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社会学研究科講義科目

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地球社会研究専攻 平和 4814 秋・冬 水曜日2時限  2単位

トラウマと地球社会

担当教員:宮地 尚子
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

社会学研究科以外の専修コース学生も、面接のうえ認めることがある。

【授業科目の目的と概要】

テーマ:トラウマと平和な社会:「悲惨な経験」は、平和な地球社会の礎になりうるか?
1.トラウマの精神医学
2.トラウマと歴史・社会
3.世界のトラウマ:マイノリティと被害者
4.ジェンダーと暴力
5.加害者・エリート・病跡学
6.トラウマを語る作法とポジショナリティ
7.トラウマと文化自然災害や戦争、経済搾取、差別、環境破壊など、世界はさまざまな「悲惨な経験」で満ちあふれてきた。それらの「悲惨な経験」から学び、21世紀を明るく平和なものにしていくことは可能なのだろうか?忘却されるから「悲惨な経験」は繰り返されるのか?それとも「悲惨な経験」は新たな「悲惨な経験」を呼び込んでしまうのか?「悲惨な経験」を生み出す人と、被害を被る人とはどうつながっているのか?公の場の暴力と私的な暴力との関係は?
上記のような問いを、トラウマ(心的外傷)という概念を中心に、学際的に考えていきたい。
トラウマの個人心理については、精神医学・心理学の領域で近年理解が深まりつつある。そして、トラウマ概念を歴史や社会分析に用いる試みも既に始まっている。たしかに、歴史も社会も人間がつむぎだすものであるから、個々の人間の心理を深く理解することは、「平和な地球社会」をめざすために必要なステップであるに違いない。
しかし、個人の心理理論を共同体や国家、国際社会レベルに適用することに問題はないのだろうか?また「悲惨な経験」やトラウマを分析対象としてしまうことに、暴力性はないのだろうか?トラウマ概念のもつ可能性とその限界や弊害についても考えてみたい。第一回目に渡す文献リストに沿って、講読。担当者は要約とコメントをレジュメにして配る。

【授業の内容・計画】

第一回目に渡す文献リストに沿って、講読。担当者は要約とコメントをレジュメにして配る。
水曜日2限、全14回。

【テキスト・文献】

宮地尚子『トラウマ』(岩波書店、2013)、「トラウマの医療人類学』(みすず書房、2005)、ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』(文藝春秋、1998)、デーブ・グロスマン『戦争における人殺しの心理学』(筑摩書房、2004)などを取り上げる予定。追加文献は適宜指示する。またジュディス・ハーマン『心的外傷と回復』(みすず書房、1996)も読んでおいて欲しい。

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