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社会学研究科講義科目

※ 当該講義情報の詳細は 本学学務情報システム・学生ポータル CELS を参照してください。

総合社会科学専攻 人間・社会形成研究分野 4420 A 夏 火曜日1時限  金曜日1時限 2単位

スポーツと開発

担当教員:鈴木 直文
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

他学部生も歓迎します。

【授業科目の目的と概要】

目的:
 スポーツが様々な次元の「開発 development」に資するか否か、資するとすればどのようにしてかを、世界各地の事例に基づいて批判的に検討する。特に、①近年途上国開発の文脈で急速に拡大している「スポーツを通じた開発/開発と平和のためのスポーツ」の潮流を正しく理解すること、②オリンピックやワールドカップ等のメガスポーツイベントが開催地にもたらす「開発」について幅広い視野で評価する視座を獲得することの2点を目的とする。

到達目標:
・スポーツと様々な意味での「開発」の関係を批判的に検討する視座を得る
・「スポーツを通じた開発」がどのようなアクターによって推進されてきたかを理解する
・「スポーツを通じた開発」の実践においてどのような要素が重要になるのかを理解する
・「スポーツを通じた開発」に対する批判の論点を理解し、進むべき方向性を検討できる
・メガスポーツイベントに関わる都市開発の全体像を理解する
・メガスポーツイベントの経済効果を要素分解し、様々な指標を読み解くことができる
・メガスポーツイベントの負の側面への感度を持ち、それをもたらす社会構造を理解する
・メガスポーツイベントに起因する開発の諸側面に総合的に目配りをすることができる

【授業の内容・計画】

スポーツと開発の諸関係について概説した後、前半で「スポーツを通じた開発」の発展過程を、その実践の主たる担い手であるNGOに注目して、いくつかの重要な実践事例を通じて検討していく。途上国開発における諸問題への基本的な理解を深めながら、そこにおけるスポーツの現実的な貢献のあり方を具体的に把握し、その限界も確認する。後半では、メガスポーツイベントの開発に対する功罪を扱う。具体例として2010年南アフリカW杯および2020年東京五輪を取り上げ、都市開発、経済開発、社会開発、人間開発の諸側面に対してそれぞれどのような影響が生じるかを検討する。以上を通じて、スポーツの総合的な開発への影響を評価する視座を得てほしい。

予定:
①開発とは?なぜスポーツか?
② 「スポーツを通じた開発」の潮流 – MYSAからUNOSDPまで
③「サッカーを通じた開発」のグローバル・ネットワーク – Streetfootballworld
④「スポーツを通じた開発」のパートナーシップと各アクターの役割(ロールプレイ)
⑤スポーツと女性のエンパワメント – Yuwa India
⑥サッカーを通じたHIV/AIDS教育 – Grassroots Soccer
⑦HIV/AIDS予防から社会企業へ(国際NGOの土着化) – Kick4Life
⑧紛争とスポーツ – シエラレオネの少年兵とDDR
⑨南アフリカW杯と開発① – 都市開発と観光振興
⑩南アフリカW杯と開発② – 人間・社会開発と「都市への権利」
⑪2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を読み解く① – 経済波及効果とは?
⑫2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を読み解く② – 関連都市開発の実像
⑬まとめ:スポーツと開発の諸関係を再考する
⑭教場試験

【テキスト・文献】

齊藤一彦・岡田千あき・鈴木直文編著『スポーツと国際協力―スポーツに秘められた豊かな可能性』2015年,大修館書店
Coalter, Fred (2007) A Wider Social Role for Sport, Routledge
Levermore, R. & Beacom, A. (eds.) (2009) Sport and International Development, Palgrave Macmillan.
鈴木直文「FIFAワールドカップと開発」(日本スポーツ社会学会編『21世紀のスポーツ社会学』創文企画、2013年、140-158頁)

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