菰田レエ也, 2017,「社会関係の拡がりを基盤とした資源混合―ホームレス問題からのWISEの展開を事例に―」, 日本NPO学会第19回年次大会 パネル報告『中間支援組織調査を通して見た日本の労働統合型社会的企業の展開と課題(パネル登壇者;藤井敦史・菰田レエ也・久保(熊倉)ゆりえ・原田晃樹), 東京学芸大学小金井キャンパス, 2017年5月14日.(口頭・査読あり)

菰田レエ也, 2016,「複合的な課題解決能力を組み合わせる社会的企業の動態――ホームレス問題のテーマを中心に――」,第89回日本社会学会, 九州大学伊都キャンパス, 2016年10月9日.(口頭・査読あり)

菰田レエ也, 2016,「社会運動・集合行動研究ネットワーク報告―社会的企業の労働統合化とハイブリッド戦略」,社会運動・集合行動研究ネットワーク研究会, 福岡市立博多市民センター, 2016年10月7日.(口頭・査読なし)

菰田レエ也, 2016,「孵卵器としての社会運動組織――原発都民投票運動を事例に」,社会運動・集合行動研究ネットワーク研究会, 福岡市立博多市民センター, 2016年10月7日.(口頭・査読なし)

菰田レエ也, 2016,「SMCBNET 対話型ゼミナール報告」,社会運動・集合行動研究ネットワーク研究会, 上智大学四谷キャンパス, 2016年9月2日.(口頭・査読なし)

菰田レエ也, 2016,「「生活困窮者」の就労支援と労働統合型社会的企業―ホームレス支援のイシューを中心に―」,第64回関東社会学会, 上智大学四谷キャンパス, 2016年6月5日.(口頭・査読なし)

菰田レエ也, 2016,「ホームレスイシューWISEの展開過程」, 第87回社会的企業研究会, 明治大学御茶ノ水キャンパス, 2016年5月7日.(口頭・査読なし)

佐藤圭一・金知榮・菰田レエ也・村瀬博志・高橋喜宣・辰巳智行・金善美, 2016,「『脱原発をめざす市民活動―3.11社会運動の社会学』出版報告会」,「社会と基盤」研究会(町村敬志(研究代表者))主催, 一橋講堂会議室, 2016年3月14日. (口頭・査読なし)

佐藤圭一・菰田レエ也・陳威志, 2015,「3.11以後の「脱原発運動」はどのように展開したのか――常態化するシステム危機の時代の市民社会の厚み」, 社会運動論研究会, 上智大学四谷キャンパス, 2015年11月8日. (口頭・査読なし)

熊倉ゆりえ・菰田レエ也, 2015,「日本の労働者協同組合運動とWISE」, 第35回日本協同組合学会, 岐阜大学柳戸キャンパス, 2015年10月3日.(口頭・査読なし)

菰田レエ也, 2015,「「生活困窮者」の就労支援と労働統合型社会的企業」, 第35回日本協同組合学会, 岐阜大学柳戸キャンパス, 2015年10月3日.(口頭・査読なし)

菰田レエ也, 2015,「参加型民主主義をいかに組織化するか――ワーカーズ・コレクティブにおけるメンバー同質性のマネジメント――」, 第88回日本社会学会, 早稲田大学戸山キャンパス, 2015年9月20日.(口頭・査読あり)

町村敬志・菰田レエ也, 2015,「「災害の経験」と「運動の経験」――重層する「時間」軸から「社会運動の地勢」の変化を再考する――」, 第88回日本社会学会, 早稲田大学戸山キャンパス, 2015年9月19日.(口頭・査読あり)

菰田レエ也・金知榮・佐藤圭一, 2013,「3.11以降の運動は市民社会を変えたのか ?:団体全国調査をもとに(2)―原発・エネルギーを巡るイシューの全体像と活動団体の組織構造」, 第86回日本社会学会, 慶応義塾大学三田キャンパス, 2013年10月13日.(口頭・査読あり)

佐藤圭一・金知榮・菰田レエ也・岡田篤志・辰巳智行・金善美・陳威志,2013,「『福島原発事故後の市民社会の活動に関する団体調査』調査結果についての研究報告会」,「社会と基盤」研究会(町村敬志(研究代表者))主催, 一橋講堂会議室, 2013年5月20日.(口頭・査読なし)

◆共同調査・研究協力経験等
2014年度全労済協会公募委託調査研究「中間支援組織調査を通した日本の労働統合型社会的企業に関する包括的な実態調査研究」(研究代表者 藤井敦史)における共同研究者(期間:2014年~2016年). (共同調査)

「社会と基盤」研究会 (研究代表者:町村敬志) 「福島原発事故後の市民社会の活動に関する団体調査」 (郵送調査)における共同調査の企画・実施・集計 (実施期間:2013年2月~2013年3月). (共同調査)

所属学会 日本社会学会、関東社会学会、日本協同組合学会、日本NPO学会、基礎経済科学研究所
担当可能領域 社会学、社会調査法、サード・セクター(NPO・協同組合)論、社会的企業論
読解可能言語 英語
職歴 2015年4月~2018年3月 日本学術振興会特別研究員 (DC1)
特記事項 ◆助成金取得経験
平成29年度 Hitotsubashi International Fellow Program―Outbound―経費(大学院生) (2017年7月2日~2017年7月7日).
◆資格
「専門社会調査士」(一般社団法人 社会調査協会)資格取得 (2018年6月).
「伴走型支援士 2級」(NPO法人ホームレス支援全国ネットワーク)資格取得(2018年3月).
「社会調査士」(一般社団法人 社会調査協会)資格取得 (2014年6月).
◆留学・海外交流経験
英国イーストロンドンインターンシップ Account3プログラム参加(2015年9月1日~15日).
◆学会・研究会事務経験
社会的企業研究会 サイト管理・運営参与.
日本NPO学会公開フォーラム 会場設営等 (2017年3月26日開催)
日本協同組合学会 事務局員・会場設営等 (2016年度春大会).
◆その他 非営利・協同セクターにおける社会貢献活動
<報告>
Reeya, Komoda, 2017, “Let’s thinking the background of monetary resources of Social Enterprise : a case study of Japanese WISE”, アクティビストのための英語講座 (English For Activists)(主催団体:Labor Now), 四谷ひろば, on June 20, 2017.
佐藤圭一・菰田レエ也, 2014,「3.11以後の脱原発市民運動――社会学の視点から」, 第15回くらし@ここカフェ(主催団体:原発のない暮らし@ちょうふ), 2014年9月23日.
<活動参与>
共に働くフォーラム 「たくさんの共に働く!現場を知って一歩踏み出そう!」(主催:ともっと事業体 共催:東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合)におけるサポート業務(2018年6月3日).
NPO法人コンチェルティーノ 相談Cafe事業 相談担当員サポート業務(2017年~).
「非営利・協同組織のしごと説明会」(主催:明治大学日欧社会的企業比較研究センター、社会的企業研究会、生活サポート生協・東京 協力:立教大学コミュニティ福祉学部インターンシップ・キャリア支援オフィス)におけるサポート業務 (第1回2016年2月5日、第2回2016年12月17日).
福島子ども保養活動(@生活クラブ協同村)・炊き出し・夜回り・困窮者宅お留守番・下北沢での福祉作業所商品の販売等、ボランティア活動への参与(2015年~)

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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