社会学研究科の授業情報

サイトトップへ戻る

サイトトップ > 社会学研究科授業情報 > 社会学研究科講義科目

社会学研究科講義科目

※ 当該講義情報の詳細は 本学学務情報システム・学生ポータル Mercas を参照してください。

総合社会科学専攻 社会動態研究分野 4112 A 春・夏 金曜日2時限  2単位

国際社会の課題B

担当教員:久保山 亮
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

全学部3,4年生、大学院生

【授業科目の目的と概要】

移民政策の国際比較及び移民政策の今後の課題:
 冷戦崩壊以前、移民政策は、国際公共政策課題の周縁に位置づけられ、国際社会の重要な課題とはみなされていなかった。しかし、移民政策は国際社会の重要な課題の一つとなりつつある。
移民政策は現在、新たな時代を迎えつつある。特に、ヨーロッパ諸国は、1970年代以来の「ゼロの移民政策」から脱却し、移民政策は、新しい(とりわけ選別政策的な)パラダイムのもとに再編成されつつある。また難民の増加に加え、定住政策でも、統合講習の導入(Civic Integration)やインターカルチュラルシティーズなどの新たな取り組みが進行してきた。
 本講義では、国際社会の新たな課題の柱となりつつある移民政策を、国際比較するとともに、近年の動きもまじえて、移民政策の動向と課題について考察する。
講義は、
(1)移民政策の成り立ちを系譜論的にふりかえりながら、移民政策それ自体の歴史的な流れを国際社会の視点からまとめる「序論」、
(2)移民政策の多様性を認識してもらうために、歴史制度論のアプローチを借りながら、移民政策の古典的な構築圏であるヨーロッパ(西欧諸国)諸国の移民政策を2000年代前半までに区切って、類型化する試み、
(3)教科書を併用しながら、2000年代から各国で進む移民・難民政策の再編成をいくつかの国をピックアップして講ずる、という形での3つの部分から構成される。

【授業の内容・計画】

(1) 序論:移民政策とは何か?どのようにして国際社会は移民政策を「構築」してきたのか?
(2) 歴史制度論による西欧諸国の移民政策の類型化:移民政策の多様性
(3) 大陸・コーポラティスト型:ドイツ、オーストリア、ベルギー、スイス
(4) 北欧諸国・普遍主義型:スウェーデン、ノルウェー
(5) 植民地宗主国型:イギリス、フランス、オランダ
(6) 南欧諸国・後発国型
(7) 1990年代後半~2000年代からの移民政策の再編成:統合講習、Intercultural Cities、選別的移民政策
(8) ドイツにおける移民政策の再編成
(9) ドイツにおける難民庇護の軌跡と難民政策の再編成
(10) EUの移民・難民政策(1):移民・難民政策の「ヨーロッパ化」の過程とそれに対する批判的検討
(11) EUの移民・難民政策(2):EUの難民政策・国境管理の展開
(12) アメリカの移民政策の展開とその再編成
(13) 日本の移民政策とその展開

【テキスト・文献】

小井土彰宏編「移民受入の国際社会学―選別メカニズムの比較分析」(名古屋大学出版会 2017年)

このページの一番上へ