若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ フルハタ ユウスケ
名前 古畑 侑亮
専攻分野 日本近世史・思想史
研究概要 日本の19世紀は、「考証」 という方法が流行し、古いものに対する関心(「好古」)が高まった時代であった。当該期には、書物や古物の蒐集、遺跡の探索、聞き取りなどの手法によって、身の回りのモノやコトの起源、あるいは地域の歴史を明らかにしようとする「好古家」(「好事家」)が数多く輩出された。彼らの営みの痕は、大量の蒐集物や著作、あるいは記念碑という形で現代に伝えられている。
「好古家」の活動や著作は、20世紀のアカデミズム史学や郷土史の先駆、あるいは基盤となったとされる。その意義を問うことは、様々な問題に直面している現代歴史学、あるいは人文学のあり方を再考することにつながるのではないか。「好古家」は何をどのように蒐集し、考証していたのか。彼らを蒐集や考証に駆り立てたものは何だったのか、そこにはどのような価値観があったのか。19世紀における考証流行の要因、および古いものに対する意識・価値観の連続/不連続を明らかにすることを目標としている。
上記の課題解明のため、「好古家」の家文書を主な分析対象とする。日記や書簡、職務に関わる文書によって日常生活やネットワーク関係、社会や時代の中で置かれた立場を明らかにしつつ、「好古家」の研究ノートとも言える「随筆」を手がかりとして、著作と蒐集物の分析を進めている。
現在の研究テーマ 19世紀における「考証」の流行と「好古家」の古物趣味・歴史意識
キーワード 考証・好古・随筆・編纂物・コレクション・歴史意識
研究業績 *
  修士論文 幕末・明治初期における「好古家」の編纂物と歴史意識―武蔵国の在村医小室元長を事例に―
Antiquarian’s Collection and Interests in Archaeologies in the Closing Days of Tokugawa Shogunate and the Meiji Era : In Case of Komuro Gencho of Musashi Province
博士論文  
 
業績詳細 ◆論文
・「鎌原桐山『朝陽館漫筆』の基礎的研究―松代藩家中における記録の蒐集と継承―」渡辺尚志編『藩地域の村社会と藩政 信濃国松代藩地域の研究Ⅴ』岩田書院、2017年1月、251-294頁
・「明治前期における「好古家」の新聞受容──埼玉県比企郡番匠村小室元長の交友関係を中心に」渡辺尚志編『アーカイブズの現在・未来・可能性を考える 歴史研究と歴史教育の現場から』法政大学出版局、2016年12月30日、85-131頁
・「幕末・明治における「好古家」の随筆受容―武蔵国の在村医小室元長の場合―」『書物・出版と社会変容』20号、2016年3月10日、185-222頁
・「幕末・明治初期における「好古家」の編纂物と歴史意識―武蔵国の在村医小室元長を事例に―」(修士論文一橋大学社会学研究科)2015年1月提出

◆その他の著述
・「見学記 国立歴史民俗博物館企画展示「ドイツと日本を結ぶもの―日独修好一五〇年の歴史―」を見学して」『千葉史学』67号、2015年11月25日、95-97頁

◆学会報告等
・「明治初期における「好古家」の紀行と古物への意識―小室元長の熱海への湯治旅行を事例として―」、東京歴史科学研究会熱海合宿研究報告(於熱海シーサイドスパ&リゾート)、2015年9月12日
・「明治初期における「尚古」の会流行と埼玉県の「好古家」の収集活動」、関東近世史研究会4月例会(於法政大学)、2015年5月10日
・「幕末・明治初期における「好古家」の抄録と編纂物―武蔵国の在村医小室元長の『不如学斎叢書』を中心に―」、第96回「書物・出版と社会変容」研究会報告(於佐野書院)、2015年4月11日
・「武蔵国の在村医小室元長における漢詩文と歴史意識―漢詩手稿帳『鶏肋草』の分析を中心に―」、第53回近世史サマーセミナー分科会(於ひたちなか市丸徳旅館)、2014年7月19日

所属学会 東京歴史科学研究会、歴史学研究会
担当可能領域 歴史学、書誌学、文化史、思想史
読解可能言語 英語
職歴 ・2017年4月-2017年7月 一橋大学社会学部ティーチング・アシスタント(社会史史料講読Ⅱ(日本)B)
・2016年4月-現在 公益財団法人大倉精神文化研究所非常勤職員(研究部)
・2015年5月-2015年7月 一橋大学社会学部ティーチング・アシスタント(社会史史料講読 I)
特記事項 学芸員資格

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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