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社会学研究科講義科目

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研究科共通科目 研究基礎科目 4704 B 春・夏 金曜日3時限  2単位

社会科学研究の基礎 III

担当教員:小井土 彰宏
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

社会学研究科

【授業科目の目的と概要】

社会動態分野の院生をはじめとして、社会学とその隣接領域に関心のある院生が研究上必要とする視点や発想を社会学の古典に立ち返りつつ学び、現代的な文脈で生かせることを目指す。社会学等の重要理論の基礎的な思考法を身に着け、現代的な現象の分析に連関づける媒介力の養成すること。各理論の形成の背景、理論家の置かれた時代的環境、その理論的な視点の発展について概説した上で、社会科学の古典テキスト(和訳か英訳)の一部、現代的な研究書の一部、各々それほど長くない量を毎回事前に読解し、担当者を決めてコメントする。
これを受けて、全員でその相互の連続性と転換点について議論する。

【授業の内容・計画】

現代の社会学及びその隣接領域(人類学・政治学)の研究の基礎となった古典的な概念や理論を再検討し、グローバル化の中で異質性と複雑性を増している現代社会の分析にどのような影響を与えているかを、現代的な研究と対比しながら考察していく。マルクス、ウェーバー、デュルケーム、リップマンといった古典的な社会理論概念の背景には、実は異質性を高めつつあった当時の社会状況があった。理論の社会的背景を論じたうえで、その代表的なテキストの一部を吟味し、そのうえで現代的な研究のサンプルと連関させて、その発想の影響や発展を参加者で議論していく。これを通して、単なる個々の理論ではなく、基礎的な発想法のストックを増やし、それを相互に連関づける態度を身につけることを重視していく。現段階での計画としては以下の通りだが、、参加者の社会学理解や希望によってテキストの入れ替えも検討する。 若干の差し替えを行う可能性がある。


1. マルクス1: 経済決定論ではないMaterialism
マルクス:『経済学批判』の序文、
同 「ドイツイデオロギー」(抄訳)の一部、 今村・三島他訳 『マルクスコレクションII』筑摩書房 4.社会的分業
立岩真哉 『私的所有』より

2.マルクス2: 人間の労働の変容
マルクス 『資本論 第I巻』機械制大工業
中岡哲郎 『工場の哲学』より、知的労働の組織化

3. ウェーバー1: 
「社会科学と社会政策における『客観性』の問題」岩波文庫

4.ウェーバー2: 官僚制支配のダイナミズム
『職業としての政治』・『支配の社会学』より 
ダニエル・ベル 『脱工業化社会の到来』(下)

5.デュルケーム: 正常と異常
『社会学の方法的諸基準』より「正常なものと病理的なもの」
デイヴィッド・ライアン

6.リップマン、W.: ステレオタイプ
『世論』 より 「ステレオタイプ」岩波文庫
丸山真男 「現代における人間と政治」『現代政治の思想と行動』未来社
cf. N. チョムスキー、『マニュファクチャリング・コンセント』第1章プロパガンダ・モデル

7.R. パーク: 実験室としての都市社会
「人種的偏見の基盤」

8.他者性
トドロフ、T. 『他者の記号学』 法政大学出版会
E. モラン『オルレアンのうわさ』みすず書房

9.ベンヤミン: コピーの支配する近代 
「複製技術時代の芸術作品」『ベンヤミン・コレクション』
S. ユーエン 『浪費の政治学』(原題: All Consuming Images) 第7章 機械の感情

10.フーコ-:統治性governmentality
フーコー『安全・領土・人口』(『ミシェルフーコー講義集成1』)より
ライアン 『監視社会』青土社より第1章

11.ポラニー、K. 社会に埋め込まれた市場
『大転換』 東洋経済 より

12.モース、M 『贈与論』
『贈与論』より

【テキスト・文献】

授業のテキストは計画に記載してあるが、Manabaを用いてPDF配布の予定。

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