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社会学研究科講義科目

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総合社会科学専攻 人間・社会形成研究分野 4403 B 春・夏 火曜日2時限  2単位

教育の社会史

担当教員:木村 元
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

一橋大学修士・博士課程の大学院生、

【授業科目の目的と概要】

本講は、日本における学校化社会の形成過程を、学校システム諸「周辺・周縁」部に注目して検討するものである。同時に教育の歴史研究のレビューを踏まえてこの研究の位置づけを行う。
学校のコミュニケーションは人びとの生活のそれとは異なったものである。学校による人間形成を原型に遡って捉えてみるならば、生活のなかで人間を作り上げてきた人類の長いあゆみとは異なり、学校という特別な場所に子どもを囲い込み、もう一度生活の場に戻すという特殊な人づくりの方式であり、その意味で必然的に矛盾や制約を抱え持つものであるものとして捉えられる。したがってその存在、なかでも外部との接点には常に強い緊張が存在し続ける。そのことは学校の側から見るならば絶え間ない外部社会の取り組みともいえる。学校化社会とはそうした絶え間ない学校の外部社会への浸透をともなうものであり、それを通して成立するものである。その意味で「周辺・周縁部」で起きる諸問題とその解決の仕方が新しい学校システムの性格を見るための指標となる。本講ではその点に注目し日本の学校の展開を捉えるものである。

【授業の内容・計画】

1.日本の学校はどのように構築され歩んできたのかの整理
2.「境界線の学校史」の検討
3.学校の戦後史を捉える
0. 「境界線の学校史」の問題構制
(1) 日本の学校システムの形成と展開 ――学校化社会の基盤
第Ⅰ部 公教育とはなにか――教育を保障する境界線
(2)夜間中学の成立と再編
(3)定通教育再編と勤労青少年の教育機会
(4)公の境界線――朝鮮学校と国家・国民・地域

第Ⅱ部 どんな教育を保障するか:普通教育の境界変動
(5)道徳教育に抗する/としての生活指導
(6)戦後技術教育の形成と中学校教育
(7)工業高校をめぐる境界線とその意味

 4.教育の歴史研究のレビュー
 5.まとめ

【テキスト・文献】

木村元編『日本における学校化社会成立の諸相:学校システム「周辺」部に注目して』科研報告書
参考書として木村元『学校の戦後史』(岩波新書)、木村元編『日本の学校受容』(勁草書房)をあげておく。

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