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社会学研究科講義科目

※ 当該講義情報の詳細は 本学学務情報システム・学生ポータル Mercas を参照してください。

総合社会科学専攻 歴史社会研究分野 4616 B 春・夏 火曜日2時限  2単位

ヨーロッパ社会史 I (中世)

担当教員:阪西 紀子
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

大学院生のみ。

【授業科目の目的と概要】

テキストとして使用するのは、アメリカの研究者 Vicki Ellen Szabo の次の著書です。Monstrous Fishes and the Mead-Dark Sea : Whaling in the Medieval North Atlantic (Brill Academic Publishers, 2008).
 『怪物的な魚と蜜酒色の暗い海:中世北大西洋における捕鯨』と題されるこの本は、The Northern World という叢書の1冊です。中世の人々は鯨を驚異と見る一方、怪物的なものとも見ており、複雑で相矛盾するまなざしを注いでいたといいます。そうであるにもかかわらず鯨は、中世に関する歴史的・考古学的対話のほとんどにおいて無視され続けてきた、というのが著者の主張です。この本は古北欧のサガ、法資料、物質的証拠を比較史的・民俗学的証拠とともに用いることで、中世北大西洋世界における鯨の価値を再吟味しています。 上述の考察を行なうこととともに、まとまった量の学術的な英文を読み、論旨を把握できるようになることが目標です。 この著書の理解には、ある程度の予備知識が前提となるので、予め中世アイスランドや北欧に関する知識を持っていたり、学部での私の授業を受けたりしていることが望ましいですが、絶対に必要なわけではありません。必要に応じて補足説明をしていきます。

【授業の内容・計画】

この著書はイントロダクション、8章、結論から成り、本文は約280頁です。半年の授業で読み終えるためには、1回あたり20頁ずつ読み進めることになります。履修人数により、授業の進め方は変わりますが、分担を決め、レジュメを作ってきて報告する、という形を基本に考えています。

【テキスト・文献】

テキストについては上述。
 日本語で読める参考文献として、サガについては、ステブリン=カメンスキイ『サガのこころ:中世北欧の世界へ』(平凡社、1990年)、J. L. バイヨック『サガの社会史:中世アイスランドの自由国家』(東海大学出版会、1991年)、北欧史については百瀬宏, 熊野聰, 村井誠人編『北欧史』(山川出版社、1998年)があります。また、参考になる英語の事典として、Phillip Pulsiano et al. eds., Medieval Scandinavia : an encyclopedia (New York : Garland, 1993 )があります。

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