若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ オオシマ ガク
名前 大島 岳
専攻分野 社会学、社会調査
研究概要 HIV/AIDSの登場から30年間経った現在、日本では1997年から多剤併用療法の登場により、医学的推測値では生存率が劇的に改善し、現在では陰性者と同様に天寿を全うできる状況に近づきつつあると言われている。一方で、数少ない先行研究では、社会・構造的スティグマも同様のインパクトで健康や寿命に大きく影響を与えることが徐々に明らかとなってきた。しかしHIVについての社会のスティグマは残存し、寧ろ幾つかの側面では悪化しているとさえ言える。本研究は、長期にわたりHIVと共に生きてきた人、特にセクシュアリティにまつわるスティグマという二重のスティグマ経験者と共にどのように生き抜いてきたかに焦点を当てる。その際、従来の殆どの研究が前提としてきた社会的脆弱性が極めて高いというスティグマ化された視角「欠如モデル」を越えて、数々の逆境にもかかわらず生き抜き様々な楽しみや喜びを見出してきた経験にむしろ着目する「レジリエンスモデル」を用いてHIV陽性者の生を分析し、当事者の経験を聴き伝えあう力を記述する。
現在の研究テーマ 病いと共に生きる経験を語り合う力 HIV陽性者の苦悩・レジリエンス・歴史
キーワード 社会調査(質的)、ライフストーリー論、当事者研究、スティグマとレシリエンシー
研究業績 *
  修士論文 若年ゲイ男性のライフストーリー HIV/AIDS時代における性
Life stories of young gay men: in the era of HIV/AIDS
博士論文  
 
業績詳細 ◆著書
(共著)佐藤文香・伊藤るり編『ジェンダー研究を継承する』人文書院、2017年10月10日、第20章池上千寿子[460-481頁]

(共著)池田理知子、五十嵐紀子編『よくわかるヘルスコミュニケーション』ミネルヴァ書房、2016年9月30日、Ⅱ部第7章性教育が伝える「病」[28-29頁]

◆論文
(共著)井上洋士, 板垣貴志, 矢島嵩, 大島岳, 高久陽介, 「HIV陽性者のPre-Exposure Prophylaxis (PrEP)に関する認知・興味と利用意向の実態,およびそれらとヘルスリテラシーとの関係性の検討」『日本エイズ学会誌』19巻3号(査読付き)、2017年8月31日、185-193頁

「『性的冒険主義』を生きる-若年ゲイ男性のライフストーリーにみる男らしさ規範と性」『新社会学研究』 第1号(査読付き)、2016年10月10日、 93-118頁、 新曜社.

「若年ゲイ男性のライフストーリー-HIV/AIDS時代における性-」(修士論文一橋大学社会学研究科)2015年3月、1-130頁

◆その他の著述
(共著)生島嗣、野坂祐子、山口正純、林神奈、藤田彩子、大島岳、三輪岳史、大槻知子「MSM の薬物使用・不使用に関わる要因の調査:LASH調査報告書」『地域においてHIV陽性者と薬物使用者を支援する研究』 平成29年度 厚生労働科学研究費補助金 エイス 対策政策研究事業報告書,(研究代表者:樽井正義)2017年

(共著)生島嗣、野坂祐子、山口正純、林神奈、藤田彩子、大島岳、三輪岳史、大槻知子「MSMの薬物使用・不使用に関わる要員の調査」、『地域においてHIV陽性者と薬物使用者を支援する研究 平成27年度 総括・分担研究報告書』7-12、2016年.(研究代表者:樽井正義)

(共著)井上洋士、村上美知子、山口正純、佐藤未光、大島岳、牧園祐也、戸川貴一朗『ポジティブなSEX LIFEハンドブック』厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業 HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究班(研究代表者:白阪琢磨)「HIV陽性者のセクシュアルヘルスの実態把握と支援方略検討」グループ(分担研究者:井上洋士)2015年3月、第3章

◆学会報告等
(共発表)Yoji Inoue, Taisuke Togari, Sakurako Abe, Naoko Katakura, Asae Yamauchi, Gaku Oshima, Yousuke Takaku, “Status of HIV/AIDS-related Stigma and Its Relationship with the Mental Health of HIV-positive Persons in Japan”, 22nd International AIDS Conference (AIDS 2018), Amsterdam, Netherlands, 23-27 July (2018)予定.

“The Incorporating AIDS Activism into erotic bodies and images of Gay Men: Hidden History of Resilience of People Living with HIV (PLWH) in sexual minority communities in Japan”,XIX ISA World Congress of Sociology, Toronto, Canada, July15-21(2018)予定.

「HIV陽性者の当事者研究に向けて-当事者として共にあること/語り継ぐことの社会学2-」第31回日本エイズ学会学術集会、於中野サンプラザ、2017年11月25日.

(共発表)大島岳、矢島嵩、高久陽介、井上洋士、「HIV Futures Japanプロジェクトにおける当事者参画の意義と現在的課題」第31回日本エイズ学会学術集会、於コングレスクエア中野、2017年11月25日.

(共発表)井上洋士、戸ヶ里泰典、板垣貴志、阿部桜子、細川陸也、若林チヒロ、山内麻江、大木幸子、片倉直子、大島岳、矢島嵩、高久陽介、「HIV Futures Japan プロジェクトにおける5 年間の当事者参加型リサーチ(PR)の様相に関する研究者側から見た考察」第31回日本エイズ学会学術集会、於コングレスクエア中野、2017年11月25日.

(共発表)仲倉高広、生島嗣、井上洋士、及川千夏、大島岳、大槻知子、野坂祐子、林神奈、藤田彩子、三輪岳史、山口正純、若林チヒロ、樽井正義、「LASH (Love life And Sexual Health) 調査における自己評価関連項目とコンドーム使用状況との関連について」第31回日本エイズ学会学術集会、於コングレスクエア中野、2017年11月25日.

(共発表)野坂祐子、生島 嗣、三輪岳史、樽井正義、山口正純、大槻知子、藤田彩子、及川千夏、大島 岳、「MSM の薬物使用及びHIV感染と児童期の逆境体験との関連」第31回日本エイズ学会学術集会、於中野サンプラザ、2017年11月25日.

(共発表)本間隆之、 南拓也、岩橋恒太、柴 惠、荒 順 、佐久間久弘、阿部甚平、 島岳、市川誠 、「Community-Based Organizationによるアウトリーチ活動のプログラム評価-ロジックモデルを用いたプロセス評価」第31回日本エイズ学会学術集会、於コングレスクエア中野、2017年11月25日.

(共発表)木南拓也、本間隆之、岩橋恒太、 荒木順子、佐久間久弘、大島岳、 金子典代、市川誠一、「コミュニティセンター aktaを基点とするアウトリーチ活動の効果評価 」第31回日本エイズ学会学術集会、於コングレスクエア中野、2017年11月26日.

(共発表)荒木順子、金子典代、木南拓也、岩橋恒太、佐久間久弘、阿部甚兵、大島岳、太田貴、石田敏彦、 塩野徳史、新山賢、金城健、本間隆之、市川誠一、「aktaて 展開したセーファーセックス キャンヘ ーンとコミュニティヘ ースド調査による効果評価」」第31回日本エイズ学会学術集会、於中野サンプラザ、2017年11月26日.
「当事者としてライフストーリーを聴き話すことの力-いかに性感染HIV陽性者の声を紡ぐことができるか-」第90回日本社会学会大会 研究活動委員会企画テーマセッション 12学際性,もしくは当事者との協働における質的研究、於東京大学、2017年11月5日.

「日本におけるACT UP-性感染HIV陽性者当事者と協力者はいかにパンデミックに対応し生存の歴史を勝ち得てきたか-」第15回 日本オーラルヒストリー学会自由報告、於近畿大学、2017年9月2日.

「ゲイ男性の性被害とその後に与える複雑な影響の様相」関東社会学会研究例会 2016年度第1回「性的身体の現代的諸相」、於東京女子大学、2017年2月18日.

「ライフストーリーを話し聴き合うことの力 -当事者として共に在ること/語り継ぐことの社会学-」第30回日本エイズ学会学術集会・総会 シンポジウム「HIV/AIDSに関する『異なる記述』の探求:対象、捉え方、手法」、於鹿児島大学、2016年11月26日.

「性を調査する-性的冒険主義にみる主体とリスク-」「テーマセッションフィールドワーカーとリスク」第89回日本社会学会、於九州大学、2016年10月8日.

「社会の周縁を調査する上でのリスク評価と回避法確立の重要性」第14回日本オーラルヒストリー学会自由報告、於一橋大学、2016年9月4日.

「男性間暴力と男性性再生産の構造-若年ゲイ男性のライフストーリーを事例として-」「テーマセッション〈男性の生きづらさ〉をめぐる社会学」第88回日本社会学会大会、於早稲田大学、2015年9月7日.
口頭発表・査読なし

「社会調査における新たな視覚-脆弱性からレジリエンスへ:ゲイ男性のライフストーリーとHIVからの一考察-」第63回関東社会学会大会、於千葉大学、2015年6月7日.

”Sexual Violence to the social marginality: Vulnerability and Resilience”, The Second South-South Institute on Sexual Violence against Men and Boys, Phnom Penh, Kingdom of Cambodia, May 26 (2015)

◆研究アウトリーチ活動

「エイズの社会的背景、治療アクセス等」平成29年度「JICA青年海外協力隊 エイズ対策集合研修」JICA、於JICA市ヶ谷(東京都千代田区)、2018年6月8日予定.

「エイズの社会的背景、治療アクセス等」平成29年度「JICA青年海外協力隊 エイズ対策集合研修」JICA、於JICA市ヶ谷(東京都千代田区)、2018年2月7日.

「日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス スピーカー」第24回エイズ文化フォーラムin横浜、於かながわ県民センター(神奈川県横浜市)、2017年8月4日.

「セクシュアル・マイノリティ,LGBTとメンタルヘルス+HIV/エイズの基礎知識」2017年度さら就労塾@ぽれぽれ「第3回イノベーションプログラム LGBT研修会 性的マイノリティの理解と就労支援」於NOF新宿南口ビル(東京都渋谷区)、2017年6月28日.

「HIV陽性者のレジリエントな側面を視る-当事者の観点から-」平成28年度日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス活動報告会、於大久保地域センター(東京都新宿区)、2017年6月25日.

「エイズの社会的背景、治療アクセス等」平成29年度「JICA青年海外協力隊 エイズ対策集合研修」JICA、於JICA市ヶ谷(東京都千代田区)、2017年6月22日.

(共同)跡部智慧、五十嵐舞、大島岳「施策から考える“求められる”女性・LGBTの姿」平成29年度練馬区男女参画センターえーる市民企画講座(東京都練馬区)、於練馬区男女参画センターえーる、2017年6月7日.

「患者支援NPOからみた日本のエイズ対策」JICA九州課題研修平成28年度「HIV/エイズ予防および対策 MDG6達成に向けて」JICA、於JICA東京国際センター(東京都渋谷区)、2017年3月3日.

「“性的少数者”とはだれか?」世田谷市民大学「差別と排除の社会学」(好井裕明先生)、於世田谷市民大学(東京都世田谷区)、2016年10月24日.

「大学・教育とセクシャルマイノリティ(LGBT)-大学で出来る支援について考えよう-」司会, 一橋大学大学院社会学研究科 ジェンダー社会科学研究センター(東京都国立市)、2016年11月18日.

「性に寄り添うことの意味ー若年ゲイ男性のライフストーリーを聴く」チャイルドラインたちかわ主催「2016 市民公開講座」、於立川市こども未来センター(東京都立川市)、2016年10月16日.

Annual General Meeting of Asia Pacific Network of People Living with HIV (APN+)、(Bangkok Thailand), May 21, 2016.

Global Platform to Fast-Track HIV and Human Rights Responses with Gay, Bisexual Men and Other Men Who Have Sex with Men, Co-Convened by UNAIDS and MSMGF、於WHO (Geneva, Switzerland)January 12-13, 2016.

(共同)五十嵐舞、大島岳「性的”マイノリティ”と性の”ふつう”」平成28年度練馬区男女参画センターえーる市民企画講座(東京都練馬区)、於練馬区男女参画センターえーる、2016年6月22日.

(共同)五十嵐舞、大島岳「子どもの性の”あいまいさ”と大人ができること」国立市男女平等推進事業・一橋大学男女共同参画推進室協賛、国立市公民館(東京都国立市)、2016年3月26日.

PrEPARING Asia, APCOM, UNAIDS, WHO, UNICEF, USAID,FHI360, UNDP、(Bangkok Thailand)23-25, 2015.

「『まぜこぜ社会』が世界を変える」放送大学特別講義ゲスト、於放送大学学園(千葉県幕張市)、2015年4月25日.

所属学会 International Sociological Association、日本社会学会、関東社会学会、日本エイズ学会、日本オーラルヒストリー学会、日本保健医療社会学会、International AIDS and Society
担当可能領域 社会調査(質的)、社会学
読解可能言語 英語
職歴 2018年6月8日 「エイズの社会的背景、治療アクセス等」平成30年度「JICA青年海外協力隊 エイズ対策集合研修」JICA、於JICA市ヶ谷(東京都千代田区). (予定)
2018年4月〜   専修大学人間科学部社会学科 「文献研究A」(非常勤)
                                 「文献研究B」(非常勤・予定)

2018年2月7日 「エイズの社会的背景、治療アクセス等」平成29年度「JICA青年海外協力隊 エイズ対策集合研修」JICA、於JICA市ヶ谷(東京都千代田区).

2017年6月22日「エイズの社会的背景、治療アクセス等」平成28年度「JICA青年海外協力隊 エイズ対策集合研修」JICA、於JICA市ヶ谷(東京都千代田区).

2017年3月3日「患者支援NPOからみた日本のエイズ対策」JICA九州課題研修平成28年度「HIV/エイズ予防および対策〜MDG6達成に向けて」於JICA東京国際センター(東京都渋谷区).

2017年1月6日 「基礎講座「多様な性と不平等」ー若年ゲイ男性のライフストーリーから考えるー」一橋大学ジェンダー特論(平井和子先生)、於一橋大学(東京都国立市).

2016年10月24日 「“性的少数者”とはだれか?」世田谷市民大学「差別と排除の社会学」(好井裕明先生)、於世田谷市民大学(東京都世田谷区).

2016年4月〜 2018年3月日本学術振興会特別研究員(DC2)
2015年4月〜 2016年3月一橋大学大学院社会学研究科 ティーチング・アシスタント「学部3年演習(社会調査士G科
                                       目)」(小林多寿子教授)
     7月〜       3月一橋大学大学院社会学研究科 「トラウマとジェンダーの相互作用:精神病理・逸脱・創造性」
                                       リサーチ・アシスタント(宮地尚子教授)
     10月〜 2016年3月放送大学大学院文化科学研究科 「大学院修士全科生 研究指導」 ティーチング・アシスタント(井上洋士教授)

特記事項 2015年3月 精神保健福祉士取得
2015年5月 一般社団法人社会調査協会「専門社会調査士」「社会調査士」取得
2016年4月 日本学術振興会特別研究員(DC2)

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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