若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ カワムラ ユウキ
名前 河村 裕樹
専攻分野 医療社会学、エスノメソドロジー、精神医療の社会学
研究概要 ・精神病者と秩序や社会規範とのかかわりについて、相互行為分析の観点から以下の調査を行っている。
(1)精神科病院に併設されているデイケアにおけるフィールドワーク
 秩序を乱す(rule breaking)存在として位置づけられてきた精神病者たちが、それなりに秩序だった仕方で相互行為を行っていることを、参与観察データを用いて検討している。
(2)精神科の診療場面の録音データを用いた、知識の非対称性についての調査
 患者が医療的な専門的知識に接し、それを有する傾向が強まるなか、医師-患者間でどのように非対称性が生じ、あるいは調停されているかについて録音データを用いて分析している。
(3)精神科病院やクリニックに通院する患者へのインタビュー調査
これまで医療の枠外で生きてきた人が、精神疾患であると診断されることによって、それまでの経験をどのように再編成・再記述してきたのかについて、検討を加えている。
 
・上記のような経験的調査に加えて、以下のような理論的な研究も行っている。
(a)従来の社会学理論において、重要な位置を占めてきたラベリング理論の批判的検討
精神病者に対するラベリングが恣意的に為されるという従来の知見に対して、人びとの実践を分析すると、それなりに秩序だったやり方で行われているということを、相互行為の水準で分析している。
(b)エスノメソドロジーの視点を用いたスティグマ論の批判的検討
スティグマ保持者によるパッシング実践に着目し、従来のパッシング理解である「隠すこと」だけでなく、「『普通であること』を提示する」という側面に焦点を当て、理論・方法論の双方から検討している。
現在の研究テーマ 精神医療と精神病者の社会学
キーワード 精神医療、精神病者、エスノメソドロジー、医療社会学、医師-患者関係
研究業績 *
  修士論文 <精神疾患者>のライフストーリー――精神科通院患者の問題経験と主観的意味世界への接近――
LIFE STORY OF MENTAL PATIENTS:THE EXPERIENCE OF PROBLEMSE AND APPROACH TO THE SUBJECTIVE MEANING WORLD ABOUT PSYCHIATRIC OUTPATIENTS
博士論文  
 
業績詳細 【研究論文】
1)河村裕樹,2017, 「『普通であること』の呈示実践としてのパッシング ――ガーフィンケルのパッシング論理を再考する――」,『現代社会学理論研究』,日本社会学理論学会,(11): 42-54.[査読あり]
2)河村裕樹、2015,「 〈精神疾患者〉のライフストーリー――精神科通院患者の問題経験と主観的意味世界への接近――」修士論文,一橋大学大学院社会学研究科: 1-109.

【その他の論文】
1)河村裕2015,「映画や本で考える 『ACT-Kの挑戦 : ACTがひらく精神医療・福祉の未来』を読んで」『社会臨床雑誌』、日本社会臨床学会,22(3): 70-75.

【口頭報告】
1)河村裕樹、「精神科診療場面における知識の非対称性の調停――知識配分についての会話分析――」第43回日本保健医療社会学会、於佛教大学二条キャンパス、2017年5月20日
2)河村裕樹、「精神科診察場面の会話分析――投薬はいかに達成されるか――」第89回日本社会学会、於九州大学、2016年10月8日
3)河村裕樹、「精神科デイケアにおける相互行為――初期エスノメソドロジーの観点から見る、日常生活世界としてのデイケア――」第42回日本保健医療社会学会、於追手門学院大学、2016年5月15日
4)河村裕樹、「ある精神科通院患者の語り――摂食障害者の問題経験と意味世界に着目して――」第88回日本社会学会,於早稲田大学,2015年9月19日
5)河村裕樹、「〈精神疾患者〉のパッシング戦略――精神科通院患者の語りから――」第63回関東社会学会、於千葉大学、2015年6月7日
6)河村裕樹、「〈精神疾患者〉のセルフスティグマ――ライフストーリー論の視座から見る、今日的なスティグマの様相――」第41回日本保健医療社会学会、於首都大学東京荒川キャンパス、2015年5月16日
7)河村裕樹、「〈当事者研究〉/〈当事者による研究〉と専門知――「研究」の方法的問題についての一考察――」第40回日本保健医療社会学会、於東北大学、2014年5月17日

所属学会 日本社会学会、日本保健医療社会学会、関東社会学会、日本社会学理論学会、エスノメソドロジー・会話分析研究会、日本精神障害者リハビリテーション学会、International Sociological Association RC49(Mental Health and Illness)
担当可能領域 社会学、社会調査法、医療社会学
読解可能言語 英語
職歴 1)2017年4月~2018年3月,一橋大学社会学部 ティーチング・アシスタント(学部後期ゼミナール・社会調査士プログラムG科目)
2)2015年4月~2018年3月,日本学術振興会特別研究員(DC1)
特記事項 専門社会調査士(A-000455)
社会調査士(023484)

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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