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社会学研究科講義科目

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地球社会研究専攻 地球社会研究 4828 秋・冬 木曜日2時限  2単位

地球社会研究 II

担当教員:福富 満久
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

特になし

【授業科目の目的と概要】

激動する国際社会のダイナミズムとその根源を見つめる分析視角・思考スキルを身につけ、実際に将来プロフェッショナルとして国連機関・国際関係あるいは国際平和NGO、その他国際舞台で活躍することができる人材を育てることを授業の到達目標とする。地球社会が直面する問題の根源は何か、解決方法はあるのか、これまでの世界秩序における政治的、経済的、文化的な支配様式を理解し、現代とグローバリゼーションの関係について、主として国際政治・経済の諸理論から議論を重ねて考えていく。

【授業の内容・計画】

9.11米同時多発テロ以降、世界秩序と国際政治システム=ウェストファリア体制は大きく変わったといわれる。国家主権や内政不干渉の原則が国際政治の根幹を成していた時代から、暴力がいとも簡単に国境を越え、国家主権に対抗する時代へと様変わりしたからである。しかし、相変わらず他方で、欧米諸国の権力や規範が今ほど強力に浸透しつつある時代もない。例えば、アメリカは、テロのグローバル化を防ぐ、との口実から中東で力ずくの「中東民主化構想」を推し進めてきた。その結果が、イラクやアフガニスタンへ侵攻であった。
戦争がもはや政治の最終手段ではなく、1つの政治手段にまで下りてきた現代をどのように理解したらいいのだろうか。他方で、植民地支配から脱却した多くの国が、依然としてこれまでの帝国主義的な支配の枠組みから解放されない現代を、どのように理解したらいいのであろうか。世界は今やボーダレスな内戦状態にある、とはネグリとハートの言葉だが、人類は、武力紛争のみならず、独裁国家による人権弾圧、貧富格差と高失業問題、ネオ・リベラリズム(自由至上主義)による経済の不安定化や国際資本による搾取、資源や水などの環境問題等、地球規模の「内戦状態」を解決できずにいる。そこで授業では、これらの諸問題について解決策はあるのか、なければ何が問題なのか、どのような政治システムが必要とされているのか、国際政治の諸理論から現代地球社会の諸問題について理解を深め、議論していきたい。

授業形態は、決定した文献を全員で輪読する。その際、各章やテーマごとに毎回1名の報告、教員による解説、全員による討論を考えているが、ドキュメンタリー映像などを見て全員で議論する場合もある。

【テキスト・文献】

受講生の人数や問題関心に応じて、以下の参考文献などから1~2冊を選択し輪読する。
ケネス・ウォルツ『国際政治の理論』河野勝・岡垣知子訳(勁草書房、2010年)
ジョセフ・S・ナイ『国際紛争 理論と歴史』田中明彦・村田晃嗣訳(有斐閣、第9版2013年)
イアン・ブレマー『「Gゼロ」後の世界』北沢格訳(日本経済新聞社、2012年)
スティーヴン・M・ウォルト『米国世界戦略の核心』奥山真司訳(五月書房、2008年)
アントニオ・ネグリ『マルチチュード―〈帝国〉の時代の戦争と民主主義』全2巻、NHKブックス、2005年)
鈴木基史『平和と安全保障(シリーズ国際関係論)』(東京大学出版会、2007年)
須藤季夫『国家と対外行動(シリーズ国際関係論)』(東京大学出版会、2007年)
飯田敬輔『国際政治経済(シリーズ国際関係論)』(東京大学出版会、2007年)』
福富満久『Gゼロ時代のエネルギー地政学―シェール革命と米国の新秩序構想』(岩波書店、2015年)
福富満久『国際平和論』【岩波テキストブックス】(岩波書店、2014年)

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