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社会学研究科講義科目

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地球社会研究専攻 平和 4812 A 春 月曜日2時限  木曜日2時限 2単位

国際正義論

担当教員:福富 満久
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

特になし

【授業科目の目的と概要】

この世から戦争を駆逐することはできるだろうか。戦争によって罪のない人々が命を落とすことのない世界を実現することはできるだろうか。世界は今やボーダレスな内戦状態にある、とはネグリとハートの言葉だが、人類は、武力紛争のみならず、独裁国家による人権弾圧、貧富格差と高失業問題、ネオ・リベラリズム(自由至上主義)による経済の不安定化や国際資本による搾取、資源や水などの環境問題等、地球規模の「内戦状態」を解決できずにいる。そこで、「グローバル・ジャスティス」を念頭に、これらの諸問題について解決策はあるのか、なければ何が問題なのか、どのような政治システムが必要とされているのか、国際政治の諸理論を考察しながら、現代地球社会の諸問題の理解を深め、現代の地球社会がおかれている諸問題について分析できる能力を養うことを目標とする。

【授業の内容・計画】

授業前半では、近年大きな問題となっている中東の内戦やイスラーム国のテロなどの背景を考えてもらう。
授業中盤では、国際政治の諸理論から、正義の分配を考える。
授業後半では、主に政治思想面や人間の安全保障面から正義の実現を考える。

なぜ、国連はシリアに対して人道的介入を行わないのか。こうした問題についても詳しく解説する。
授業形態は、基本的にパワーポイントによる通常の授業と同様で、ドキュメンタリー映像などを見てもらう場合もある。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナや、エルサレム旧市街の様子、あるいはイラクのクルド自治区の写真なども見てもらう予定。

【テキスト・文献】

テキストとして
福富満久『国際平和論』【岩波テキストブックス】(岩波書店、2014年)を指定する。

以下の参考文献等にも授業が終わるまでにはできたら目を通して欲しい。
福富満久『Gゼロ時代のエネルギー地政学―シェール革命と米国の新秩序構想』(岩波書店、2015年)
デービッド・ミラー『国際正義とは何かーグローバル化とネーションとしての責任』(風行社、2011年)
メアリー・カルドー『「人間の安全保障」論』(法政大学出版局、2011年)
イアン・ブレマー『「G0後」の世界』(日本経済新聞社、2012年)

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