社会学研究科紹介

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スポーツ社会学

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1. 一橋大学におけるスポーツ社会学

 一橋大学におけるスポーツ社会学とは、世にいうスポーツ社会学=Sociology of Sportではありません。「スポーツと社会の関連を問う」という意味で、スポーツ社会学という名称を使っていますが、その内容はより広く、社会学はもとより歴史学、教育学、文化研究、政策研究、開発研究、地域研究、福祉研究などを含み込んだスポーツの社会科学=Social Sciences of Sportを意味しています。
 各スタッフの研究領域も、別表(36ページ)に記載されているように多様で国際的な広がりをもっており、所属しているスポーツ関係の学会も、スポーツ社会学会、スポーツ史学会、体育史学会、スポーツ人類学会、スポーツ政策学会、スポーツ法学会、スポーツ産業学会、スポーツ教育学会、体育学会、武道学会などと多岐にわたっています。これだけの領域を含み込んでいるのです。
 イギリスを中心として成立したスポーツは、同じルールの下に、国境や民族を超えて誰もが勝敗を競え合えるユニバーサルな文化として、20世紀を通して地球的規模で普及し、発展を遂げました。そして現在、世界最大級のメガイベントとして人々を熱狂させているオリンピックやサッカー・ワールドカップに示されているように、スポーツは経済、政治、文化、メディア、教育等々との結びつきをますます深めています。また、近代社会がもたらした運動不足やストレスの増大、あるいは自己実現や人間らしい生き方の追求などを背景にして、人々のスポーツをする・観る・読む・聞く等の要求もかつてなく高まりつつあります。
 こうしてスポーツは、現代社会を読み解くひとつの重要な領域として、また、持続可能な人間と社会経済開発を促し、さらに恒久平和の構築のためのアイテムとしても脚光を浴びるようになってきました。そして、それらを総合的にとらえるスポーツの社会科学的研究が切望されるようになってきています。一橋大学におけるスポーツ社会学は、こうしたニーズに応えるべく設置された、全国的にも他に類をみないユニークな研究ユニットなのです。

2. ゼミナール(演習)と開講科目(講義)について

1)ゼミナール(演習)
 入学後は、指導教員のゼミナールに所属し、その指導の下で修士論文や博士論文を執筆していくことになります。また、上記のような学会に所属し、学会発表を行なったり、学会誌に論文を投稿するなどの研究活動を進めていくことになります。
 4名のスタッフが担当するゼミナールのテーマは、下記のとおりです。

 なお、商学研究科には「スポーツマネジメント」をテーマとする岡本純也ゼミと中村英仁ゼミが開講されています。

2)修士論文・博士論文のテーマ紹介
 最近提出されたものや現在執筆中の修士論文・博士論文の中から、いくつか紹介しておきます。
 ・「戦後イギリスの都市におけるスポーツ政策の変容―シェフィールド市の事例―」
 ・「体育・スポーツの戦時編成とジェンダー」
 ・「日本におけるスポーツ施設産業の展開に関する社会学的研究
   ―1960年代半ばから70年代初頭のボウリング場産業に着目して―」
 ・「日本の余暇政策における2つの余暇善用論
   ―福祉的観点からの余暇環境整備と新たな産業としての注目―」
 ・「スポーツ活動を可能とさせる要因とは何か―障害者のスポーツ活動実践から―」
 ・「スケートリンクの公共性」
 ・「スポーツファンの世界
   ―スポーツ自転車実践者と「ツール・ド・フランス」視聴者に焦点を当てて―」
 ・「「組織」による社会的包摂の可能性
   ―ホームレスサッカープログラム「野武士ジャパン」の事例から―」

3)開講科目について
 以下の3つの講義科目が開講されています。テーマは、担当スタッフによって内容が異なりますが、2015~17年度のテーマを例示すれば下記のとおりです。

 なお、商学研究科の講義科目として「スポーツマネジメント」が開講されています。


3. 履修にあたって

 入学後は、指導教員のゼミナールに軸足を置いて、修士論文または博士論文の執筆などを行なっていきますが、その他にも修了に必要な単位を修得するために、個々人の問題関心と研究上の必要性にしたがって、いくつかの科目を選択し履修しなければなりません。
 ①指導教員のゼミナール(4単位)
 ②副ゼミナール(4単位)
 ③講義(各2単位)
 大学院での授業は、大別すると上記の3種類に分かれますが、自分の問題関心に沿って研究を進めていくためには、②のスポーツ社会学関係の他のゼミナールや③の講義科目の履修だけでなく、隣接分野の研究成果を積極的に吸収することも重要です。社会学研究科では、自らの研究テーマをより豊かにより深く追究していくために必要な隣接分野、たとえば歴史学、社会思想、政治学、教育社会学、人類学、社会調査、地域研究、都市論等々に関するゼミナールや講義も自由に履修することができる体制・カリキュラムを備えています。ぜひこうした環境をフル活用しながら、研究を進めていってほしいと思います。
 なお、スポーツ社会学のスタッフは、社会学部の専門科目である「スポーツ社会学の基礎」「スポーツ文化論」「スポーツと開発」「スポーツ政策論」「スポーツの歴史」、そして全学共通教育科目の「現代社会とスポーツ」「スポーツと文化」「地域社会とスポーツ」も担当しています。また、商学部の専門科目として「スポーツビジネス論」も開講されています。大学院での単位修得にはなりませんが、こうした講義を聴講することも、大学院で研究を進める上で、あるいは、スポーツに対する多様な視点や知見を身につける上で、一つの選択肢として考えられると思います。

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