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社会学研究科講義科目

※ 当該講義情報の詳細は 本学学務情報システム・学生ポータル Mercas を参照してください。

研究科共通科目 研究基礎科目 4704 B 春・夏 火曜日1時限  2単位

社会科学研究の基礎 III

担当教員:加藤 圭木
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

特になし。

【授業科目の目的と概要】

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初回の4/11にはそれぞれの研究分野や問題意識について、お互いに知るために、自己紹介をおこないます。
自己紹介にあたっては、受講生のこれまでの研究や今後の研究計画について、簡単に発表してもらいます。A4版1枚程度のレジュメをご準備ください。
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(1)社会科学・人文科学研究の基礎を学びます。この授業では歴史学を中心とします。
(2)歴史学の最新の研究成果や問題意識、そして史学史に対する理解を深め、歴史学研究や社会科学・人文科学の方向性について議論します。

何のために歴史を学ぶのか? 何のために社会科学・人文科学を学ぶのか?
これは古くて新しい問題です。様々な課題が山積する現在だからこそこの問いを正面から考えて見ましょう。

この授業では、東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために—現在をどう生きるか—』(岩波書店、2017年)を一つの素材としながら、歴史学や社会科学・人文科学の現在と今後を考えます。
東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために』は、1970年、1977年、1988年の3度にわたって三省堂から刊行されたシリーズで、50〜60代の研究者に聞くと「当時はバイブルだった」と懐かしそうに語る方が多い本です。今回約30年ぶりに復活しました。30年ぶりに復活したことの意味や、この30年という空白の時間が史学史的にいかなる意味を持っているのかを考えるのも、この授業のテーマとなるかと思います。

歴史学を含む社会科学・人文科学を学ぶ人びとが集い、学び合う場になればと思います。

【レポート課題について】
*中間レポート
2017年6月25日(日)に開催される東京歴史科学研究会創立50周年記念シンポジウム「現在、歴史学は何を問うのか―『歴史を学ぶ人々のために』から考える―」に参加し、レポートを作成してください。シンポジウムで議論された内容を整理し、それについて考察してください。
http://www.torekiken.org/trk/blog/event/170625.html
上記シンポジウムに参加することが原則ですが、やむをえない事情で都合がつかない場合は、書評レポートで代替するので、初回授業で相談してください。

*期末レポート
東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために』(2017年)に関連する課題を出す予定です。

【授業の内容・計画】

毎回、報告者が課題文献について報告し、それに基づいて全員で討論します。
人数に応じて、事前にmanabaでのコメントを求める方式をとるかもしれませんが、初回の授業で相談します。

取り上げる文献について、現在のところの構想を以下に示しておきます。
東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために—現在をどう生きるか—』(岩波書店、2017年)をベースとしながら、関連論文をあわせて読み進めていく形です。
とりあげる文献やスケジュールは変更する可能性があります。

※東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために—現在をどう生きるか—』(岩波書店、2017年)は、以下では『歴史を学ぶ2017』と表記します。

1.4/11
オリエンテーション、自己紹介、報告順決定
(自己紹介にあたっては、受講生のこれまでの研究や今後の研究計画について、簡単に発表してもらいます。できれば、A4版1枚程度のレジュメをご準備ください)

2.4/18
須田努「現在(いま)『歴史を学ぶ人々のために』を出版するということ」(『歴史を学ぶ2017』)
戸邉秀明「マルクス主義と戦後日本史学」(『岩波講座日本歴史第22巻歴史学の現在』岩波書店、2016年)
「歴史学の学び方」(深谷克己、犬丸義一、加藤文三の3論文)東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために 第2集』三省堂、1977年

3.4/25
中嶋久人「三・一一からの歴史学―産業革命期の足尾鉱毒問題から考える―」(『歴史を学ぶ2017』)
義江彰夫「現代の危機と歴史学の課題—自然破壊を視点に新しい歴史学を」(『歴史を学ぶ人々のために 第3集』(三省堂、1988年)
藤野裕子「関東大震災時の朝鮮人虐殺と向きあう」(歴史学研究会『震災・核災害の時代と歴史学』青木書店、2012年)

4.5/2
大門正克「新自由主義時代の歴史学」(『歴史を学ぶ2017』)
「特集 「新自由主義」時代の歴史学」『人民の歴史学』174、2007年

5.5/9
齋藤一晴「歴史学、歴史教育の現在―歴史を学ぶ楽しさを国境を越えて考える―」(『歴史を学ぶ2017』)
大串潤児「教科書訴訟・教科書問題と現代歴史学」(『岩波講座日本歴史第22巻歴史学の現在』岩波書店、2016年)
遠山茂樹「歴史教育に対する研究者の責任」「歴史学と歴史教育の関係」(遠山茂樹『歴史学から歴史教育へ』岩崎書店、1980年)

6.5/16
吉見義明「日本軍「慰安婦」問題と歴史学」(『歴史を学ぶ2017』)
吉田裕「戦争責任論の現在」『現代歴史学と戦争責任』青木書店、1997年
板垣竜太「植民地支配責任を定立するために」岩崎稔・ 大川正彦・中野敏男・李孝徳編『継続する植民地主義—ジェンダー/民族/人種/階級』青弓社、2005年

※5/23は補講日のため、この授業はありません。

7.5/30
加藤圭木「日本の朝鮮侵略史と朝鮮人の主体性」(『歴史を学ぶ2017』)
梶村秀樹「排外主義克服のための朝鮮史」(同『排外主義克服のための朝鮮史』平凡社ライブラリー、2014年)

8.6/6
及川英二郎「構築主義とジェンダー、セクシュアリティ」(『歴史を学ぶ2017』)
及川英二郎「石橋湛山の小日本主義と家族のアナロジー : ジェンダーの視点で読み解く帝国意識の系譜」『日本植民地研究』28号、2016年
米山リサ「戦争の語り直しとポスト冷戦のマスキュリニティ」『岩波講座アジア・太平洋戦争1 ま、なぜアジア・太平洋戦争か』(岩波書店、2005年)

9.6/13
長谷川裕子「中近世移行期研究の視座―暴力・「平和」と「生存」の観点から―」『歴史を学ぶ2017』
渡辺尚志「近世地域社会研究の可能性—地域の視座から全体史へ—」『歴史を学ぶ2017』

10.6/20
檜皮瑞樹「境界・周縁からの視座」『歴史を学ぶ2017』
小田原琳「<境界>を作り出す力—南イタリアから立てる近代への問い—」『歴史を学ぶ2017』 
菊池秀明「なんじの敵を赦せるか―一九世紀中国の内戦における報復の暴力のゆくえ―」『歴史を学ぶ2017』

11.6/27
高柳友彦「日本経済史研究の現状と課題—地域史料との関わりへ—」(『歴史を学ぶ2017』)
高柳友彦「温泉地における源泉利用—戦前期熱海温泉を事例に—」『歴史と経済』48-3、2006年
高柳友彦「産業化による資源利用の相克—戦前期常磐湯本温泉を事例に」『社会経済史学』77-4、2012年

12.7/4
北條勝貴「ホモ・モビリタスの問う〈歴史〉―定住を内面化する物語りの死へ向けて―」(『歴史を学ぶ2017』)
北條勝貴「生命と環境を捉える<まなざし>—環境史的アプローチと倫理的立場の重要性」『歴史評論』728、2010年

13.7/11
若尾政希「思想史という立ち位置―総合史としてのかまえ―」 (『歴史を学ぶ2017』)
安丸良夫「思想史研究の立場—方法的検討から—」東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために 第2集』三省堂、1977年

14.7/18
石居人也「生・病・死、生存の歴史学」(『歴史を学ぶ2017』)
石居人也「隔離される者/する者にとっての「地域」—瀬戸内海のハンセン病療養所をめぐって」『人民の歴史学』201、2014年

【テキスト・文献】

東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために—現在をどう生きるか—』(岩波書店、2017年)
→各自で入手してください。

それ以外のテキスト
→manabaなどの予定

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