一橋大学大学院社会学研究科 大学院生研究倫理規範

2015.11.11

はじめに

本研究科において研究活動を行う大学院生はみな、学術研究を遂行する上での正しい手続き、研究倫理を身につけて、それらを遵守することが求められます。学術研究は、真実の探求を積み重ね、新たな知を創造する科学的な営みです。研究活動において不正行為があれば、それは科学への信頼を揺るがし、そのような科学への背信行為は、研究者の存在意義を自ら否定することを意味します。
「一橋大学における研究活動に係る行動規範」および、本研究倫理規範を遵守しない者に対して、本研究科は厳格に対処します。

研究活動における不正行為の禁止

研究活動において、以下のような不正行為をしてはいけません。

(論文作成にあたって)
  • 剽窃・盗用・・・正当な引用を行わずに、他の研究者の文章、アイディア、図版、分析方法、データなどを自分の文章の中に含めること。
  • 捏造・・・存在しないデータ、研究結果などを作成すること。
  • 改ざん・・・研究資料・機器・過程を変更する操作を行って、データや研究結果などを真正ではないものに加工すること。
(研究活動全般にあたって)
  • 虚偽記載・・・申請書や報告書などの作成時に,実際には存在しない業績などを記載すること。
  • 重複投稿・・・規定に反して、複数の学術誌などに、同じ内容の論文を投稿すること。
  • 研究助成金の不正使用・・・研究助成金の規定に沿わないかたちで助成金を使用すること。

研究活動における倫理規範

学術研究の成果は、公開されることにより、人類共有の財産として蓄積され活用されるものです。研究者各人は、学術研究が信頼性の上に構築されるものであることを常に自覚し、高い倫理観をもって研究活動に当たらなければいけません。
研究活動には守るべき倫理規範があり、以下のような点に配慮をしなければいけません。

  • 研究調査の社会的・倫理的妥当性への配慮
  • 国内外の関係法令の遵守
  • 人権・プライバシーの保護
  • 研究協力者への十分な説明と同意
  • 差別の排除
  • 危険の回避と安全の確保