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社会学研究科講義科目

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総合社会科学専攻 人間・社会形成研究分野 4418 A 春 火曜日3時限  金曜日3時限 2単位

比較政治

担当教員:田中 拓道
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

学部3年生以上および大学院生。

【授業科目の目的と概要】

1 概要

 この授業では、おもに先進諸国の政治と政策を体系的に比較し、現代政治を分析する視角と日本に関する深い理解を獲得することを目指します。なぜ平等を重視する国と市場の自由を重視する国に分かれているのか? グローバル化は各国にどのような影響を与えているのか? 雇用や社会保障のあり方はどう異なるのか? すべての国で極右政党が伸張しているのか? 少子化が進む国とそうでない国の政策の違いは何か? 環境問題への取り組みはなぜ異なるのか? これらの問いを、政治制度、労使関係、政党システム、社会運動、リーダーシップといった政治学の分析視角を用いて検討します。

2 到達目標

(1)先進国の政治経済の基本構造を理解し、その中で日本の特徴、長所と問題点を把握すること。
(2)比較を通じて政治学の分析方法に習熟し、それらを用いて現代のトピックを分析できるようになること。

3 方法

レジュメとパワーポイントを用いた講義とディスカッションを組み合わせます。毎回の講義では、各トピックの概要をレクチャーしたうえで、あらかじめ用意した討議事項についてグループ・ディスカッションを行い、理解を深めます。

【授業の内容・計画】

第1部では、先進国の政治を大きく「レジーム」という観点から比較し、現在までの違いを検討します。第2部では、政策トピックごとに各国の違いとその背景を比較検討します。また各回ごとに政治学の概念や方法を決め、事例分析をつうじてそれらを習得できるよう配慮します。

1 戦後レジームの形成と変容

(1)戦後レジームの分岐
   福祉国家とは何か
   レジームという概念を理解する

(2)戦後日本
   戦後日本の特徴
   労使関係の違い

(3)新自由主義的改革
   現代のイギリス、アメリカ
   経路依存という概念を理解する

(4)ヨーロッパの改革
   現代のスウェーデンとドイツ
   政党システムと社会運動

(5)現代日本の停滞
   なぜ日本で改革が停滞しているか
   リーダーシップの違い

(6)ケーススタディ(グループ発表)

2 現代の政治と政策

(7)労働のゆくえ
   雇用政策の分岐
   ワークフェアとアクティベーション

(8)少子化への対応
   家族政策の分岐
   古いリスクと新しいリスク

(9)ポピュリズム
   極右政党の伸張
   代議制の変容

(10)環境政治
   グローバルな諸問題への対応
   国家とNGO

(11)グローバル化と地域統合
   EUのゆくえ
   国家と超国家組織

(12)ケーススタディ(グループ発表)

(13)授業のまとめとレポート講評

【テキスト・文献】

政治学、比較政治の基礎文献をリーディング・アサインメントとして一部抜粋します。詳細は検討中ですが、下記のようなテクストの20~30頁程度が候補となるかと思います。

久米郁男ほか『政治学 補訂版』有斐閣、2011年
新川敏光ほか『比較政治経済学』有斐閣アルマ、2004年
粕谷祐子『比較政治学』ミネルヴァ書房、2014年
宮本太郎『福祉政治』有斐閣、2008年
待鳥聡史『代議制民主主義』中公新書、2015年
田中拓道『福祉政治史』勁草書房、2017年

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