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社会学研究科講義科目

研究科共通科目 先端社会科学 4737 通年・水曜日3時限 2単位

先端課題研究14

担当教員:伊藤 るり
佐藤 文香
貴堂 嘉之
小林 多寿子
坂 なつこ
森 千香子

1. 授業概要

【研究科(専攻)・学年の指定】

大学院生

【授業科目の目的】

「先端課題研究14 ジェンダー研究の過去・現在・未来 ―女性学・ジェンダー研究のパイオニアに対する聞き取り調査を中心に」は、教員と大学院生から成る参加型プロジェクトである。
 本科目では、日本を主たる活動拠点としつつ、(1)女性学の立ち上げ、ならびに(2)社会科学の各専門領域でジェンダーやセクシュアリティの視角をとりいれた研究の開拓に取り組んでこられたパイオニア的研究者に対して聞き取り調査を実施し、これを通じて、ジェンダー社会科学の現下の到達点と課題群を確認し、今後のあり方を展望する。

【授業科目の到達目標】

 本科目の到達目標としては以下の二点があげられる。
 第一に、女性学のパイオニア世代とその後続世代の間に対話を成立させるという目標である。女性学の立ち上げにかかわってこられた研究者は概ね1930年代から40年代に生まれ、今日、70から80才代の高齢期を迎えており、大学院で学ぶ若手研究者はその孫の世代にあたる。女性学の黎明期を生きたパイオニア世代が当時、どのような課題に直面し、またどのような取り組みをおこなってきたのか、すでに一部、当事者の回顧録なども公表されているが、若手研究者が直接聞き取りを行うことによって異世代間の対話を積極的につくりだしていきたい。 
 第二に、女性学が元来有していた学際性、隣接領域への関心を若手研究者のあいだで養い、専門分野を超えた対話、交流を促すという目標である。日本の大学で女性学が初めて大学の授業として開講されたのは1974年、以来、40年が経過し、社会科学の各専門分野では、ジェンダーやセクシュアリティの視点を取り入れた研究が切り拓かれてきた。しかしながら、その成果は、まさに専門分化が進んだがために、領域を超えて共有されることが少なくなる傾向にもある。本プロジェクトでは、各専門分野で独自の領野を切り拓いてきたという意味での、パイオニア的研究者の方々に対しても聞き取りを行うことで、若手研究者に領域横断的対話を促したい。
 以上、二つのタイプのパイオニア研究者との接触を通じて、ジェンダー社会科学の到達点と課題群を把握し、次のパラダイム・シフトに向けた検討を進めていくことが本科目の到達目標である。

【授業の方法】

 本科目は、参加型のプロジェクトであり、その活動のメインは、ライフヒストリーの手法を用いた聞き取り調査である。
 聞きとりは、どのようなきっかけで学問の道に進んでいき、そこにどのような壁があり、どのようにそれを克服していったのかということを中心に、生い立ち、家族等のミクロな水準、学問の現場としての大学や学会など、メゾ・レベル、さらに日本社会とこれを取り巻く時代的背景というマクロな文脈の3つをおさえながら、丁寧に記録していく。
 また、聞き取りに際しては、受講生をチームにわけて、対象者の業績について事前に学び、その業績に即した質問も組み入れて、聞きとりの場が世代間の有意味な対話となるよう心がける。

【他の授業科目との関連】

本科目は、CGraSS(ジェンダー社会科学研究センター)の研究部門の活動として位置付けられている。

調査未経験者は小林多寿子先生の社会調査Ⅰを受講されたい。

【教育課程の中での位置づけ】

本科目は、社会学研究科の共通科目群として位置付けられている。
http://gender.soc.hit-u.ac.jp/research.html

2. 授業の内容・計画

【授業の内容】

 本科目の受講生は、プロジェクトへの参加をつうじてライフヒストリーの方法論、対象者の業績について学びながら、聞き取り調査を実施する。
 3年間のプロジェクトの成果は、(1)ウェブサイト上のインタビュー・アーカイブと、(2)一橋大学大学院社会学研究科先端課題研究叢書の出版、という二本立てで発信する予定である。

【計画(回数、日付、テーマ等)】

初回にガイダンスを経た後の顔合わせにより決定する。
*ガイダンスは4月27日(水)3限より3508教室で行います。


4月27日 ガイダンス
5月25日 調査対象希望者についての報告
6月22日 映像アーカイブ編集作業
7月27日 出版に向けた編集会議
夏休み~依頼・勉強会・聞きとり調査の開始
10月以降 調査報告(調査準備・トランスクリプト概要・考察)と検討、映像および刊行物の確認と検討

[別表]プロジェクト関連講義群

担当教員 科目名



教授
教授
貴堂 嘉之
佐藤 文香
4744:「社会科学のなかのジェンダー2
教授
佐藤 文香
4739:「ジェンダー論3
教授
小林 多寿子
4103:「社会調査 I2

【テキスト・参考文献】

テキスト:特定のものは使用しない。

参考文献:聞き取り調査の対象者を確定ののち、受講生自らが探索する。
なお、CGraSSの過去の先端課題研究の成果として下記を挙げておく。

木本喜美子・貴堂嘉之編,2010,『ジェンダーと社会 ―男性史・軍隊・セクシュアリティ』旬報社.

【授業時間外の学習(予習・復習等)】

 本科目は、参加型のプロジェクトであり、調査の準備・遂行・トランスクリプトの作成・成果のまとめ等、授業時間外の活動時間が要求されることに留意すること。

3. 評価

【成績評価の方法】

プロジェクトの参加を出席点とし、聞き取り調査の成果物とあわせて評価する。

【成績評価基準の内容】

プロジェクトに参加し、自らが担当した聞きとり調査を適切に実施することを最低水準とする。

4. その他

【受講生に対するメッセージ】

本先端課題研究の主旨に賛同する意欲的な受講生の参加を期待する。

【その他】

 

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