若手研究者紹介

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若手研究者一覧

フリガナ タケベ マサタカ
名前 竹部 成崇
専攻分野 社会心理学
研究概要 社会調査ではしばしば、収入が多い人より少ない人の方が収入に対する寄付の割合が高い、すなわち、貧しい人の方が豊かな人より寄付をすることが示されている。この現象は合理的人間観からみると逆説的であるうえ、格差の再生産に寄与しうるため、社会科学における1つの謎として研究されてきた。初期の研究は宗教性に着目したが、貧しい人の方が寄付をする傾向は、宗教関連でない寄付においても認められた。近年の研究はこの現象に利他的動機づけが関連していることを示唆している。具体的には、貧しい人は主観的地位が低く、他者に注意を払いやすいため、苦境にいる他者に対する利他的動機づけが高まりやすいことが示されている。それゆえ、貧しい人の方が他者を援助することは十分に予測できる。この際、合理的な観点から考えれば、金銭的援助でなく、その他の援助を行うべきであろう。しかし、彼らはボランティアや献血をあまり行わない。ではなぜ、貧しい人は他者を助ける際に、わざわざ自身に不足しているお金を差し出すのであろうか。この謎について、貧しさに伴う別の感覚の1つである「金銭的欠乏感」に着目した検討を行っている。
現在の研究テーマ 貧しさと寄付のパラドクスに関する社会心理学的研究:
欠乏感に着目して
キーワード 欠乏感、寄付、原因帰属、利他的動機づけ、向社会的行動
研究業績 *
  修士論文 社会階層認知が援助行動に及ぼす影響-苦痛の明確さの調整効果-
The influence of social class perception on helping behavior: The moderating effect of clarity of distress
博士論文  
 
業績詳細 ◆論文
 Takebe, M., & Murata, K. 「Perceived autonomous help and recipients’ well-being: Is autonomous help good for everyone?」、Center for the Study of Group Processes at the University of Iowa編 『Current Research in Social Psychology』、in press(査読あり)
 竹部成崇・村田光二 「主観的社会経済的地位が援助意図に及ぼす影響-社会経済的地位が高い個人の方が高い援助意図を持つ場合-」、人間環境学研究会編 『人間環境学研究』 14巻2号93-99頁、2016年(査読あり)
Takebe, M., & Murata, K. 「Why do extraverts feel more positive affect and life satisfaction? The indirect effects of social contribution and sense of power」、Center for the Study of Group Processes at the University of Iowa編 『Current Research in Social Psychology』 24巻40-48頁、2016年(査読あり)
 竹部成崇 「経済的な豊かさと寄付の心理的効用-東日本大震災前後の比較-」、日本NPO学会編 『ノンプロフィット・レビュー』 16巻1号57-65頁、2016年(査読あり)

◆学会報告
 Takebe, M., & Murata, K. 「Feeling poorer, giving more? Effects of money scarcity on causal attribution of others’ difficulties and intention to donate」、2nd Biennial International Convention of Psychological Science(Vienna, Austria)、2017年3月(査読あり)
 Takebe, M., & Matsuzaki, K. 「The motivation gap: Subjective social class affects achievement motivation via sense of control」、18th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology(San Antonio, Texas)、2017年1月(査読あり)
 Takebe, M., & Murata, K. 「Why do the poor donate more? The effect of money scarcity on causal attribution of others’ difficulties」、Social Cognition Pre-Conference of 18th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology(San Antonio, Texas)、2017年1月(査読あり)
 竹部成崇・村田光二 「援助行動の自律性についての被援助者の認知が被援助者のwell-beingに及ぼす影響」、日本社会心理学会第57回大会(西宮)、2016年9月
 Takebe, M., & Murata, K. 「Why do extraverts feel more positive affect and life satisfaction? The indirect effects of social contribution and sense of power」、31st International Congress of Psychology(Yokohama, Japan)、2016年7月(査読あり)
 Takebe, M. 「Wealth and psychological benefit of donation: Before and after the Great East Japan Earthquake」、17th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology(San Diego, California)、2016年1月(査読あり)
 竹部成崇・松崎圭佑 「主観的社会経済的地位とコントロール感・自己制御の関連-自己制御の尺度を用いて-」、日本社会心理学会第56回大会(東京)、2015年10月
 Takebe, M., & Murata, K. 「Why do upper class individuals donate less?: An experimental test manipulating clarity of a sufferer’s distress」、16th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology(Long Beach, California)、2015年2月(査読あり)
 竹部成崇・村田光二 「社会階層認知が援助意図に及ぼす影響-苦痛の明確さの調整効果-」、日本社会心理学会第55回大会(札幌)、2014年7月
 井上裕珠・沼崎誠・竹部成崇・村田光二 「不況概念の活性化が摂食意図と行動に及ぼす影響」、日本社会心理学会第55回大会(札幌)、2014年7月
 竹部成崇・村田光二 「地位と勢力が援助行動に及ぼす影響」、日本社会心理学会第54回大会(宜野湾)、2013年11月
 竹部成崇・村田光二 「質問紙によるシャーデンフロイデについての実態調査-学生における競争的な状況に限定して-」、日本社会心理学会第53回大会(筑波)、2012年11月

所属学会 日本社会心理学会、Society for Personality and Social Psychology、日本NPO学会、日本心理学会、日本グループ・ダイナミックス学会
担当可能領域 心理学概論、社会心理学、心理学研究法、心理学実験実習、心理統計、情報関係科目
読解可能言語 英語
職歴 2017年4月-現在 放送大学教養学部「心理学実験2」非常勤講師
2017年4月-現在 東京都市大学メディア情報学部「事例研究」担当教員のサバティカルによる代講(非常勤講師相当)
2017年4月-現在 横浜労災看護専門学校「情報科学」非常勤講師
2016年10月-2017年1月 一橋大学社会学部科目「量的データ解析法Ⅰ」TA
2016年4月-現在 武蔵野大学通信教育部「心理学実験実習1」非常勤講師
2015年12月-2016年3月 一橋大学大学院社会学研究科科研費アシスタント
2015年9月-2015年11月 一橋大学大学院社会学研究科RA
2015年9月-2017年2月 武蔵野大学人間科学部「心理学実験実習2」TA
2015年6月-現在 武蔵野大学通信教育部「心理学実験実習2」非常勤講師
2015年4月-2016年8月 武蔵野人間科学部「心理学実験実習1」TA
2014年12月-2014年12月 放送大学専門科目:心理と教育「心理学実験2」TA
2014年10月-2014年2月 一橋大学全学共通科目「心理学」TA
2014年7月-2016年8月 武蔵野大学通信教育部「心理学実験実習中級」TA(2015年から「心理学実験実習2」に科目名変更)
2014年5月-2017年1月 一橋大学社会学部科目「3年演習」TA
2014年5月-2014年8月 一橋大学社会学部科目「対人関係心理学」TA
2013年5月-2013年8月 一橋大学社会学部科目「量的データ解析法Ⅱ」TA
2012年10月-2013年3月 一橋大学全学共通科目「心理学」TA
特記事項 「社会行動研究会」幹事(2017年5月~)
「一橋大学大学院社会学研究科ティーチングフェロー・トレーニング・コース」修了(2017年3月)
「一橋大学研究論文校閲費支援経費(大学院生)」受給(2016年9月)
「Hitotsubashi International Fellow Program Outbound- 経費(大学院生)」受給(2016年9月)
「日本心理学会国際会議等参加旅費補助金」受給(2016年6月)
「日本社会心理学会大学院生・若手研究者海外発表支援金」受給(2015年7月)

*「修士論文」、「博士論文」の上段・下段はそれぞれ日本語タイトル、英文タイトルを示す。

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