教員紹介

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芹口 真結子 (せりぐち・まゆこ)

特任講師 、1988年生
ジュニア・フェロー: 


主要研究領域

日本近世史、宗教史

現在の研究テーマと今後の抱負

 私の研究の目的は、近世期の人びとと宗教の関係を見ていくことで、近世の社会がどのような社会だったのかを考えていくことにあります。これまでは、近世真宗教団を事例に、僧侶の教化活動、書物による教説の流布の展開、教学解釈をめぐる宗派内の論争(教学論争)を通じて、近世の宗教の実態を検討してきました。現在のお寺や檀信徒さんのお宅からは、ときおり、近世期の僧侶の法話を書き留めた書物(講録)の写しが見つかることがあります。こうした史料を読むことで、近世期の僧侶がどのような法話を行っていたのか、その話の内容を把握できるとともに、講録というかたちで文字化された法話がどのようなルートでどこまで伝播していたのかも読み取ることが可能となります。
 一方で、オーラルなかたち・文字化されたかたちによってさまざまな教説が社会に広がることにより、自分の理解とは異なる教学解釈に接した人びとが論争を繰り広げることもありました。このような論争が拡大していく背景に何があったのか、そして、どのように論争が収束していくのか、政治権力の関与のあり方も含め、考察を行ってきました。
 今後は、引き続き近世の真宗教団を取り上げつつ、他の教団の事例にも目を向けながら、(1)近世期における教化活動の展開と仏教教団・幕藩権力による規制のあり方、(2)教学論争以外の宗派間対立が近世社会に与えた影響、の2つについて研究を進めていきたいと考えています。

担当科目

大学院:

専攻 分野/科目群 番号 科目名 学期 曜日 時限
研究科共通科目高度職業人養成科目4708教育技法の実践通年5

学部:

科目区分 番号 科目名 学期 曜日 時限
社会学科導入科目40104導入ゼミナールⅠ1
社会学科導入科目40105導入ゼミナールⅡ1

学歴

2010年3月 日本女子大学文学部史学科卒業
2010年4月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻修士課程入学
2012年3月 同課程修了
2012年4月 一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程進学
2017年3月 同課程修了

学位

博士(社会学)

職歴

2012年5月~7月 一橋大学社会学部ティーチング・アシスタント
2012年10月~2月 同上
2013年4月~2015年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
2013年5月~2014年3月 「書物・出版と社会変容」研究の深化と一般化のために(基盤研究(A))リサーチ・アシスタント
2014年7月~2015年3月 同上
2015年4月~7月 国際交流基金北京日本学研究センター修士課程第29期生訪日研究チューター
2015年4月~2017年3月 國學院大学研究開発推進機構研究補助員
2015年10月~2016年3月 「書物・出版と社会変容」研究の深化と一般化のために(基盤研究(A))リサーチ・アシスタント
2017年4月~至現在 一橋大学大学院社会学研究科特任講師(ジュニアフェロー)

主要業績
A.著書・共著等

B.論文(94年以降)

・「一九世紀初頭における〈俗人〉の教化活動と真宗教団」『民衆史研究』 通巻92号, p.49-63, 民衆史研究会, 2016.12
・「明治五年東本願寺の九州巡回説教―教導職制度揺籃期の教化活動―」『國學院大学研究開発推進機構紀要』 通巻8号, p.99-133, 國學院大学研究開発推進機構, 2016.3
・「異端と写本流通―羽州公巌異安心事件関係記録を中心に―」『書物・出版と社会変容』 通巻17号, p.27-76, 「書物・出版と社会変容」研究会, 2014.11
・「近世真宗教団と藩権力―19世紀初頭の異安心事件を事例に―」『史学雑誌』 第123巻第8号, p.37-62, 史学会, 2014.8

C.翻訳

D.その他(94年以降)

〔口頭発表〕

・「近世真宗僧侶の教化課題―「示談録」を手がかりに―」, 日本史攷究会2016年度大会, 2016.12, 早稲田大学
・「近世後期における教学論争の展開と民衆教化―文政期加賀安心争論を中心に―」, 近世史研究会(東京大学), 2016.1, 東京大学
・「俗人の教化活動と教学統制―文化2年羽州久保田清次郎一件を中心に―」, 日本史研究会近世史部会, 2014.12, 機関紙会館(京都府京都市)
・「仙台藩の施餓鬼供養と地域社会―弘化4年三陸沖大時化を事例に―」, 「近世の宗教と社会」研究会, 2014.11, 慶應義塾大学
・「異端と写本流通―羽州公巌異安心事件関係記録を中心に―」, 第89回「書物・出版と社会変容」研究会, 2014.5, 一橋大学
・「学僧の民衆教化とその文字化―久留米門徒示談録を中心に―」, 第52回近世史サマーセミナー分科会, 2013.7, アーブしが(滋賀県大津市)
・「近世後期真宗における教学統制権と藩権力―尾張五僧の事件を事例に―」, 歴史学研究会日本近世史部会12月例会, 2012.12, 東京大学

〔書評・新刊紹介〕

・(書評) 朴澤直秀著『近世仏教の制度と情報』 (吉川弘文館, 2015.6.1), 『日本史研究』 通巻646号, 2016.6

研究プロジェクト等(94年以降)

〔外部資金〕

・特別研究員奨励費, 「近世日本の宗教的正統と異端」(研究代表者), 日本学術振興会, 2013.4.1-2015.3.31

受賞等

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